片山ユキヲのレビュー一覧
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ノートの端のパラパラ漫画を切欠にアニメーションの魅力に目覚め
「こうなったら自分たちでアニメ作ろうぜ!」というノリの漫画。
肝は全員女子高生、1人を除いてみんなギャル系。そのギャップがたまらない。
引っ込み思案なヤスキチ、ベーシストのノンタ、帰国子女のジョンの3人を中心に
1枚1枚原画を描いていって数十秒程度の動画の製作を目指す1巻目は満点。
2巻目に入っての文化祭編は70点くらい。
3巻目になるとなんかよくわからない動画バトルみたいなのが始まるけどそれは5点。
普通に1巻目の方向性で青春してればよかったのに
2巻3巻と進むにつれバトル漫画っぽくなっていくのが目も当てられない。
いわゆる打ち -
Posted by ブクログ
ネタバレ「週刊ビッグコミックスピリッツ」で、長期連載されていくのかと楽しみにしていたのに、これが最終巻ですか・・・。
幼くして両親を亡くしてしまい、引っ込み思案な女の子だったハナが当時 教育実習生であった折口先生から言われた言葉。
『きっと伝わる。伝えたい気持ちがあれば。』
このメッセージの集大成、見せ場となるハナの朗読の舞台。
芥川龍之介の『蜜柑』を選んで伝えたいとした相手は、折口先生だけでない。
ハナの朗読を聴く人々へ向けられたものなのだ。
そして、このコミックの読者にも伝わっているでしょう。
ハナは、次は自分が励ます側に立つと、決心する。
日頃、私も感じていたのだけど、人は人を励ますた -
Posted by ブクログ
ネタバレ子供の頃から人付き合いが苦手な、ハナと五十土さん。
ハナは他人を恐れて、空想の世界へ逃げ込んでしまうクセがある。
五十土さんは、家では現実から空想の世界へ逃げ込むけれど、現実から逃れられない学校では、周りの人間をよく観察してきた。
そんな似た者同士のような二人だが、朗読劇をする時に違いがでてくる。
この本巻では謎だった五十土さんが、ニューヨークからやってきた理由がやっとわかるし、夢野久作の『瓶詰地獄』を朗読劇に選んだのも、ある人達へのメッセージが込められている。
真実を伝えるには、このコンクールでの舞台がチャンスの場で、五十土さんの勇気と熱演に作品の観客共々、拍手喝采したい。 -
Posted by ブクログ
朗読の世界を漫画で描くという、音を画で表現する種類の漫画です。
なので、もちろん漫画の画力が素晴らしい作品なのは言うまでもないのですが、
私がこの作品で一番面白いと思っているのは、良く知っている有名作家の有名な小説の新しい読み方を教えてくれる所。「作家が主人公の視点で語っている」「作家が物語の中に入って語っている」「作家が作家の視点から語っている」など、視点の変化を読み方で表現する手法とか始めて知りました。
ところが、9巻ではあまり有名じゃない小説が登場。
ただ、このお話。日本人の怪談好きなら誰もが知っているあの人が登場するので、
朗読されている話そのものに興味がわいてきて、それが登場人物の