片山ユキヲのレビュー一覧

  • 花もて語れ 7

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    宮沢賢治『おきなぐさ』の朗読。そこに込められた矛盾をひもとく。

    少年マンガでは戦いのシーンに使いそうな大ゴマを、朗読の山場でバンバン登場させるのはかなり斬新。その朗読が一種の「戦い」であることを思わせる。

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    2017年12月16日
  • 花もて語れ 6

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    「朗読」の勉強になる漫画、第6巻。

    小川未明の「野ばら」と宮沢賢治「おきなぐさ」。
    地の文の視点の話からさらに次のステップも明らかに。

    立体的な「場面イメージ」をつかむために宮沢賢治の愛した風景を実際に見に行くエピソードも。

    「朗読家は声に出している場所の1〜2行先をすでに頭の中で読んでいる」という話は、楽譜を奏でる時に先を見据えている音楽家の演奏に通じると思いました。

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    2017年11月14日
  • ふろがーる! 1

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    お風呂好きOL「生実野 早夜子(おゆみの さよこ)さん」のお風呂目巡り物語。

    桜風呂、お酒風呂、プラネタリウム風呂など、色々な楽しみ方が、ありますね。

    友人ができ、バイク免許を取ってからは、千葉県や愛媛県など、行動範囲が、広がります。


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    2017年11月04日
  • 空色動画(1)

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    ノートの端のパラパラ漫画を切欠にアニメーションの魅力に目覚め
    「こうなったら自分たちでアニメ作ろうぜ!」というノリの漫画。
    肝は全員女子高生、1人を除いてみんなギャル系。そのギャップがたまらない。

    引っ込み思案なヤスキチ、ベーシストのノンタ、帰国子女のジョンの3人を中心に
    1枚1枚原画を描いていって数十秒程度の動画の製作を目指す1巻目は満点。
    2巻目に入っての文化祭編は70点くらい。
    3巻目になるとなんかよくわからない動画バトルみたいなのが始まるけどそれは5点。
    普通に1巻目の方向性で青春してればよかったのに
    2巻3巻と進むにつれバトル漫画っぽくなっていくのが目も当てられない。
    いわゆる打ち

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    2017年10月02日
  • 花もて語れ 2

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    第1巻を読んで以来、楽しみにしていた第2巻をようやく読んだ。今回も朗読場面では自分でも即興で朗読をしながら、作品世界を味わった。「やまなし」の「12月」の作品世界を味わえて幸せだった。

    「春と修羅」も朗読に挑戦したが、これの解釈はなかなか難しい。巻末に解説もあるが、この解説もまたまた難しい。

    次巻は「花咲き山」。
    これも楽しみである。

    既刊のマンガだが、このマンガだけは一気に読まずに一つ一つ味わいたいと思う。朗読とはそういうものだから。

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    2017年09月25日
  • 花もて語れ 1

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    最初のつかみは、んん・・・と思っていたら、
    1巻読み終わる頃には、えええええおもしれぇぇぇぇ!!となった。

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    2016年12月23日
  • ふろがーる! 2

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    全編幸せ。テーマや起承転結に無理に結びつけず、ただお湯を享受する気持ちよさに特化した強さ。どっちがどうという意味じゃなく『のの湯』との類似性は強くあり、共存共栄してほしい。

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    2016年11月11日
  • 花もて語れ 4

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    ネタバレ

    『トロッコ』は昔から嫌いだった。可哀想で泣いてしまうから。今日も泣いちゃった。ちっ。(2016-10-18L)(2017-04-23)

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    2017年05月13日
  • 花もて語れ 13

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    ネタバレ

    「週刊ビッグコミックスピリッツ」で、長期連載されていくのかと楽しみにしていたのに、これが最終巻ですか・・・。

    幼くして両親を亡くしてしまい、引っ込み思案な女の子だったハナが当時 教育実習生であった折口先生から言われた言葉。

    『きっと伝わる。伝えたい気持ちがあれば。』

    このメッセージの集大成、見せ場となるハナの朗読の舞台。
    芥川龍之介の『蜜柑』を選んで伝えたいとした相手は、折口先生だけでない。
    ハナの朗読を聴く人々へ向けられたものなのだ。
    そして、このコミックの読者にも伝わっているでしょう。

    ハナは、次は自分が励ます側に立つと、決心する。

    日頃、私も感じていたのだけど、人は人を励ますた

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    2015年02月13日
  • 花もて語れ 4

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    芥川のトロッコをどう主人公が読んでいくか、に焦点が当てられる。
    朗読の方法だけでなく、トロッコについての読み解き方の参考にもなるとおもった。

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    2014年10月29日
  • 花もて語れ 12

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    ネタバレ

    子供の頃から人付き合いが苦手な、ハナと五十土さん。
    ハナは他人を恐れて、空想の世界へ逃げ込んでしまうクセがある。
    五十土さんは、家では現実から空想の世界へ逃げ込むけれど、現実から逃れられない学校では、周りの人間をよく観察してきた。

    そんな似た者同士のような二人だが、朗読劇をする時に違いがでてくる。


    この本巻では謎だった五十土さんが、ニューヨークからやってきた理由がやっとわかるし、夢野久作の『瓶詰地獄』を朗読劇に選んだのも、ある人達へのメッセージが込められている。

    真実を伝えるには、このコンクールでの舞台がチャンスの場で、五十土さんの勇気と熱演に作品の観客共々、拍手喝采したい。

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    2015年02月13日
  • 花もて語れ 13

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    無事完結ー。
    週刊連載に移った頃、流れが一瞬止まって、進行がだらだらになったときは(やべえこの週刊なのにくどくどしいこれは師匠の悪い癖が)と思いましたが、最終巻の淀まなさといったら。
    ずっとこうだったらよかったのに。

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    2014年10月18日
  • 花もて語れ 13

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    どんな作品でも、最終回前の方が盛り上がって面白いことが多いですが、この作品もその例から漏れませんでした。この巻はお話を終わらせるための、最後の一筆という内容でしたが、もちろん蛇足にはなっておらず、良い作品として完了しました。音を漫画にするというと音楽がぱっと思い浮かびますが、音楽よりもさらに表現が難しい朗読を取り上げ、それをきっちりと描き上げた作者の片山さんの力量は素晴らしいですね。次回作も期待します。

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    2014年10月01日
  • 花もて語れ 2

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    朗読マンガ。
    でも、朗読マンガというよりは、解釈ウンチクまんがだと思ったりもします。

    実際の朗読は、マンガからは聞こえてこないから、それをなっとくさせるための「解釈」なんだろうなぁと思います。

    本当のところは、解釈がちゃんとできたとしても、朗読までには、深い溝があるような気がします。

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    2014年05月09日
  • 花もて語れ 1

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    朗読マンガ。

    これは、藤田 日和郎が、ツイッターで感想を語っていたのをみて購入。
    なかなか、楽しかったです。

    朗読というよりも、物語の解釈論な感じです。

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    2014年05月09日
  • 花もて語れ 1

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    絵は個人的には、イマイチ…というか、すみません、あまり魅力を感じなかったのだが、朗読というほとんど知られていないジャンルの手引書としては、うってつけだと思う。

    朗読の手法から学ぶことも多い。視座とか初めて聞いた。勉強になる。

    朗読してみたくなるマンガ。
    本を読む大切さを、マンガで説かれる矛盾…本よがんばれ!

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    2014年04月11日
  • 花もて語れ 11

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    ネタバレ

    朗読をモチーフにしたコミック。
    この11巻は朗読コンクールにて主人公・ハナが発表するシーンが主です。
    課題作品は坂口安吾の『風博士』。
    この作品を朗読することの中にハナの気持ちの整理がきっちりとつけられた。

    ありのままの自分でいられる人は強い人。
    裸の自分になれる人は強い人。
    だから私は強くなる。
    落ちれるぐらいに強くなる。
    私になれる人は私だけだから。
    私を背負える人は世界中で私だけだから。
    私を生きられるのは私だけだから。

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    2015年02月13日
  • 花もて語れ 2

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    テーマは朗読。本を読むのは、多分に個人的な経験だと思っていたけど、声に出して読むことで周囲に伝播する。視野が広がり、新しい可能性を感じる良作^_^

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    2014年02月04日
  • 花もて語れ 10

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    ネタバレ

    折口先生と藤色先生の関係を思いきって聞いてみるハナちゃん。
    二人の間柄の真相が明らかに!
    その二人と昔、三角関係だった謎めいた新キャラが登場。

    次号、待ちきれませーん。

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    2015年02月13日
  • 花もて語れ 9

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    朗読の世界を漫画で描くという、音を画で表現する種類の漫画です。
    なので、もちろん漫画の画力が素晴らしい作品なのは言うまでもないのですが、
    私がこの作品で一番面白いと思っているのは、良く知っている有名作家の有名な小説の新しい読み方を教えてくれる所。「作家が主人公の視点で語っている」「作家が物語の中に入って語っている」「作家が作家の視点から語っている」など、視点の変化を読み方で表現する手法とか始めて知りました。
    ところが、9巻ではあまり有名じゃない小説が登場。

    ただ、このお話。日本人の怪談好きなら誰もが知っているあの人が登場するので、
    朗読されている話そのものに興味がわいてきて、それが登場人物の

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    2013年09月08日