片山ユキヲのレビュー一覧
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今回の話は
「ごんぎつね」と太宰治の「黄金風景」
「ごんぎつね」は本当に何十年ぶりに触れたのだろう。
やはり人生の折に触れて、再び感じる作品はまた違う思いがあると思います。
太宰治の「黄金風景」は本当に朗読、声に出して読むことの大事さを表現してくれているのだと思う。
小説の読み方は人それぞれ違いがあるでしょう。
私も好きな作品は何回と読み返して、その時々に新な発見と心象を読めるようになってきたと思うが、そのような楽しみ方を教えてくれているように思う。
「人間のプライドの究極の立脚点は、あれにもこれにも死ぬほど苦しんだことがありますと言い切れる自覚ではないか」
とりあえず、太宰の「東京八景」に -
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小学生のころに習った宮沢賢治の「やまなし」
クラムボンがなんなのか、私も判らなかった。
内気で自分の思いを上手に伝えることのできない佐倉ハナが朗読に出会い、成長していく(であろう)物語。
小さいころは音読が当たり前だった。
小学生のころ「感情移入が上手だ」と、音読をほめられたことを思い出す。
そして芋づる式に次々と音読に対する記憶は甦ってきた。
幼稚園に通っていた妹の誕生日(だったと思う)に、両親がプレゼントしたディズニーの紙芝居。
まだたどたどしくしか読めない妹の代わりに、私が読んであげていたっけ。
感情を込め、臨場感たっぷりに読みすぎたせいで、妹と弟を泣かせた記憶(…
音読だと思ってい -
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おそらく日本初となる
本格朗読漫画です♪
たまたま本屋で
綺麗な表紙に惹かれて手にとったけど
こんな漫画があるなんて
いやぁ〜もう
ビックリです(^O^)
声に出して本を読むことの
素晴らしさや面白さを
見えない声を絵で表現し、
あったかい笑いを交えた漫画で
教えてくれます。
知識を詰め込むことが優先され
現在では「黙読」が当たり前になっているけど、
本当は声に出して読むことこそが
本が持つ本当の面白さや
物語の魅力に気付かしてくれる。
帯にて推薦の文を書いている
声優であり歌手の
坂本真綾さんも述べている通り、
『朗読』とは
ひとりひとり違う
声に宿る不思議なエネルギ -
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「朗読」をテーマにした漫画。
「普段の話声は小さくて、会社では失敗ばかり」の22歳の新卒女性が主人公なので個人的には感情移入しやすい。
1巻の後半では、宮沢賢治の『やまなし』を題材としており、その解釈についても深く考察されているので読みごたえがあった。
朗読の技術についても触れられているが、朗読の際に最も重要なのは「伝えたいと思う気持ち」であると感じた。普段の生活の中で自分の気持ちがうまく伝わらないとき、相手に対してイライラしてしまうことが多い。でも、イライラする前に「伝えたいと思う気持ちが足りなかったのではないか」と自省する必要があるのではないかと思った。
唯一残念な点は今のところ1年 -
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ネタバレとよ田みのる先生のtwitterをきっかけに知り、1~3をまとめて購入して一気読み。
かつて、気持ちが沈んで仕方のなかったころ、放送大学やNHKといった落ち着いた雰囲気の音源を求めていたのですが、ある日たまたま朗読の音声ファイルをUPしているサイトを見つけてしばらく聞いていました。
そのとき朗読に対して持った印象は、私がそういうものを求めていたせいだと思いますが、「穏やか」「落ち着いている」「淡々としている」といった"静"なものだったのですが、本作品を読んで、そうではない、と知りました。
時に静かに、時に激しく。
こんなにも感情を揺さぶられるなんて。
気づいたら泣