矢部太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
冒頭の「モノ盗られ妄想」の話、私も全く知らなかったのでとても驚き、その後の「知識があれば最期の時に笑顔で見送れる」という言葉に「そう、私もこれ知らないまま誰かのお世話をすることになっていたら…」とちょっとした怖さを覚えました。
ほのぼのタッチの絵に癒されつつ、色々知っておきたくて夢中になって、気づけば一気に読みました。
・試すようなことを言って不安にさせるよりも、情報を伝えることで安心をあたえる
・周辺症状は患者の体力の低下に伴ってそれほど長くは続かない
他にも色々と示唆に富むお話があったけど、自分には特にこの2点を予め知ることができたのが良かったと感じました。 -
Posted by ブクログ
この本は認知症の患者さんとその家族がおだやかに過ごしていけるヒントを…っていう話なんだけど、それに限らず、自分のまわりの人となんとなくなかよくやっていくためにはどんな心持ちでいたらいいかってことを教えてくれる本だと思った。
大抵の諍いって「なんでこううまくいかないんだろうな」って小さなもやもやから始まって「もっとこうしてくれればいいのに」とか「なんでわたしだけが我慢しなきゃいけないんだろう」って気持ちが抑えきれなくなっておこるんだろうと思うのね。
そこで「それは仕方のないことなんだよね」って受け入れるのが最適解だって頭ではわかってはいる…わかってはいるんだけど、自分の気持ちはおさまらない。