那須正幹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレズッコケ三人組のシリーズは初期の十数冊だけ読んだが、本書はその中でも特に好きな巻。
小型モーターボートで海に出たらガス欠で漂流し、絶海の孤島に流されてしまい小学生三人によるサバイバル生活が始まる。
水を差す事を言うと潮流程度では「絶海」という所まで漂流することはないのだが、子供の頃はそんな事を知る由もなかったのでドキドキしながら読んでいた。
途中に出てくる島の地図が若干ネタバレ要素を含みながらもワクワク感満点だし、天測で緯度と経度を計るシーンにも興奮した。(実際には失敗しているのだが)
何より小学六年生の身の丈に合ったサバイバルという感じの描写が善い。
キャンプ道具以上の装備を持たずに住 -
Posted by ブクログ
ズッコケシリーズ後期の名作。評者にとって殿堂入りである『株式会社』を除けば最も好きな作品。
この文庫版の解説でも述べられているが、「武器を持ち寄って戦うなど暴力事件だ」的なことをいう先生・教育者が劇中登場せず、あくまで三人組とそれに連なる人脈で事件を解決しているのが大きなポイント。
事件の発端は、カブトムシが取れる穴場をある勢力(高級エアガンで武装した違う小学校の生徒たち)が占拠したことから始まる。
前半、カブトムシスポットを取り戻そうとハチベエ達は意気揚々と攻め入るも、情報管理の不徹底(陣営の1人が自軍の情報をうっかり漏らしてしまう)によりあえなく敗北。
総崩れになった3人組陣営だが -
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購入済み
とても心温まる、作品でした。高齢者とたぬきとの交流が長く続くものと思ってよんでいましたが、最後にたぬきが自然災害で死んでしまうという結末には、とても残念でした。
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Posted by ブクログ
一番この中で、気に入ったお話は、[怪談やなぎ池」です。ハチベエが同じクラスの女の子二人に「池にユウレイが出る」といううわさを話します。だけど、その話を信じてくれなかったため、モーちゃんやハカセと一緒に本当にいると思い知らすため、驚かそうと考え、作戦を立てます。女のゆうれいの人形を作り、それに糸をつけて池に沈めておきます。そして、木に登ってその糸を引っ張れば人形が浮き上がってくるという仕組みです。ですが、ここで事件が突然起こります。予定ではハカセが木に登り、糸を引っ張るはずだったのですが、ハカセが糸を引っ張る前に人形がすでに浮き上がっていたのです。でも、それは人形ではありませんでした‥。ゾッと震