那須正幹のレビュー一覧
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懐かしさにかられて。
ズッコケ三人組が40歳になった「ズッコケ中年三人組」シリーズ。本作では49歳に。
ハチベエは実家の八百屋をコンビニにして店長、そこから市議会議員に。ハカセは中学校の教師で6年2組のマドンナだった荒井陽子と結婚。モーちゃんは最初の会社が倒産して地元の工務店に再就職。と当時の三人組がリアルに今を生きている感じ。
話自体は特にオススメ、ってほどのもんでもないですが、彼らを読んで育った世代には何とも言えぬ感情が湧き上がってきます。
蛇足ですが一番好きだったのはこちらズッコケ株式会社ですかね。子供ながらにお金を稼ぐと言うことはどういうことなのかを教えてくれる傑作です。
実は半分く -
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ネタバレズッコケ中年組シリーズも9作目。定着した年1回の最新刊が毎年楽しみになりました。
漢字が少なく、児童書ベースの語り口など、懐かしさを感じています。
今回は、地元代議士になられたハチベエが巻き込まれる事件と、地元政界でのきな臭い話だけに、愉快なストーリーではなく、さわやかさを感じられない部分は、少々不満は残りました。ただし、彼らも48歳となっており、子供達が軸となって、話を展開しないと、リズムが出てこない部分があり、寂しくもあり、時代に合わせる感覚としても仕方ないのかもしれませんが。
那須先生が、いつまでも、ズッコケシリーズを続けてくれることに感謝をしつつ、どこまで、彼らを中年として扱うのか、そ -
Posted by ブクログ
とうとう47才です。毎年1冊執筆される年の頃の話題が上手に盛り込まれているのですが。
今回47才(2012年12月出版)では、なななんとヨッコの高齢初産の話と、軽めに介護の話と、
そしてそしてハチベイくんが市議会議員に立候補するのです。
特に政治に興味があったわけじゃないハチベイに白羽の矢が立ち、
流されるままに(でも本人は自分で選択した道のような気持ちになり)コトはどんどん進んでいき。
大人になると、自分以外の様々な要因で、ホント思いがけないことに巻き込まれたりするんですね。
那須先生の選ぶテーマ、そしてそれを誰が引き受けるのか、毎回読むと「さすが!」と唸らずにはいられません。