那須正幹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大昔に読んだズッコケシリーズをかなり久しぶりに再読。シンプルな文体ながらぐいぐい引き込まれる。この時代のズッコケ三人組はキャラが生き生きしていてとても眩しい。
ハゼ釣りをしていたモーちゃんが貧しいおじさんにおにぎりをご馳走し、海賊の宝を隠したという島への暗号をもらうところから冒険が始まる。
そして、同じく宝を狙うヤクザまがいの連中とも三人組ははち合わせてしまい…。という話。
児童文学らしく、ストーリーは分かりやすい展開ではあるものの、ハラハラさせるところもあり、しんみりするところもあり、内容の濃いアニメ映画を観たかのよう。結末が手放しのハッピーエンドとはいかないのも、それでも「やりきった感 -
Posted by ブクログ
子供達が小学生の頃読んでいた「ズッコケ三人組」
何年か前に大人になったズッコケ三人組の本を知り、
また読みだしていました。
今回で完結。
1978年から37年間だそうです。
あとがきに
子ども版三人組を書くにあたって、彼らが自由に活躍できたのは、ひとえに日本が平和で民主的な国柄だったからで、平和で民主的なこの国に暗雲がかかり始めた今、「戦後」であり続けられるかはなはだ心もとないものを感じている。
もしかすると「戦前」となるかもしれない時代に、とても三人組の物語を書き続ける気にはならない。
と、ありました。
今や、自分と変わらない年になった三人組。
おばさんとしては、より身近に感じられて楽しく読