あらすじ
氷室大造、75歳。妻に先立たれてから、楽しみといえば近所の公園で老人仲間と会うことくらい。このまま静かに人生の幕は閉じていくように思われたが、晩春のある夜、とんでもない「まさか」が起きる――。騙されることへの不思議な感覚、亡き妻への思い、罠を逆手にとる知恵。独居三老人が繰り広げる「詐欺」の物語は、ユーモアと切なさを漂わせつつ、ついに唖然とする結末を迎える。人生の味がする熟成エンタテインメント小説。
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とても心温まる、作品でした。高齢者とたぬきとの交流が長く続くものと思ってよんでいましたが、最後にたぬきが自然災害で死んでしまうという結末には、とても残念でした。
Posted by ブクログ
2025.11 紹介文書に「ユーモアと切なさを漂わせつつ、ついに唖然とする結末を迎える。人生の味がする熟成エンタテインメント小説。」とあるけれど、まさにそういう感じの小説でした。切ないけれど、ほっこりする話で、締め方も悲壮感が少なくていいですね。
Posted by ブクログ
ズッコケ中年3人組が完結した後の本作だったので、ズッコケの続編のようなつもりで購入しました。内容は仲良し?老年3人組の話でもあり、亡き奥様への後悔と懺悔の話でもあります。ただ、タヌキが上手い具合に物語を明るく展開してくれているので、那須先生の作品らしくテンポ良く読み進めました。
物語で那須先生が伝えたかった事とは違うのかもしれないけど、読後こんな風な老後も悪くないなという感想を持ちました。
Posted by ブクログ
なんか、ホラーとか怪談とか読んでるせいで、タイトルに惹かれたのかな。
タヌキが出てくる話だった。そういや、タヌキやキツネに化かされて—という話はあるもんね。
なんか、おっちゃんたちとの関係性がほのぼのとしていてよかった。奥さんもこれだけ旦那さんに想ってもらえたら嬉しいだろうな。
Posted by ブクログ
2024/11/18
なんか不穏なのかと思いきやそうでもなく、じゃあ痛快に展開させてくれるのかと思いきやそうでもなく。
なんとなくふわ~っと終わった。
こうしたら面白いやろ?とかいいように見せたろみたいな力みのない自然体な作者なんやなという妙な感想を抱いた。
ズッコケ三人組書いた人らしい。