あらすじ
ズッコケ三人組が児童会長立候補者の応援に立ちあがった。あの手この手の選挙運動は順調に進んだが、思わぬ事態が発生した!
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Posted by ブクログ
ハチベエが癇癪ではなく津久田茂への本気の怒りから立候補を決意するところはズッコケ史上最高に熱いシーンかもしれない。こういう熱さはズッコケでは珍しい。ここまでいけ好かない児童が出てくる児童書自体、最近は見ない気がする。そこからハカセとモーちゃんも打ち明けてなかったことを白状し、3人組が心を一つに選挙のやり直しを決意する流れも熱い。男にはやらねばならない時があるのだ。
皆本章の応援演説も王道の展開だけど涙。
それにしてもあれだけの無効票があったのであればやり直してもよかったんじゃないか?
Posted by ブクログ
ここでは児童会長、という狭いものだけど
これは実際の政治を動かす世界でも同じなのよね。
いかにして「望むことに耳を傾けるか」ということ。
そして一部の人をひいきしないということ。
ハチベエに難を付けたやつにはそれが欠けていたね。
たとえそれは見た目だけ強いだけで真の「強い人」ではない。
(どうやらこいつ、別シリーズで因果応報となるみたい)
ハチベエはね…リーダーにはなりえないんだよね。
まず目先のことしか頭にないからなぁ。
でも優しい子なのは確かだよ。
悪いことを見ないことにしないからね。
Posted by ブクログ
一見優等生な4組の津久田茂を児童会長にはしたくないハチベエ。
クラスの中から対抗馬を出して活動しているうちに、自分が立候補。
皆本くんの応援演説がいい。
ハチベエ、かっこいいぞ。
終わり方が好き。
文庫版だと、作者のあとがきがなくて残念。
まじめな解説や分析は、ズッコケにはいらないよ~。
Posted by ブクログ
子どものころ読んだときはあまり好きではない一冊だった。
ヨーコのことは途中で嫌な感じで終わるし、ハチベエは残念だったし。
でもいま読むとこれは勉強になるなあ。
アメリカ大統領選のことを意識してるなんて。
クライマックスでの、皆本章のハチベエへの応援演説には心から同意できる。
この言葉に救われた読者の子どももたくさんいたのではないかな。
あとがきに紹介のあった、作者の言葉(大意)↓
自分が小学校に入った頃、戦争が終わり、民主主義が始まった。
それはなにも難しいことではなくて、つまりは、まずはみんなで、なんでも話し合って決めよう、ということだった。
うん、今読むともっと響きますよ。