あらすじ
三人組の住む花山町のお祭が近づいた。今年はとだえていた舞いを復活させるという。それがハチベエの恐怖のはじまりとなった。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
たいへんたいへん。ハチベエのようすがへんだぞ!!
そんな作品でしたね。
おみこしに賞金がかかるだけあり、
無論三人組のクラスのテンションは爆上がり。
そんな中、ハチベエに変なことが
起き始めて…
ないとはこれ、言い切れないのね。
音楽でもそういうことがあるから。
なんかその場面、すごく面白いの。
ま、結果はそうなるなということで…
Posted by ブクログ
ズッコケ三人組シリーズの33作目の文庫版。
今回は3人組の活躍というよりはハチベエの一人舞台。
ハチベエが稚児舞いのメンバーに抜擢されて、それによって神様が乗り移ってしまって、さあ大変、といった感じ。
また、創作みこしの話も混じっており、昔、町の祭りでみこしを担いだ頃を思い出した。
Posted by ブクログ
ズッコケシリーズの再読? もしかしたらタイトルだけ見て読んだ気になってたかも。あまり記憶にはなかった。
三人組の地元商店街のお祭りで手作り御輿を作成するストーリーと、ハチベエが昔に伝わっていた稚児舞という踊りを練習するストーリーが平行して進んでゆく話。その踊りを踊ると「神憑き」となり気が狂うとの噂があるがハチベエの身には…。という内容。
作者の引き出しの多さが改めてわかる作品。いろいろな経験したんだろうなあ。
今回は大冒険、SFのような日常離れのした舞台ではないので、ややコンパクトな展開となっている。またクライマックスも他に比べると弱いかな? 予想通り、期待を裏切らず、みたいな。
ただ、ハチベエが悟る「俺は神様なんだ」という描写は短いながらすごい。「自然との一体感、融合感」を無駄のない文章で表現している。小学生は感覚が分からなさそう(大人でも分からないけど)。LSDとかマリファナ吸えば分かるのかな? このシーンだけでも読む価値は十分。またこれが「ゾーン」「ランナーズハイ」にも通じる感覚なのか? ちょっとサイケデリック方面にも向いた場面だった。
後はおみこしをクラスのメンバーで作るシーンも、キャラが自然に動いていてよかった。まさに「関心、意欲、態度」満点な感じ。自主的にこんなに動ける子供たちなら、大人になってもすごい結果を出しそうでワクワクした。
ストーリーはお約束な展開だったけど、それを彩る文章表現は流石。子供向けだけど、大人になって再読しても新たな発見がある。むしろ大人の視点から再発見させよう、というようなプロットも感じられる作品。