あらすじ
旅先の山中でそうぐうしたあやしげな男たち。彼らはいったい何者なのか。とらわれの身となったズッコケ三人組に危機せまる!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
これは大人になってからすごくよくわかる本。
子どものみんなは何でもかんでも~のせいという考え方は
よくないことなんだ、ということを覚えておいてください。
これは深い本でもあるよね。
ただし救いなのはこの本に関してはこのある種の存在は
幻、で終わるということ。
ただしこの幻には深い意味が隠されているように
思えてなりません。
恐らく三人組はきちんと人としての
「当たり前の事柄」を持っていたから
戻ってこれたのだと思いますよ。
Posted by ブクログ
今回のズッコケ少し怖め。
洞窟で暮らす、ある部族に三人が誘拐されます。
一族として、ここで一生暮らせと。
何だか本当に起こりそうな怖さ。
八つ墓村、子供版みたいな感じ。
Posted by ブクログ
再読。すっかり忘れていた内容だった。
こちらも冒頭からずっとハードモードな作品。
山道で道に迷った三人組+青年が謎の地下団体につかまる話。
※地下は物理的な意味でもある。
この巻のテーマは一種の天皇制批判だと聞いていたので、ああなるほどね〜、と読む。
読んだ感覚は、荻原規子の勾玉シリーズに近いが、思えば作者は中国地方のひとで、この物語もそのあたりが舞台なのだから、こういう思想や団体にはさらに肌なじみがあったのではないかな、と思った。
しかし警察のくだりはなかなか怖い。
同行の青年が将来を選ぶラストにも驚くけど、まあ本人が選んだのだから仕方ないのかな。
地下組織には助けてくれた人たちもいたこと(誘拐されてきたひともいる)、女神からモーちゃんの境遇を指してかけられた、「父親がいないけど、母と姉とともにいて、あたたかな家庭に育っているのね」という言葉になんだかウルッと来てしまった。