あらすじ
三人組のクラスでは、文化祭で劇を演じることになった。タイトルは「アタック3・極道編」!? さて猛練習の成果は?
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Posted by ブクログ
ある小説家から人生を変えた本と紹介されたのを聞いて、読んでみたらすごく面白かった。児童向けだが大人でも楽しめると思う。ズッコケ三人組シリーズはこの1冊が初めてで、これからもいくつか読んでみようと思う。
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自分が小学校の教員なこともあり、終盤の宅和先生と新谷さんが焼酎を飲みながら交わすなかでの宅和先生の言葉に心打たれた。
新谷さんが先生に言う。
「子供の自主性を尊重する。つまり、やりたい放題させる。暴力を肯定しようが、人間どうしの信頼をやぶろうが、おかまいなしなわけだ。」
この言葉に宅和先生が返す。
「演じるドラマが暴力的だからといって、子どもたちが暴力を肯定しているとは思えません。事実、彼らは何度も話し合い、それぞれが自分の知恵を出して劇を成功させたんです。(略)あなたは、教師の指導力といわれたが、わたしも大人として子どもに対する時は、かなりきびしくやっておるつもりです。しかしそれは、あくまでかいぞえにすぎん。子どもは、教師の力で成長するわけじゃない。じふん自身の生きる力なんです。よろしいか。子どもは、いきものなんですぞ。人形じゃあない。わしは、30年間、小学校で子どもを見てきたが、わしの力で子どもが成長したとは、これっぱかりも思っておりません。子どもらは、自分の内なる力で成長しておるんです。この力を、じゅうぶん発揮できるように配慮してやるのが、わしの役目です。(略)」
30年のキャリアを持ちながら、周りへの見栄えではなく、子どもが自分たちの力でやりとげようとする力を信じる宅和先生の信念に感服する。そして、「30年間、わしの力で子どもが成長したとは、これっぱかりも思っていません。」と言い切れる先生の教師としてのあり方に痺れる。
自分はどうか…親の目、先輩の先生たちの言葉、周りのクラスとの差を気にして自分のクラスの子どもたちのことを取り繕おうとしてはいないか。そんなくだらない小さな世間を気にして、子どもの成長を1番に考えられていないのではないか。子どもの力を信じられていないのではないか。
本編では、子どもの力をまざまざと見せつけられた。今の自分が、子どもの成長を1番に、子どもを信じて教員やれているかどうか、ふりかえるためにも、手元に置いて数年後にまた読み返したい1冊になった。
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一番面白かった。dyいちいちおおげさ男
~今回の一言~作家には、プライドがある。以上(⌒▽⌒)……………
に、しようと思ったけど…さらに一言。劇の練習の所が面白すぎる
以上!ψ(`∇´)ψ
(今回の一言とは、本を読んでわかった教訓を一言にまとめたもの。)
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チビ・めがね・デブの6年生3人組は、いつも劇では大した役がまわってこない。今度の文化祭は小学校生活最後とあって、同じ花山町に住む、有名作家に脚本をお願いに行ったハチベエだが・・・
Posted by ブクログ
再読。
これは大人になってから読んだほうがグッとくる作品かもなあ。
とにかく超名作なのは間違いない。
これって実質卒業式でしょ?
最終回だよね?!?
ラスト、なんだか涙で目がにじんで読みにくいってばよ。
作中大きくとりあげられる、あの児童文学作家さんの経歴は、作者の那須さんと重なるものでもあり、コレは自戒というか、児童文学にかかわる大人たちへの警告でもあるのね。
自分のなかの子供たち像を壊されることを恐れるな…と。
いま読むと、ハカセのように勉強好きだけど成績は振るわなかった子からの私立中学受験組への感情なんかもちゃんと言語化されていたんだな、と気づくことができた。
子どものころにリアタイで読んでいた頃は、自分がド田舎の子どもだったから+中学受験という世界とは無縁だったから、よくわからなかったのだ…。
そして受験する子たちへの他の子の視線や、受験組のなかでの当落格差など…うーん少し胸が痛くなるエピソードでもある。小学校のその先が、きちんと意識されたストーリー。まさに最終回。←ではないけど。
消火器の改造と、タクワン先生と児童文学作家の対決は、子供心にも大変印象的でした。
余談ですが、文化祭直前のマラソン大会でハチベエを躱して1位になった津久田茂って、児童会長のときのあの柔道少年だよなー。いま一気読みしてやっとわかった!ここでもハチベエは惜しかったのね。
Posted by ブクログ
結構複雑な問題を扱ってるのよね。
童話作家さんはなぜ売れないのかって?
現実の子供に方向が向いていないから。
理想の子供は否定しないものね…
それと現代の問題ここに出てきているのよね。
何でもかんでも規制するのは簡単。
だけれどもさ、ちゃんと教えてあげるのは親よ?
なんかはき違えてないかな。
この時代でもこういうのが出てくるのって…
親になりたいとは本当思わなくなったね。
Posted by ブクログ
宅和先生めちゃくちゃかっこいい。裏で頑張る、やっぱり若者を応援する人はこうでないとと思いました。
子どもは自由に楽しいことを仲間と頑張って取り組めばいい。大人が陰ながらその挑戦を支え、たとえ失敗しても、誰かが批判しても、後始末はおれがやる。だから前向きにいろんな経験を重ねて強くなりなさい。それがおれの生きがいであり責務。
Posted by ブクログ
こちらの本は、「木曜日は本曜日」というサイトで紹介された一冊。読者を子供としているため、すべての漢字にルビがふってある優しさに溢れた本だ。
内容も面白いし、子供も教師も大活躍する様子がわかる。
同世代の時に読んでいたら、また違った感想をもったかもしれない。50歳すぎたおっさんが読んでも面白かった。小学生の頃に思いを馳せた。