開沼博のレビュー一覧
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あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。
2019年、東京大学の入学式祝辞でこう述べたのが、上野千鶴子さんであった。本書の冒頭で紹介されている。この言葉に、上野さんらしさが凝縮している。そして、その実践の場が上野ゼミだった。
とてもハードそうだけれども、それを上回る実り多き学びの場だ。そして上野さん自身が、実によく気づき、支え、教えてきた。真の教育者の姿がここにある。登場する教え子たちも実にユニーク。よくこの厳しい上野ゼミの門を叩き、巣立っていったものだ。これはかなわないな、と実感した。 -
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NHK Eテレで放送されていた『ニッポンのジレンマ』
2013年3月に放送された回の未公開部分を含めた書籍化。
この番組を知ったときには、もう後半戦というか、残り回数が少なくなっていて。
もっと早く知りたかった番組でした。
一度だけ番組の公開収録にも行きましたが、本当に楽しくて有意義な時間で。
盛り上がる議論というのは、聞いていてとてもおもしろいです。
もっと続いてほしかったなぁ。
本書は「僕らの復興論」と「僕らの地域活性化作戦会議」の2回をまとめたもの。
当時は東日本大震災の後ということですが、この時の議論が今どこまで実現されているのか。
そんな風に見てもおもしろかったです。
難しい単語も多くて、私の頭では理解できてないところもありますが。
多職種の人たちが同じテーマを見ると、全く違う角度で違う意見が出てくる。
これはいつの時代にも言えることで、お互いを知ること、多様性を認めること、そんな姿勢は忘れずにいたいですね。 -
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先天性疾患等がわかった際、九六・五%の親が中絶を選択することがわかっている ヒトラーにも影響を受けたというその「優勢思想」は社会に衝撃を与え 諸々の失態 偏った思想に嵌っているから 沖縄のゴーヤにはウリミバエという害虫がつく為本土な持ち込むことが制限されていた 放射線を用いて不妊化したウリミバエの雄を計画的に野に放つ方法だ 清も濁も合わせ呑みながら 梃子てこ エンドステート(あるべき最終状態)を語れ 対症療法的な対応を繰り返しながら時間を無為に過ごしている 「不安を軸にした擬似イベント」が政治を動かし続ける社会=「不安社会」では「劇場」をつくる政治家が勝ち抜く 「福島が不幸であり続けることを予言する態度こそが知的である」と勘違いしている輩がいるが 放射線を忌避する行動による健康被害 取り組むべき困難が目の前にあれば、公共の取り組みと位置づけ、そのゴール迄の道筋を描き、それが難しければ段階を分けて中間的ゴールを設定し、目指す。極めて合理的だ。 「パプリカ」は鎮魂歌?ネット上の仮説 時間経過がそのナイーブさと視野狭窄を露呈させ 3.11と同様の幻想と幻滅の反復がそこにある ペシミスティック(厭世的) クリシェ(常套句) 中道・知識・外部を探る
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乙武さんと対談形式での議論。
対談相手はお馴染みのメンバーともいえ、この本以外でも著作があったり、よく他の対談本でも登場したりする人物ばかり。
なのでその人の主張自体は他の本にも出てきて特に新鮮味はない、その意味では出てくる人本人が書いた本の方が詳しい。
ただ、この本の持つ新鮮味は内容よりも「乙武さん」が相手であることに尽きるようにも思う。
非常に稀有な経歴を持つ乙武さんゆえ、対談の中でも視点が新しいというか、広さを感じるので、その部分に対して面白さがあったと思う。
最後都知事、政治家への転身を勧められていたが、どうなんでしょうね。見てみたい気もするが、一議員としてではなく首長としてがいいのかな。一議員だと「障がい者」の立場を代表する人、としてしか見られないおそれがどうしてもあるし。 -
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2014年初版
乙武洋匡 対談
現代社会のおかしさ、課題についての8篇の対談集。
若手論客8人対乙武さんという対談本 (R25の対談企画の書籍化)。八人八様の社会への向き合い方・戦い方を紹介しつつも、共通している「既存勢力・既得権益との向き合い方」については東氏のまとめた「内側・外側」のまとめがわかりやすい。既存のルールの上でも戦える準備をする=内側。既存のルールを真っ向否定し、トリックスター的に変革を目指す=外側。
論壇会にも世代があるし、スタンスの違いもあるということがなんとなくわかった一冊。それにしても乙武さんのスタンスがいい意味でずるい。いいところを結局持っていくような構成でした。