開沼博のレビュー一覧

  • 情報生産者になってみた ──上野千鶴子に極意を学ぶ

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     あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。
     
     2019年、東京大学の入学式祝辞でこう述べたのが、上野千鶴子さんであった。本書の冒頭で紹介されている。この言葉に、上野さんらしさが凝縮している。そして、その実践の場が上野ゼミだった。
     とてもハードそうだけれども、それを上回る実り多き学びの場だ。そして上野さん自身が、実によく気づき、支え、教えてきた。真の教育者の姿がここにある。登場す

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    2022年02月18日
  • ニッポンのジレンマ ぼくらの日本改造論

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    NHK Eテレで放送されていた『ニッポンのジレンマ』
    2013年3月に放送された回の未公開部分を含めた書籍化。

    この番組を知ったときには、もう後半戦というか、残り回数が少なくなっていて。
    もっと早く知りたかった番組でした。

    一度だけ番組の公開収録にも行きましたが、本当に楽しくて有意義な時間で。
    盛り上がる議論というのは、聞いていてとてもおもしろいです。
    もっと続いてほしかったなぁ。

    本書は「僕らの復興論」と「僕らの地域活性化作戦会議」の2回をまとめたもの。
    当時は東日本大震災の後ということですが、この時の議論が今どこまで実現されているのか。
    そんな風に見てもおもしろかったです。

    難しい

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    2021年07月15日
  • 日本の盲点

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    先天性疾患等がわかった際、九六・五%の親が中絶を選択することがわかっている ヒトラーにも影響を受けたというその「優勢思想」は社会に衝撃を与え 諸々の失態 偏った思想に嵌っているから 沖縄のゴーヤにはウリミバエという害虫がつく為本土な持ち込むことが制限されていた 放射線を用いて不妊化したウリミバエの雄を計画的に野に放つ方法だ 清も濁も合わせ呑みながら 梃子てこ エンドステート(あるべき最終状態)を語れ 対症療法的な対応を繰り返しながら時間を無為に過ごしている 「不安を軸にした擬似イベント」が政治を動かし続ける社会=「不安社会」では「劇場」をつくる政治家が勝ち抜く 「福島が不幸であり続けることを予

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    2021年03月23日
  • はじめての福島学

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    筆者をここまで追い込んでしまったことが何だったのか、なんとなく想像がつく。
    個別のイシューはともかく、現実を適切に理解することの難しさは、常に意識しておかなければならないと思う。

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    2020年04月03日
  • 漂白される社会

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    裏社会のルポ
    売春島、ホームレスギャル、シェアハウス、ヤミ金に飼われる生活保護受給者、デリヘルスカウトマン、
    5章まで読んで時間切れ

    2014.01に続きを読む
    違法ギャンブル、脱法ドラッグ、右翼、左翼、偽装結婚で入国するフィリピン人、酒に溺れたサッカー留学生崩れのブラジル人、中国人エステのママ

    社会の断層をとらえたという意味

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    2019年05月21日
  • 漂白される社会

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    興味深い本でした。
    「平和」で「自由」に見える日本に、まださまざまな問題があることがわかりました。

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    2016年06月23日
  • 社会不満足 ―乙武洋匡 対談

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    R25に連載されていた乙武氏の対談をまとめた一冊
    この本を読むと考えなくてはいけない事がけっこうある事に気付かされます
    そして考えた後に行動する事のなんと重要なことか…
    意見を言うのも大事だけど行動する事はもっと大事‼︎ そんな一冊です

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    2015年03月13日
  • 社会不満足 ―乙武洋匡 対談

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    乙武さんと対談形式での議論。
    対談相手はお馴染みのメンバーともいえ、この本以外でも著作があったり、よく他の対談本でも登場したりする人物ばかり。

    なのでその人の主張自体は他の本にも出てきて特に新鮮味はない、その意味では出てくる人本人が書いた本の方が詳しい。

    ただ、この本の持つ新鮮味は内容よりも「乙武さん」が相手であることに尽きるようにも思う。
    非常に稀有な経歴を持つ乙武さんゆえ、対談の中でも視点が新しいというか、広さを感じるので、その部分に対して面白さがあったと思う。

    最後都知事、政治家への転身を勧められていたが、どうなんでしょうね。見てみたい気もするが、一議員としてではなく首長としてがい

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    2015年02月20日
  • 社会不満足 ―乙武洋匡 対談

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    すでに出ているものがほとんど、という話を聞いてはいましたが、リアルタイムに追ってはいないので、こういう本がまとめとして出ると読みやすくて助かります。

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    2014年12月23日
  • 社会不満足 ―乙武洋匡 対談

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    2014年初版
    乙武洋匡 対談

    現代社会のおかしさ、課題についての8篇の対談集。

    若手論客8人対乙武さんという対談本 (R25の対談企画の書籍化)。八人八様の社会への向き合い方・戦い方を紹介しつつも、共通している「既存勢力・既得権益との向き合い方」については東氏のまとめた「内側・外側」のまとめがわかりやすい。既存のルールの上でも戦える準備をする=内側。既存のルールを真っ向否定し、トリックスター的に変革を目指す=外側。

    論壇会にも世代があるし、スタンスの違いもあるということがなんとなくわかった一冊。それにしても乙武さんのスタンスがいい意味でずるい。いいところを結局持っていくような構成でした

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    2014年12月23日
  • 漂白される社会

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    この手の「調査」はいかようにしてなせるのか。丹念な参与観察をもとに綴った上で学問的な考察を付す。恣意的かつ積極的な「見て見ぬふり」を「漂白」と表現したわけだが、むしろもっとたちの悪い「不考」で「無思考」な営みがそうさせたのではと、紡がれた問いを受け止める。持て囃されながらも、やはりどこかで「漂白」されつつある地において思う。

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    2014年08月03日
  • ニッポンのジレンマ ぼくらの日本改造論

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    出てくる話し手がみんな熱心でかなりのレベルの高さが伺える。
    すごく良心的な作品だと思うけど、テーマがテーマ。自分にはとっつきづらいテーマでした。
    東北の被災地復興論と、地域活性化論の二つ。前半の復興論は、おもしろかった。
    もっと「復興」という言葉をいろんな面からとらえてほしい、という専門家の言葉が、印象的でした。復興は、もっとささいなことからであってもいい。

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    2013年11月13日
  • 漂白される社会

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    なかなか読む気になれなかったけれど、読み出したら早かった。日本にいる限り、何とか生きていくことは可能なんだと心強くも思ったが、果たしてそれで生きていると言えるのだろうかとも思った。

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    2013年11月09日
  • 漂白される社会

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    アイデアの萌芽といった小論が10本余り。フクシマ論に比較すると正直、完成度は劣るが、今後どう展開していくかが興味深い。

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    2013年06月02日