【感想・ネタバレ】はじめての福島学のレビュー

あらすじ

「福島難しい・面倒くさい」になってしまったあなたへ─ 福島第一原発事故から4年経つ今も、メディアでは放射線の問題ばかりがクローズアップされている。しかし、福島の現実は今どうなっているのか、そして、福島の何を今語るべきなのか? 『「フクシマ」論』で鮮烈な論壇デビューをはたした社会学者・開沼博が、福島問題を単著で4年ぶりに書き下ろし。人口、農林水産業、観光業、復興政策、雇用、家族、避難指示区域……。福島を通して、日本が抱える「地方」問題をもえぐりだした一冊。

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Posted by ブクログ

マクロ・ミクロ両方の視点が必要と改めて認識。誤った報道、感情は復興を遅らせる。真偽はエビデンスベースで考えたい。

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2018年03月06日

購入済み

もっと早く読めばよかった

福島に行きたくなった

ありがた迷惑12カ条はみんなもっと意識しないといけないと思う。
そこで吹聴されている悲劇的ストーリーは、
本当に現地の言葉や感情に立したものなのか??
本当にその現地の人々に支持されているのか??
本当に現地の人々に希望や救いをもたらしているのか??
単なる反体制的趣味なオナニーになっていないか??

反知性主義的な、ステレオタイプの、上から目線の左翼運動では、世の中の問題は一つも解決しません。
急ぐな!

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2017年02月21日

Posted by ブクログ

2015年度時点での福島の復興状況をさまざまなデータをつかって、かつわかりやすく概説。さいしょに「福島を知るための25の数字」が掲げられていて、これにほとんど自信を持って答えられない自分をまず自省してから本文を読み進めるが、読み終わる頃には「ちゃんと勉強した」感がでてくるというのが、データ・数字の強さ。被災当時は「わからない」としか言えなかったことが、現在ではデータの積み重ねで「明確に分かってきた」と言えるようになったことがたくさんある。ならば〈「Aという考えも、Bという考えも、Cという考えも尊重されるべき」と言い続ける時期〉ではもうない。〈これからは「科学的な前提にもとづく限定的な相対主義」に移行すべき〉というのが筆者の主張であり、そのためのデータ、そのための1冊と言える。

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2015年08月30日

Posted by ブクログ

福島を学ぶための本。
この本を読むと、報道やネット情報でさらっと福島を知ることは出来ないのだと、痛感する。
福島は学ぶべきものであって、学んで始めて解ると思う。
その学びを出来るだけ簡単にして貰おうと言うのがこの本だ。
様々な誤解を丁寧にといてゆく、福島応援の立場の私でも誤解していることがあって、指摘を受ける。

「では、福島のためになにができるのか?」

というとっても大事な質問には

 買う 行く 働く

しかないというシンプルな答えが提示されて、ひとつの希望を覚える。

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2015年07月29日

Posted by ブクログ

4/18-19、4年ぶりに浜通りを訪れ、復興が着々と進んでいることを目の当たりにした。その後でこの本を読んだということもあり、福島への認識をリニューアルすることができた。これまで抱いていた福島への印象や考えを改めねばと強く思った。読みやすさを最優先するために、省いたトピックは多いが、5年目に入った福島の現状をひとつかみする為には、ぜひ読むべき本だと思う。

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2015年04月25日

Posted by ブクログ

我々が、自分が、福島に対してわかっていないのにわかったつもりになっているか。いかにステレオタイプ化した見方をしているか。
そんなことを思い知らされる一冊。

まず、現状を、事実を知るべし。
語るのはそれからだ。
ここで示される数々のデータの裏、そこにこそ想像力を働かせるべきだと思う。

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2015年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

震災当時に福島の原発をめぐる中央と地方の権力構造をテーマにした論文を書籍化して以後、ずっと福島に関する質的・量的研究を続ける社会学者の著者による福島の現実を知るための「福島学」の本棚。

400ページ以上ありながら、大変読みやすい語り口で、手頃な値段で、一般向けに書かれています。

震災からわずか4年にも関わらず、精力的に、実直に福島の問題に向き合いながら、極端な議論や炎上に巻き込まれることなく、多くの知見を提示してこられた著者の研究成果に、まず率直に敬意の念を抱きました。

震災以後、多くのメディアに露出し、正しい理解を求めてきた姿勢がとてもよく伺えるとともに、著者自身、多くの厄介な人たちに散々絡まれてきて、ときには言われもないひどい言葉も投げられたんだろうと思います。

社会学者には、社会を斜に構えてみたり、アウトロー的な面白い視点で語る一方で、どこか浮き世離れしていたり、机上の論理だけで語る者も多いが、著者は地に足を着けた実直な語りを行っています。

著者の問題意識は、まさに福島のこととなるとすぐに過熱しがちになってしまう雰囲気、そして結局「面倒くさい」になってしまい、正しい現実の福島とイメージで語られる福島のギャップが埋まらないことにあるかと思います。

まず、冷静かつハイコンテクストにならない議論を進められるよう、データをみて、福島をビッグワードとの関連だけで片付けない。

福島の特殊性の問題と、一地方の普遍的な問題、その両方の問題を切り分ける。

そうしたことが、そもそも議論をするための前提である、ということが本書から分かります。

本書で語られることは、あくまでもその前提にたどり着くところまでで、実際にどのような手段をもって、今後の福島と付き合っていくかはあまり語られていません。

そのあたり、さまざまな地域のコミュニティデザインや、振興策といった過去事例のあるなかで、福島なりの地域性を活かした進め方をどのようにされるのか、といったところを、今後の活動に期待したいと思っています。

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2015年05月26日

Posted by ブクログ

 風評被害、偏向報道…近年の日本には当たり前(?)のようになりましたが。別の視点でものを見る大切さ。また、事実を知りえる知識が必要だと考えさせられました。まあ、でも、以前の福島も知らなかった。って、いうのもありますが、福島を知るいい機会になりました。ありがとうございました。あ、外国の方にも読んでもらいたいです。

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2016年07月20日

Posted by ブクログ

東日本の震災、そして原発事故後の福島のことを、
そのままのかたちで伝えてくれる本でした。

そのままのかたちの福島を知らないひとは、
きっと本書を手に取っていない福島県外のひとの
ほぼすべてでしょう。

ぼくは原発事故の問題は福島だけの問題じゃなくて、
日本の問題なのではないか、と大きく捉えてきたふしがあって、
いろいろと放射線や原発関連の本を手に取ってきました。
つまり、自分の問題としても福島の問題をとらえていた。

けれども、やはりそこに住まう人々とはかなり温度差があります。
こっちで勝手に想像している日常や気持ちなどが、
事実とはまったくの正反対を向いていたりもする。
データを用いながら、そういうことを教えてくれる本です。

結局、いまの福島は、日本全体にあるような
少子高齢化や過疎などの問題が福島にも当然あり、
それらが原発事故によって加速されて現実化しているのが
一番大きい問題のようです。
そういう、いわゆるふつうの問題に、
放射線関係の問題が薄い膜のように
覆いかぶさっているとでもいえばいいのか。

最後の章では、
福島を応援したいのならば、「迷惑をかけない」ことだとして、
福島への「ありがた迷惑12カ条」が掲げられていますが、
これがなかなか厳しい物言いで、
ふつうの心理に密着している憐憫などいろいろな心理を
ひっぺがえさなければならないような、
ちょっと痛みをともなう行為をしましょうとなっている。
開沼さん、これは手厳しいのはしょうがないけれど、
これじゃちょっと福島人の孤高を奨励するかのようですよ。
ほうっておいてくれというような、
ひとを遠ざけちゃいそうな感じです。
学者らしい率直な物言いではあるのですが。

憐憫の情などいらぬ、そんなのは野暮である、とされるみたいです。
実際、震災直後なんて、
かわいそうだって非被災地のひとは思ったでしょう。
その延長の気持ちで、いまもちょっと憐憫の情を
持ってしまうひともいるだろうけれど、
迷惑だってやられると、傷つきますよね。

まあ、言わんとしていることはわかるんです。
ぼくの福島の友人にも、
(ぼくは)福島人じゃないのに、
なんでそんなに福島の事を考えるの?
みたいなニュアンスを感じたことがある。

だけれど、きっと難しいところなんですよね。
ぼくの住む街も有名な破たんした街ですが、
憐れみもちょっとはもってくれて構わないんだぜって
このごろ思うんですよ。
前面に憐れみを出されても困りますし、いやですが、
苦境にいることは忘れてほしくないものなんですよね。
まあ、ぼくは多少あまったれなんで、
たまにそういう気持ちになるだけかもしれないですが。

閑話休題。
多少乱文(ひとのことは言えないけれどね)ではありましたが、
論理がしっかりとしていて、読んでいてわかりやすいです。
ただ、それでも、ボリュームがあるし、
ちょっと疲れる部分もありますが、
興味を持って「もっと知りたい!」と思って読めば、
理解できるレベルの論説です。
もう発行から一年がたってしまいましたが、
今読んでもまだ間に合うでしょう。
きっと続編というか、アップデート版が数年後に出版されると思います。
そのときにはまた読みたいですね。

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2016年04月04日

Posted by ブクログ

ビッグワードを用いて思考停止している現状認識や、政治的な姿勢、または宗教に近い勝手な良心など様々な要素が絡み合っていて、福島の問題はどう向き合うかが難しい。そのような状況の中で、「福島の今の問題」について、データを用いて生活にかかわる部分を解説している。考えたり話したりするときの土台となる基礎知識。
やるべきことは、分かった気になって考えるのを止めることなしに、自分の認識を更新し続けること。そして、応援にはいろいろな形があるけど日常の中で続けていけることをするのが良い。キーワードは実行しやすい順に「買う・行く・働く」。

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2016年01月16日

Posted by ブクログ

この人めっちゃ怒ってます。
実地で動く研究者としてすごく真っ当な苛立ちだとは思うんだけども、もう最後の「ありがた迷惑12ヶ条」とか直球すぎて正直戸惑ってしまうがな。
まぁ、それはさておいても、必要な、というか状況を大きくつかむために押さえておくべき内容を具体的な数字とともに追っていて、その正確性についての保障にページを割くよりも、どこでどう間違ってしまいがちだったか、に力点をおいて俗説という物の怪を折伏しようとしてくれております。
印象的だったのは「不幸中の幸いを生み出すために」という項目は、特にこの段階にあって要求されるべき視点だろうと思います。

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2016年01月16日

Posted by ブクログ

大地震、原発事故から時間が経過し、人々の意識がどのような変化をしてきたのか、また、現在はどうなのか。
マスコミ・ジャーナリズムの捉え方、そして、情報消費者へ与える影響。
要は、情報を提供する方も、受ける方も、あまりにもステレオタイプ化されてしまっているということを筆者は述べようとしている。
復興、人口、農業、漁業・林業、二次・三次産業、雇用・労働、家族・子どもというカテゴリーに分け、データに基づき、きちんと福島を分析している。
災害により生じた数値なのか、日本経済社会の長期的傾向により生じたものなのか、についても述べている。
「はじめての福島学」丁寧な語り口でした。

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2015年11月02日

Posted by ブクログ

福島について語る時に知っておくべき基礎知識。著者は学者らしく冷静に数字や統計によって福島の現状を明らかにしていく。やや正常性バイアスのかかった解説のような印象を受けたが、その根拠となるデータを示した上での解説になっているから読者はそのデータを元に反論できるようになっている。

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2015年10月09日

Posted by ブクログ

 確かに福島の現状を知るためには今現在の正しい数字という物を理解しておかなければならないと思うが、今だにそれを理解しようとしない人たちもいる。それはそれで難しい問題なのだが数字はきっちりと出していかなければならないだろう。

 その点この本は、公平的な立場から福島という地を立ち直そうとする努力がうかがえる。これから福島に対してひとこと申したい立場の人は最低限でも著者の25の数字は理解しておかなければならないだろう。下記に記しておく。

 また、地震がなかったとしても自分が本当に福島という地を理解していなかったという事が身に染みて分かった。新しい地方再生の方法も合わせて考え直してみたい。

 統計出典や新聞の記事のアドレスが書かれているのは良いのだが、このような本の内容に興味を示す人がすべてそれらにアクセスするとは限らない。著者がどこまでこの情報を共有したいのかは分からないがもう少し簡単にアクセスできる方法はないのだろうか。

 たとえば、出版社あるいは著者が持っているサイト、ブログなどに本に掲載されているすべてのアドレス内容をダイレクトに検索できるページを作るとか。著者さん検討お願いします。

 久しぶりに福島を福島と書いた本を見た。しかし著者の略歴を見るとかつてはカタカナフクシマを使っている。良い意味、悪い意味どちらにしてもこの表記は好きではない。

 科学的な問題だと思うな。これは宗教的な現象としてみるべき問題だ。
 良い答えです。

 福島を知るための25の数字
1復興予算って何円(2011年以降、五年間で)
     25兆円
2震災前に福島県で暮らしていた人のうち、県外で暮らしている人の割合はどのくらい?
     約2.5%
3福島県の米の生産高の順位は2010年と2011年でどう変わった?(全国都道府県ランキングでそれぞれ何位)
     2010年が4位、2011年が7位
4福島県では年間1000万袋ほどつくられる県内産米の放射線について全量全袋検査を行っている。そのうち放射線量の法定基準値(1㎏あたり100ベクレル)を超える袋はどのくらい
     2012年が71 13年が28 14年今のところ0
5精米して炊いた米のセシウム量は玄米の何分の一?
     約10分の1
6日本の場合、米や野菜の法定基準値は100ベクレル/㎏ほどだが、米国やEUはそれぞれどのくらい?
     EUが1250ベクレル/㎏、米国が1200ベクレル/㎏
7私たちは通常、年間何ミリシーベルト被曝している?
     世界平均2.4ミリシーベルト(日本平均2.1ミリシーベルト)
8通常、体内には何ベクレルぐらいの放射性物質がある?
     7000ベクレル。そのうち放射線カリウムが4000ベクレル、炭素が2500ベクレルほど
9私たちの体内には放射性カリウムという放射性物質が常に4000ベクレルほど存在しているが、体内の放射性カリウムの量と放射性セシウムの量を同様にするには、法定基準値の5分の1(20ベクレル/㎏)程度のご飯を毎日ごはん茶碗(200g)何杯分くらい食べる必要がある?
     75杯
10福島県の漁業の2013年水揚量は、2010年に比べてどのくらいに回復している?(何%)
     9% ただし、福島県に所在地を持つ船という基準だと57%
11福島県の材木の2013年生産量(≒林産物素材生産量)は、2010年に比べてどのくらい回復している?(何%)
     97.7%
12福島県の一次・二次・三次の割合(産業別就業者数構成比)はどのくらい?(それぞれ何%)
     1次7.6%2次29.2%3次60%
13福島県の2013年の観光客(=観光客入込数)は、2010年と比べてどのくらい回復している?(何%)
     84.5%
14スパリゾートハワイアンズの客数は3・11前と比較してどのくらい増減している?(何%)
     107%
15福島県の2013年修学旅行客数(=教育旅行入込)は、2010年に比べてどのくらい回復している?(何%)
     47%
16直近(2014年11月)の福島の有効求人倍率(就業地別)は、都道府県別で全国何位?
     1位
17福島県の2013年のホテル・旅館に滞在する「宿泊旅行者」は、2010年に比べてどのくらいに回復している?(何%)
     137%
18福島の2013年の企業倒産件数は、2010年の何倍?(一件の負債額1千万円以上の企業)
     0.35倍
19「3・11後の福島では中絶や流産は増えた」「3・11後の福島では離婚率が上がった」「3・11後の福島では合計特殊出生率が下がった」のうち、いくつ正しい?
     出生率のみ正しい
20福島県の平均初婚年齢の全国順位は?
     1位
21今も立ち入りができないエリア(=帰還困難区域)は、福島県全体の面積の何%ぐらい?
     2.4%
22原発から20キロ地点にある広野町(3・11前の人口は5500人ほど)には、現在何人ぐらい住んでいる?
     5000人以上
23双葉群にできる中間貯蔵施設は東京ドーム何杯分の容積?
     18杯分
24福島県の予算は3・11前の何倍くらい?
     1.9倍
25福島県の震災関連死は何人ぐらい?
     1793人

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2015年08月19日

Posted by ブクログ

福島県外の人はもちろんのこと、福島の人にこそ、読んでもらいたいー

そして、多くの人に福島へのありがた迷惑12箇条知ってほしい。

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2015年07月29日

Posted by ブクログ

2011年3月11日の巨大地震→巨大津波→原発事故の巨大複合災害に見舞われた福島県。あれから四年経っていま何が違うのかといえば、それは事実に基づいた福島県のデータが出揃い、複合災害前と後とで比較をできるようになったことである。本書ではそういった前と後の事実をいまわかっている範囲内、復興、人口、農業、漁業・林業、第二次・三次産業、雇用・労働、家族こども、これからの福島という項目で詳細に、でも分かりやすく解説した本である。

まずそもそも福島という単県のことをここまで知る機会はなかったし、語り口があらゆる意味で面白い。その意味では純粋な研究成果というよりかはそこを踏まえ、作者が実際に経験した様々なことを加味して、福島について、これだけは知っておこう、これだけは誤解しないで置こう、これだけはやろう(やらないでおこう)という3つを執拗に主張している本、とも言えると思う。

内容の詳細は読んだほうがよいが、通読して思うのはデマや人の志向性といったものを取り除くことの難しさである。この本に通底しているテーマは人間の認知学であり心理学であり認知バイアスのメカニズムであると思う。そういうメカニズムをよく知って、具体的に自分や他者ががどういう認識やバイアスを持ちうるのか、原発事故はそこはかとなく教えてくれているような気がする。そもそも人にとって知るとは何なのであろうか!?


閑話休題。作者の主張である福島への"ありがた迷惑"をかけず、それでいて福島の為になるような「買う・行く・働く」を私も実践していきたいと思います。

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2015年05月08日

Posted by ブクログ

「しかし、福島県の漁港への水揚量は9%しか回復していない。」

福島に友達がいて、先月初めて福島県郡山市を訪れた。福島を訪れるまでは、死んだ町のイメージを持っていた。しかし、実際にはたくさんの人がいて活気に溢れていた。純粋に驚いた。そして、自分はメディアのセンセーショナルな報道に強く影響されていたのだと分かった。そこで、福島についてもっと知りたいと思い本書を購入した。

読んだ率直の感想は、驚きだ。今まで福島の食べ物は放射能が怖く、可能な限り避けていた。ところが、実際には危険でないと分かった。また、原発の影響でかなり多くの人が県外に引っ越しただろうと勝手に思っていたら、その割合は2.5%に過ぎなかった。

原発事故発生後、福島は高度に複雑な放射能の話に飲み込まれ、私の理解を超えていた。故に、そもそも福島について自ら考えるのをやめた。そのため、メディアで報道されている側面のみ知った。この本はデータの基づいた事実を提供してくれる。とても勉強になった。福島の復興が進むよう願う。

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2015年03月10日

Posted by ブクログ

まもなく4年。そんな中、なんとなく福島のことが気になっている方、なにかお手伝いできることがあるのではないかと思っている方に手に取って欲しい。
最近、地方創生が話題になっていますが、近い将来起こるであろうことが、すでに福島では顕在化(地方都市の将来の姿)していると感じました(著者もそう考えています)。

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2015年03月04日

Posted by ブクログ

筆者をここまで追い込んでしまったことが何だったのか、なんとなく想像がつく。
個別のイシューはともかく、現実を適切に理解することの難しさは、常に意識しておかなければならないと思う。

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2020年04月03日

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