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Posted by ブクログ 2013年10月06日
ホームレスがいても、そこに誰もいなかったように通り過ぎる人々、あってはならぬものを許容しない社会は、本来存在しているものを表向きなかったように見せる。 射幸性の高いパチスロ台が規制され、違法なバカラ店が摘発されても、人の射幸性をあおるビジネスは昨今コンプガチャという形で、子どものケータイゲームとい...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年06月24日
普段、見かけないか、見えたとしても目をそらしていた現代社会の周辺に存在するグレーな社会、例えば、ホームレスギャル、ヤミ金、違法ギャンブル、脱法ドラッグ、偽装結婚などの実態を取材した1冊。かつての猥雑さが「漂白」されることを称してのタイトルであるが、自身がいかに社会の上澄みに存在しているかを再認識する...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年05月12日
「漂白」という言葉の現代的な意味を、極めて直截に描き出している。中心では声高に「安心・安全」、「自由」や「正義」が叫ばれ、本来人間が持っている「色」や「欲」に絡むモノは周縁に押し付けて固定化されていく仕組み、「漂白」という言葉にうす気味の悪いリアリティを感じ取ることができる。又、福島の原発事故につい...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年03月23日
「何か」がおかしいのは分かっている。でも、その「何か」がよく分からないからもどかしい。売春島、偽装結婚、ホームレスギャル、シェアハウスに貧困ビジネス。自由で平和な現代日本の周縁に位置する「あってはならぬもの」たち。それらは今、かつて周縁が保持していた猥雑さを「漂白」され、その色を失いつつあるのだとい...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年05月21日
「漂白される社会」というタイトルには本当にしっくりきた。この本に描かれている「汚れ」はどちらかというとわかりやすいものだが、もっともっと些細なことに対しても、とかくこの国の社会はそういうものに対して不寛容すぎると思う。そういうところに対しては、何かこう、間違ってるんじゃないかと思ってきた。とはいえ、...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年11月25日
まさに知られざる実体
売春島は関西に夜になるとひっそり現れる
昼は観光、夜も花火に力を入れているが、昔を捨てきれない
移動キャバクラと称して女性二人組でフリーで行っている貧困層もいる
シェアハウスの実態はインテリでもクリエィティブでも無く、主に貧困層が住んでいる
生活保護を受けるべき人が実際...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年07月05日
戦後の日本において、社会的にグレーな領域が長く存在していましたが、その領域は長引く不況や法的な規制などにより、どんどん淘汰され、もしくは消滅していっているということです。
しかし、そのグレーな境界線上には、また新たな世界が発生しているということでもあります。
つまり、現在の日本社会には、かつて存...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年05月18日
最近話題になった「フクシマ論」の著者の手になるものとは知らずに読んでいた。そして、読み終わってから、著者のプロフィールを見て、ずいぶん若い人なんだなと思った。というのも、本書に盛られた12編のルポが、ベテランのルポライターの作品ように思えたからだ。
著者は、本書について、広い意味での社会学の論文、あ...続きを読む
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