開沼博のレビュー一覧

  • はじめての福島学

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    色んな俗説や思い込みがある中で、データに基づいて冷静かつ客観的に今の福島の姿を明らかにする。すごく誠実で丁寧な仕事という印象で、福島に関わる人以外にも是非読んで欲しい。

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    2026年10月05日
  • 情報生産者になってみた ──上野千鶴子に極意を学ぶ

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    2018年に読んだ上野千鶴子の『情報生産者になる 』のアンサー新書です。上野ゼミの卒業生たちがいかにゼミでインプットし、いかにアウトプットしていったか?という記録です。いや、インプット、アウトプットというより、どんな「問い」を自らに立て、どんな動機で、どんな行動で、上野千鶴子に鍛えられていったか、を自ら振り返る「学び」のデコン集です。『情報生産者になる 』は出版されてすぐ読んで大きく刺激を受けましたが、『情報生産者になってみた』の存在は知らず、本屋さんの店頭で発見しました。前著にも影響受けましたが、この本もじわじわ効いてきそうです。この本棚にも入れている『「育休世代」のジレンマ』の著者の中野円佳も上野門下生であることがわかり社会学という学問のリレーも感じることができました。同時に付け焼き刃の読書では辿り着けない学問の厳しさも十分に伝わりました。それでも、いつ触れるかわかりませんが上野チルドレンたちの知らなかった著書をこの本棚に登録します。永遠の積読になるかもしれませんが…

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    2025年09月07日
  • 情報生産者になってみた ──上野千鶴子に極意を学ぶ

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    「情報生産者になる」が思いの外良かったので、続けてこの本も読む。

    坂爪さんの研究には流石に引くが、この本を完成させてくれたことには感謝。
    最後の座談会がすごくいい。

    正直な物言いに、驚いた。
    「女性学ってやっぱり運動だったのよ。」
    アカデミズムの場で、「運動」を行うことを意識的にやっていたのだなと、その姿勢に感動。アカデミズムが後進を育てることができなかったこと、一人も上野ゼミに希望者がいなかった年がショックだったこと、そこから指導法を変えたこと。お茶の水の原ひろ子先生を尊敬していること。立命館で原さんがやったことを自分もやろうと思い実践したこと。自分の一生を賭けて一作書く人たちをサポートしたこと。

    改めて上野千鶴子のすごさを痛感。
    なんだか私もやる気出たな。

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    2023年02月09日
  • 情報生産者になってみた ──上野千鶴子に極意を学ぶ

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    開沼さんの「明確化・俯瞰・構造化」というキーワードが、本書全体を分かりやすく理解するための観点となる。この部分だけを読んでも一級品。

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    2022年01月06日
  • 東電福島原発事故 自己調査報告 深層証言&福島復興提言:2011+10

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    10年という節目。過去に戻ることはできないが未来のために残さなければならない記録。貴重な資料。
    特に遠藤川内村長の姿勢が胸を打つ。

    ・危機管理はトップのリーダーシップによる。政・学、様々な分野のリーダーが必要。

    ・100mSv以下の被爆で健康影響は出ない

    ・除去土壌8000Bq基準の厳格適用と再利用

    ・食品摂取基準100Bq/食品1kgは汚染物を365日摂取する前提の値で国際基準の10倍。風評被害の原因。

    ・処理水保管によるデブリ保管場所の圧迫。災害時の漏出リスク。安全側の基準は他のリスクを高める。

    ・救援要請はできるだけ大きな声で、広く求めるのが危機の鉄則。東電からオールジャパン体制になったのは3/15

    ・結論だけでなく意思決定プロセス、ファクトの情報発信、誰が言うかの重要性、体制を平時から考えておく

    ・科学的な判断とは、真っ直ぐ向き合って逃げないこと

    ・ふたば未来学園
    震災を経験した世代が卒業していくこれからこそが、教育の使命

    ・予断を持って見るとデマ情報を掴むことになる

    ◯遠藤川内村長の早期帰村(8割)の要点
    ・被災者の意識の早期払拭:避難することがリスクになる
    ・確かに事故は不幸だが、今までになかったことができるようになる
     例 ひとり親世帯移住サポート政策が帰村だけでなく新規移住者を誘発
     大阪からの工場誘致、野菜工場、ワイン

    ・イノベーションコースト構想における宇宙産業

    ・「政治的振る舞い」とは、「自らの味方と敵を分ける」言動。どんな話し合いや利害調整をしたところで、根本的なところで価値観・感覚を共有できない対立に判断を下す必要がある。
    ・政治は、倫理的に善である意図や思い・信念(=信条倫理)ではなく、倫理的に善である結果についての責任(=責任倫理)が求められる。意図と結果のズレの甚しさが福島事故の大きな葛藤。

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    2021年05月27日
  • 東電福島原発事故 自己調査報告 深層証言&福島復興提言:2011+10

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    3.11原発事故発生当時、原発事故収束担当大臣そして環境大臣だった、細野豪志議員と当時、色々な面で福島と向き合った責任者の方々との対談形式の事故の振り返りがなされています。
    震災当時、どのような事柄があってどのように対応して現在に至るのかを知ることができたのも大きいですが、福島の現状と未来の為にすべきことが明確に知ることが出来たのもかなり大きいです。
    第三章に「福島のために、わが国が乗り越えるべき6つの課題」については、我々他県の住人でも意識して出来ることが掲載されています。
    将来、原発事故を振り返るのにも残しておきたい貴重な資料になった一冊だと思います。

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    2021年04月30日
  • はじめての福島学

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    マクロ・ミクロ両方の視点が必要と改めて認識。誤った報道、感情は復興を遅らせる。真偽はエビデンスベースで考えたい。

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    2018年03月06日
  • はじめての福島学

    購入済み

    もっと早く読めばよかった

    福島に行きたくなった

    ありがた迷惑12カ条はみんなもっと意識しないといけないと思う。
    そこで吹聴されている悲劇的ストーリーは、
    本当に現地の言葉や感情に立したものなのか??
    本当にその現地の人々に支持されているのか??
    本当に現地の人々に希望や救いをもたらしているのか??
    単なる反体制的趣味なオナニーになっていないか??

    反知性主義的な、ステレオタイプの、上から目線の左翼運動では、世の中の問題は一つも解決しません。
    急ぐな!

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    2017年02月21日
  • 福島第一原発廃炉図鑑

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     いくら公平に評価を定めても反対する人は反対する。しかし福島という町は確実に前に進んでいることも事実、その裏にはここに書かれているようにいろいろな分野の人が一生懸命に働いてくれている。

     このような人たちにまず敬意を表する。それからでも反対することは遅くはない。そして本当に今自分が思っている状態が事実かどうかそれをしっかりと調べ把握することにより自らの論の価値が上がることを肝に銘じるべきだ。

     自分の頭の中では真実は一つかもしれない、だが立場による真実はいくらにも考えることができるものだから本当の真実が何かを見つけ出すことはそう簡単なことではない。いやむしろ難しいというべきなのかもしれない。



     いわき海洋調べ隊「うみラボ」公式サイト
     www.umilabo.jp

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    2016年08月15日
  • はじめての福島学

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    2015年度時点での福島の復興状況をさまざまなデータをつかって、かつわかりやすく概説。さいしょに「福島を知るための25の数字」が掲げられていて、これにほとんど自信を持って答えられない自分をまず自省してから本文を読み進めるが、読み終わる頃には「ちゃんと勉強した」感がでてくるというのが、データ・数字の強さ。被災当時は「わからない」としか言えなかったことが、現在ではデータの積み重ねで「明確に分かってきた」と言えるようになったことがたくさんある。ならば〈「Aという考えも、Bという考えも、Cという考えも尊重されるべき」と言い続ける時期〉ではもうない。〈これからは「科学的な前提にもとづく限定的な相対主義」に移行すべき〉というのが筆者の主張であり、そのためのデータ、そのための1冊と言える。

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    2015年08月30日
  • 社会不満足 ―乙武洋匡 対談

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    対談形式だから読みやすいし、いろいろ注釈が付いていてわかりやすかったです。
    学校関係者に1番読んで欲しいなと思いました。
    そして子どもたちのことを考えられるように。

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    2015年08月22日
  • 社会不満足 ―乙武洋匡 対談

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    これは、「さすが乙武さん」と唸ってしまうような、そうそうたるメンバーとの対談を集めた本。あえて言えば、ちょっとキャッチ―なひとばかり集めすぎている感はあるけど、これでも十分これからの日本を考えるためのきっかけは与えられるんじゃないかと思う。

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    2015年08月10日
  • はじめての福島学

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    福島を学ぶための本。
    この本を読むと、報道やネット情報でさらっと福島を知ることは出来ないのだと、痛感する。
    福島は学ぶべきものであって、学んで始めて解ると思う。
    その学びを出来るだけ簡単にして貰おうと言うのがこの本だ。
    様々な誤解を丁寧にといてゆく、福島応援の立場の私でも誤解していることがあって、指摘を受ける。

    「では、福島のためになにができるのか?」

    というとっても大事な質問には

     買う 行く 働く

    しかないというシンプルな答えが提示されて、ひとつの希望を覚える。

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    2015年07月29日
  • 社会不満足 ―乙武洋匡 対談

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    とても刺激を受けた。
    考えること、さらにその後、行動すること。
    久々に刺激を受けてやる気になった。

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    2015年04月30日
  • はじめての福島学

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    4/18-19、4年ぶりに浜通りを訪れ、復興が着々と進んでいることを目の当たりにした。その後でこの本を読んだということもあり、福島への認識をリニューアルすることができた。これまで抱いていた福島への印象や考えを改めねばと強く思った。読みやすさを最優先するために、省いたトピックは多いが、5年目に入った福島の現状をひとつかみする為には、ぜひ読むべき本だと思う。

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    2015年04月25日
  • はじめての福島学

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    我々が、自分が、福島に対してわかっていないのにわかったつもりになっているか。いかにステレオタイプ化した見方をしているか。
    そんなことを思い知らされる一冊。

    まず、現状を、事実を知るべし。
    語るのはそれからだ。
    ここで示される数々のデータの裏、そこにこそ想像力を働かせるべきだと思う。

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    2015年03月21日
  • はじめての福島学

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    ネタバレ

    震災当時に福島の原発をめぐる中央と地方の権力構造をテーマにした論文を書籍化して以後、ずっと福島に関する質的・量的研究を続ける社会学者の著者による福島の現実を知るための「福島学」の本棚。

    400ページ以上ありながら、大変読みやすい語り口で、手頃な値段で、一般向けに書かれています。

    震災からわずか4年にも関わらず、精力的に、実直に福島の問題に向き合いながら、極端な議論や炎上に巻き込まれることなく、多くの知見を提示してこられた著者の研究成果に、まず率直に敬意の念を抱きました。

    震災以後、多くのメディアに露出し、正しい理解を求めてきた姿勢がとてもよく伺えるとともに、著者自身、多くの厄介な人たちに散々絡まれてきて、ときには言われもないひどい言葉も投げられたんだろうと思います。

    社会学者には、社会を斜に構えてみたり、アウトロー的な面白い視点で語る一方で、どこか浮き世離れしていたり、机上の論理だけで語る者も多いが、著者は地に足を着けた実直な語りを行っています。

    著者の問題意識は、まさに福島のこととなるとすぐに過熱しがちになってしまう雰囲気、そして結局「面倒くさい」になってしまい、正しい現実の福島とイメージで語られる福島のギャップが埋まらないことにあるかと思います。

    まず、冷静かつハイコンテクストにならない議論を進められるよう、データをみて、福島をビッグワードとの関連だけで片付けない。

    福島の特殊性の問題と、一地方の普遍的な問題、その両方の問題を切り分ける。

    そうしたことが、そもそも議論をするための前提である、ということが本書から分かります。

    本書で語られることは、あくまでもその前提にたどり着くところまでで、実際にどのような手段をもって、今後の福島と付き合っていくかはあまり語られていません。

    そのあたり、さまざまな地域のコミュニティデザインや、振興策といった過去事例のあるなかで、福島なりの地域性を活かした進め方をどのようにされるのか、といったところを、今後の活動に期待したいと思っています。

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    2015年05月26日
  • ニッポンのジレンマ ぼくらの日本改造論

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    気鋭の若手による復興とまちづくりの新時代を切り開く論戦の集録。行政に近いテーマだけあって地方政治の役割にふれているのも好感。
    何より、藤村龍至君が鶴ヶ島市での取り組みを紹介していますが、藤縄市長とつなぐのにかかわっただけに、それだけでもうれしい一冊です。

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    2015年02月03日
  • 社会不満足 ―乙武洋匡 対談

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    乙武さんは聞き上手な人ですね。乙武さんを前に対談相手の人は割合にリラックスして、でもきちんと言いたいことをわかりやすく伝えていたと思います(伝わってきました)。対談相手と乙武さんの個性がよく出ていた本だと思いました。

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    2015年01月17日
  • 社会不満足 ―乙武洋匡 対談

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    乙武氏のインタビューは、対談相手に対する敬意と理解に満ちていて、かつ和やか。個々の特性を引き出す対談のそれぞれが内容的に深く絡み合っていて、今の社会がどうなっていて、これからの社会に何が必要なのか示唆するかのよう。でいて、読みやすい。巻末の鼎談は、生で聴いた身としては、広く知れ渡ることが嬉しいような、あの場を共有した人たちだけの贅沢な秘密が解かれて悔しいような。

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    2014年12月13日