ふすいのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ほうほう、こうきたか!
最終頁までいって、再度冒頭に戻る。
ほうほう、なるほどね!
そしてあとがきまでが物語の一部であるような、そんな一冊です。
櫻井いいよの青春物語が大好物の人も、そうじゃない人も、もうお腹いっぱいと思ってるかもしれない人も、ぜひ読んでみてほしい。
彼女はいつも自分自身を更新している。
これが書き続けるってことなんだなーとしみじみ。
夏の日は儚くてだからこそ思い出になりやすくて、でもあえて「覚えていない夏の日」を描く彼女のセンスがだいすきです。
千鶴も律も華美も危うくて拗らせまくっているけれど、自分なりに噛み砕いて答えを出す姿は頼もしくいとおしかったです。
痛みを -
Posted by ブクログ
忘れられない初恋の女の子、夜間高校で同じ席に座る死にたがりの女の子、公園で一緒に野良猫を愛でる女の子
何のために誰のために生きていくのか、繊細に、けれども力強く描かれた小説。
全てがつながったクライマックスでは思わず泣きそうになった
美しいだけでない展開、納得な結末に満足
面白かった
以下覚書のための詳細、ネタバレです
命には四つの理由がある
夢や希望「生きる理由」
挫折や絶望「死ぬ理由」
守るべきものや信念「死ねない理由」
病気や事故、抗えない「生きられない理由」
高校2年生、葉月漣
昼と夜間で同じ教室を使う高校
ある日自分の席に遺書と書かれたノートを見つける。
自分も生 -