ふすいのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
映画のCMを見て手に取った一冊。表紙を見て、軽いラノベ風小説かと思ったら、心にグサリと刺さる戦争末期のストーリー。
「愛する人たちを守るために、俺は死にに征くよ。」特攻隊の彰と、現代から終戦間近の日本にタイムスリップした百合。妹のように優しく接した百合への本当の気持ちは?お国の為に死ねる事が幸せという価値観が辛くて怖い。でも、彼らの本当の想いはどうだったのか。知覧特攻隊記念館には、今でも家族に書いた最後の手紙が残っている。現代にも平和を願う想いが届いている。当たり前の事が、実はとても幸せな事なんだと考えさせられた。最後は涙無しでは読めなかったです。
読後Netflixで映画を見ましたが、こちらも良かったです。 -
Posted by ブクログ
面白かった!!
叙述トリックが多めではあったと思うけど、この本のテーマとすごくハマってた!
タイトルもそうだけどトリックアート的な捉え方を大事にしてる?部分が多くて、結末は君次第ってところもそうだし、なんというか十人十色の読み方があるし、世界の捉え方があるって訴えかけてるように感じた。
今の時代SNSとかネットの流行で多様性の時代だーってよく言われてるけど、自分の印象としては真逆で
今は一個の考え方に対して良くも悪くも優劣がはっきりしてしまうというか、白黒付いてしまう世界だと自分は思うんだけど
この本みたいにその人の捉え方があって、それが良い悪いとかそういう基準ではなくて、その人にとってその結末を選んだことに意味を感じればそれでいいと思うんだよなー
何かと息苦しい世の中に、この人の、この本の伝えたいメッセージはすごく意味を持つと思う。
この本に出会えてよかった! -
Posted by ブクログ
変わらない自分に葛藤し、気分転換に部屋を掃除した時に見つけた本です。この本を読む前のモチベーションは、あまり高くありませんでした。なぜなら、自分がこの本を読みたいと思った理由が、自分の過去への贖罪だったからです。自分は買って満足、計画を立てて満足することが多い人間です。この本は、8年前自分がまだ高校生だった頃に出会い、絵が綺麗というたったそれだけの理由で購入しました。この本を買った当時、自分は「ようこそ実力至上主義の教室へ」というアニメに出会い、その原作のラノベを読み漁っていました。本に苦手意識を持っていた自分が、ラノベを読むようになって少し変わった自分に喜び、他の本にも手を出して、本への苦手意識を無くしたいという想いが芽生えていた頃です。しかし、案の定自分は買って満足してしまい、部屋を掃除するまでの8年間一度も本が開かれることがありませんでした。掃除してこの本を見つけた時、自分は読まずに売るか捨てようか考えましたが、それだと自分に向き合っていないような気がしました。この本は、先に書いたように、親のお金で買ってもらったものです。自分が欲しいと思って買ったのに、一度も読まずに手放すことは、自分を変えたいと考えている自分を否定しているように思えました。過去の自分の行いを反省し、甘ったれた自分を変えるために、贖罪ときてこの本を読むことを決断しました。そしてこの本を読み始めたのですが、最初に思った感想は、文量が多く無く、本で使われている言葉もあまり難しくないということです。社会人になってから、聡明な同期に勧められた本を読んでおり、どの本も難しい言葉でびっしりかつ文量も多かったので、読むのに1ヶ月かかることもありました。しかし、この本なら1週間で余裕で読めると思い、読み始めました。物語は、と持病を理由にして医者になることを諦めていた新という男の子がエナというカメラを持った女性に出会った場面から始まります。エナは、持病持ちの方をカメラで撮影すると、病気を治す不思議な力を持った天使でした。その力を使い様々な人の病気を治していくのですが、次第にエナの体調が悪くなっていきました。そう、エナはカメラを使って病気を治していたのではなく、病気を代わりに抱えてしまっていただけだったのです。なので、エナが火傷を負った方を写真で撮って治すと、自分が火傷を負ってしまうのでした。そのことに新は気づかず、エナが病院に運ばれた時にようやく気づきました。新が気づいた時には、エナの身体はボロボロで、もう残された時間はほとんどありませんでした。残りの時間を一緒に過ごしたいと願う新でしたが、突然エナが新の前からいなくなってしまいます。そこから10年の月日が経ち、新は医者になりましたが、エナのことをずっと忘れられずにいました。そこから、新はようやくエナに繋がる手がかりを掴み、あるケーキ屋さんに訪れたところで、終盤を迎えます。この本の結末は、実際に本を読んでもらいたいのですが、読む前にモチベーションが低かった自分が、最後は見入るように読んでいました。この本を読み終えた時、このまま手放してしまうのがもったいなく、思いついたのが感想を文字として記すことでした。社会人になってから言葉の怖さを知り、適切ではない言葉を使う自分を変えたいと思っていたので、この本は良いきっかけを作ってくれました。本の内容についての感想は、次の本から書くとして、これから習慣的に本を読むこと、そして読み終わったら感想を書くことを継続していこうと思います。
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Posted by ブクログ
気づけばもう6巻まで出ていて、あっという間だった。
今回も風見先生の患者さんと向き合う姿勢や、後輩医師を温かく見守りながら育てる姿が印象的だった。医師としてだけでなく、一人の人間として本当に尊敬できる存在だと思う。もし自分が患者なら、ぜひ診てもらいたいと思える先生だった。
朝倉夫妻は一時はギクシャクしていて心配だったけれど、お互いに向き合い、関係を立て直せたようで安心した。
作中で特に心に残ったのは、「治す」という言葉の意味について。「病気を治す」のか、「元の体に戻す」のか――そんな問いが投げかけられていた。もちろん元の体に戻れるのが一番理想だけれど、それが難しい場合でも、その人らしく生活できる状態まで回復し、病気と向き合いながら生きていけることも「治る」の一つなのかもしれないと考えさせられた。医療の奥深さを改めて感じた。 -
Posted by ブクログ
どこにも居場所はなくて、誰も気にかけて見てくれる人はいない、希望を見出せない高校生のミア。死のうと思い、やってきたビルの屋上で渉と出会う。同い年の渉とミアのパートはほのぼのとしていて。サラリーマンのサイトウさんも加わるともっと楽しい。サイトウさん、お兄ちゃん的な人柄もあって、渉やミアが信頼しているのも頷けます。世代を超えた友達という関係性が素敵ですよね。
いじめにあい、両親からの愛情も薄く、誰からも見放されたミアの気持ちを思うと胸がギューッと苦しくなります。ミアが家に帰ると家族から向けられる視線は冷たいもので、母親のヒステリックにも耐える姿はほんとうに、つらくて、悲しくて…。
私を見てほしい、名前を呼んでほしい。ミアの切なる願いは簡単に噛み砕かれるのですから。
気持ちを通わせていくミアと渉を近くで見守っているような感覚を覚えました。ゆっくりと胸が熱くなります。
終章、なおも貶めようとしてくる同級生に対して、ミアの踏み出した一歩はとてもかっこよかった。もう、こちらから頑張れとエールを送っていましたから…!
めいっぱいの切なさのなかに、一筋の希望の光がさすような、心がじんわりとあたたかくなるお話でした。