あらすじ
夏休みの間、一人で佐渡の祖母宅で過ごすことになった小5の颯太。出産をひかえ体調の優れない母への複雑な思いや、芯がなく、いつも友達のペースに合わせてしまう自分への自己嫌悪などを抱えている。そんな颯太が、佐渡の海を1キロ泳ぐ遠泳に挑戦! 祖母の元教え子、夏生に特訓を受け、「泳ぎきれたら何かが変わる!」と信じ、本番に挑む。――佐渡の豊かな自然を背景に、颯太と夏生の絆、それぞれの成長を描く感動物語。
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Posted by ブクログ
「何事も1位だけがすべてではなく、自分の全力を出し切って限界まで頑張る姿の
美しさ」に気づかせてくれた作品。
読んだのが小学生の時なので、話の詳細は覚えていないが、
水泳大会に出場した選手たちが、結果はあまり芳しくなかったのものの
自分なりに頑張って輝いていた様子が印象に残っている。
Posted by ブクログ
夏休みを佐渡でおばあちゃんと過ごすことになった主人公の小学五年生の男の子が、遠泳大会に出たいと口に出したことから始まったひと夏の物語。今回も佐渡の景色がありありと浮かんでくるような描写が、佐渡出身者にはたまらない(もちろんそうでない大多数の皆さんもそれぞれの夏の思い出がありありと思い浮かべられるでしょう)。
特に今回は相川が主な舞台なので、あ、ここは達者(たっしゃ)か、姫津(ひめづ)のあたりかな、とか、連想できて楽しいこと楽しいこと(まぁ、そこは佐渡出身者の特権ということで)。
物語は小学生高学年向けとなっていたけど、大人でもしっかりくすりと笑えて、しっとり泣けて、じんわり感動できるかと。子供が大きくなったら、読んでみたら?と薦めてみようと思います。だって、うちの子も夏に佐渡に帰る東京育ちの小学生ですから、きっと親の私より感情移入できるはず。今から楽しみにしておきます。
Posted by ブクログ
小学5年生の颯太が、佐渡で1キロの遠泳に挑み成長していく物語。読みながら、頑張れ!と応援してしまいます。
物語に大きな変化はなく、読みやすい1冊でした。