ふすいのレビュー一覧
-
-
-
-
Posted by ブクログ
「あの花が咲く丘で」に登場した人物の胸中を描いた短編集。
最初の章と石丸の章で早くも号泣。
その後は生き残った板倉、そして千代ちゃんの話を中心に戦後の苦しさ、後世へ戦争を語りつなぐことを描いている。
あとがきにもあったが、原作よりも映画を意識して書いているのがとてもよく分かる。
映画を2回見た自分も、登場人物がもう映画のキャストしか頭に浮かばない。
でも、この作品に限ってはそれでいいのだと思う。
原作の感想でも書いたが、戦争を知らない若い人たちがこの作品を通して、80年前はそんな悲惨な状況だったこと、死ぬ必要などない自分と同じ年頃の若い命がたくさん奪われたこと、そんなことを少しでも知ってもらえ -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ遠慮を知らない陽キャな「在人」と怪談を否定するために怪談を収集している陰キャな「歌」が、漫才のようなやり取りを繰り返しながら、ある都市伝説的な怪談の真相に迫る物語。
てっきり連作短編集のように怪談話をいくつもやるのかと思ったら、がっつり長編一本という。
その分、真相に至るまでは丁寧に描かれていた印象。
随所随所に掲示板やブログなどインターネットの情報をレイアウトも横書きで載せているのは面白かった。
これがただの情報ではなく、しっかり伏線になっているのも油断ならない。
帯の情報が作中では中盤にならないと出てこない内容なのはどうなのかとは思ったが。
タイムリミット情報、序盤には出ないのです。
ネタ -
Posted by ブクログ
ネタバレ普段読まないジャンルだけどプレゼント企画で当たったので読んでみたら、とても良い作品だった。
デビュー作らしいが文体も癖がなく読みやすく、物語に引き込まれてサクサク読めた。
気になった点。
東京の祖母がどうなったのか。
公子さんのことをなぜ「おばあちゃん」と呼ばないのか。翔のように真面目な子なら「おばあちゃん、公子おばあさん」などと呼び分けそうなのに。
敢えてなのだろうけど都道府県の明記がないのでどこが舞台なのかわからない。方言から東北かなと思ったけれど八重浜で検索しないと、東京から新幹線ということしかわからない。
3人の少年少女の描写はとても良かったです。
読後感爽やかでした。 -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ前作が戦争モノが得意じゃない私でも読みやすくて今作も読みたかったのだけど、こちらも読みやすかった。彰の生まれ変わりとして、または涼という別の人間として百合に接していく心の細かな感情が描かれていて良かった。それを受け入れることはすごく難しく、でもやっぱりどこか1人の人間なんだろうなっていう不思議な話なのに妙に納得がいくようなそんな感覚で読めた。
「恩送り」ってすごい良い考え方だな〜と思って、こういう考え方を学べるのも読書の良さだと思った。今この時代に、自分の思いを口にできるのは平和な世界だからであって、その当たり前なことに気づかされて感謝しなきゃいけないなと思った。やりたいことをやりたいと言えて -
Posted by ブクログ
ネタバレリアル本にて。
「考察する若者たち」で中高生に人気の小説として紹介されていたため、購入。
中学二年生で反抗期真っ只中の現代に生きる少女が、1945年にタイムスリップし、特攻隊に所属する青年、彰と出会い、恋に落ちる。
戦時中、しかも特攻隊が舞台ということで、少しハードルが高く感じられるが、実際読んでみるとすごく読みやすい文体で、分量も多くなく、読書筋力があまり要らない本だった。
個人的に、ラストシーンは腑に落ちなかった。百合は、彰たちの尊い犠牲の上に、現代の平和な生活があると気付いた。一方でら彰は、最後の最後、米兵の恐怖の表情を見ることで、相手にも家族があることに気付き、撃沈することなぐ、自分だ -
-