ふすいのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
母を亡くした小六の翔は、父も心労で病に倒れたために母の実家に預けられ祖母と叔母と暮らすことになる。
慣れない田舎町での生活と寂しさになんとか奮い立たせて明るく振る舞う翔。
その町には同じ学年に万引きを奨励する身持ちの軽い母と暮らす大也と義父から暴力を受ける美波がいた。その2人は、クラスでも孤立していた。
学校からの帰り道、祖母の家に近いアパートに住んでいる大也と言葉を交わしたことをきっかけに距離が縮まる。同じアパートには美波の家族も住んでいた。
美波は叔母からサーフィンを習っていて、翔も叔母に勧められていたが乗り気ではなく、大也が一緒に教えてもらいたいと言い出してから3人は次第に心を近づけて -
Posted by ブクログ
ネタバレ恋愛に不器用というより、生きていくことに方向性は違えど少し不器用な二人のもどかしい恋愛物語。
どちらもどこか息がし辛そうな印象だったので。
割と早々に物語が動いて、デートをする仲にまでなったのに、そこから先が長かった。
「僕」が淡々としている分、鎧塚さんが爆発しちゃったから……案外口が悪い、彼女。
似たところもありつつも(似たところというか、身内に似た人がいるというか)どちらかというと正反対だからこそ、互いに惹かれたのかなと思った。
「僕」が静、鎧塚さんが動。
これから先はお互いに段々とバランスが取れて、よりいい関係になれるのだろうなと思う。
今はまだバタバタした連弾も、いつか調和するよう -
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