ふすいのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
どこにも居場所はなくて、誰も気にかけて見てくれる人はいない、希望を見出せない高校生のミア。死のうと思い、やってきたビルの屋上で渉と出会う。同い年の渉とミアのパートはほのぼのとしていて。サラリーマンのサイトウさんも加わるともっと楽しい。サイトウさん、お兄ちゃん的な人柄もあって、渉やミアが信頼しているのも頷けます。世代を超えた友達という関係性が素敵ですよね。
いじめにあい、両親からの愛情も薄く、誰からも見放されたミアの気持ちを思うと胸がギューッと苦しくなります。ミアが家に帰ると家族から向けられる視線は冷たいもので、母親のヒステリックにも耐える姿はほんとうに、つらくて、悲しくて…。
私を見てほしい、名前を呼んでほしい。ミアの切なる願いは簡単に噛み砕かれるのですから。
気持ちを通わせていくミアと渉を近くで見守っているような感覚を覚えました。ゆっくりと胸が熱くなります。
終章、なおも貶めようとしてくる同級生に対して、ミアの踏み出した一歩はとてもかっこよかった。もう、こちらから頑張れとエールを送っていましたから…!
めいっぱいの切なさのなかに、一筋の希望の光がさすような、心がじんわりとあたたかくなるお話でした。
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Posted by ブクログ
両親の離婚によって昔暮らした土地へ引っ越してきた、不安と期待を胸に抱く奏音。そんな彼女を包みこむように、幼馴染みの恭太が正義のヒーローみたいに見えて。爽やかな明るさと優しさが溢れていますね。奏音のことを想う気持ちを早くも悟りました。野球部の彼は小麦色の肌で筋肉質…それはもうモテる要素しかないじゃん!って思いましたね。…そうなんですよね。野球部の人達は圧倒的存在感があって、なんかもう眩しいんですよね!笑
桜が舞う季節。随所に散りばめられた春の情景がとっても綺麗でした。読んでいる間ずっーと春を感じていましたから。わたし自身、桜は大好きなので心が躍ります。
少女漫画のセリフを言ってしまった自分を恥ずかしがる芹羽くんが可愛いくて、微笑ましい一面も。うん、確かに少女漫画のセリフを口にするのは恥ずかしい気が…!笑
幼馴染みの恭太、ミステリアスな印象の芹羽くん、陸上部の夢香、ムードメーカー的な絵奈、手芸部の柚季。すれ違いも、恋も。友情も。始まるのはほんの些細なきっかけから。
夢香と奏音が仲良くなれたのも、奏音と芹羽くんとの関係性が上手くいったのも…恭太が関わり続けていたからかなぁって。彼の立ち振る舞いが周りの人を盛大に巻き込んで、全ての人の心を惹きつけて離さないような…。彼の一途さと、聡明さに惹かれます。推し確定かな?笑
終盤。芹羽くん…かっこよく決めてくれて嬉しい!2人の気持ちが重なった瞬間、それはもう胸キュンでした。これからもっと彼のことを知って幸せに生きてほしい。失敗したっていいじゃない、今を生きることを諦めないでほしい。そんな大切な想いが込められた作品でした。
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汐見夏衛さんの『僕の永遠を全部あげる』は、「大切な人を想う気持ち」と「限られた時間の中でどう生きるか」がすごくまっすぐに描かれている作品です。
全体としては、切なさが強いのに、ただ悲しいだけじゃなくて“誰かを本気で好きになることの温かさ”がちゃんと残る物語だと思います。登場人物の気持ちがかなり丁寧に書かれているので、読んでいると自分もその場にいるような気持ちになります。
特に印象的なのは、「永遠」っていう言葉の重さです。ずっと一緒にいられる保証がないからこそ、今この瞬間の気持ちをどう伝えるかが大事なんだっていうテーマがずっと流れています。恋愛小説だけど、恋だけじゃなくて“人との関わり方”全体に響く感じがあります。
汐見夏衛さんの作品らしく、読みやすいのに感情がしっかり残るタイプで、読後は静かに余韻が続くタイプの本です。 -
Posted by ブクログ
死後の世界とか人生の振り返りとかかなり気になる部類で、こんなことあったらいいなとすべてほっこりするお話でした。
ちょっとずつ他の人生と交わっていて素敵でした。この作品が第2弾とは知らず読みましたが、第1弾も読みたいな。
−追憶行の決まりごと
*過去へ戻ることができる。
*制限時間は十二時間。
*死の運命は覆らない。
*死を、伝えるのは厳禁。
死んでしまった大切な人がどこかで遡って会いに来てくれていたら嬉しいし、私はどこに戻るだろう?って考えさせられる作品でした。
あと、自分の人生大切にしようって改めて思いました。
ありがとうございます。 -
Posted by ブクログ
今年は1月から当たりの本ばかり読んでるかも!!
普通の高校生赤崎在人がネットで怪異に巻き込まれるはなし。
理不尽極まりない怪異に対抗するために《怪異蒐集部》の敬川歌先輩に接触して怪異を相談するんだけれど、敬川歌は怪異を否定するために怪異を蒐集している変人だったわけで、この2人のバディがたまらなく良い。
掛け合いも男同士の馴れ合いみたいのもぜーんぶ良い。
敬川先輩がどうして怪異を否定しようとするのかが過去に関係しているんだけど、そういう背景とかもさらりと書かれているけどもっと知りたいし、シリーズ化するってあとがきに書いてあるので楽しみにしてしまう。
売れないとシリーズ化しないとか酷やわって思うのでみんな読んで!!
敬川先輩が蒐めた怪異のこともっと知りたい!!読みたい!!
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Posted by ブクログ
ネタバレ『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の続編という気分で読み始めた。
彰の生まれ変わりの涼。
最初はそんなのありかと思いながら読んでいた。けれど、涼は前世の記憶を持っていないことや自身の中に彰がいることをなかなか受け入れられず葛藤していた。
また、百合も涼の中に彰の面影を重ねている場面で、苦しそうな顔をしていた。
私がもし、2人の立場だったとしたら受け入れきれるか分からない。
ただ、今、私はどちらかと言えば平和な世界にいて、自分の好きなことを自由に出来て、夢を追いかけ続けることが出来ている。
それがどんなに幸せなことなのかを改めて実感した。
当たり前が当たり前でない時代、、、、、、
大好きな人に、『大好き』と伝えられる世界線にまだいられること。それがどんなに尊くて、素晴らしいことか、もしかしたら今の日本は忘れてしまっているのかもしれないとも思える。
また、世界では紛争も絶えない。
どうして、人類は悲惨な歴史を繰り返そうとするのだろう。
罪のない人々が今日も犠牲になっている。
国や宗派、人種が違えど少しでも互いに歩み寄れないものなのだろうか。
自分自身が無力で、こんなことを書いても綺麗事のようになってしまうのももちろんわかっている。
それでも、私たちは世界に警鐘を鳴らし続けていくべきだ!
もし誰もがその綺麗事の世界を諦めてしまったら、その時その先にあるのは夢や希望を持つことも叶わない見るも無惨な世界が広がっているのだろう。
どうか、1日でも早く世界中の人々が安心して、夢を追いかけられる世界になりますように。
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Posted by ブクログ
ネタバレ主人公が何者にもなれない自分に悩み葛藤している姿が大学二年生である自分と重なるところがありとても面白かった。お金があったら幸せなのかとか自分が選択しなかった道の先に何があったのかなど物語に出てくる言葉には自分も考えさせられる場面が多くあった。恋愛すぎるわけでもなくちょうどいい青春が描かれていてすごい好きな作品だった。また、自分は元々長野に行ってみたいと思っていたのだが、たまたまこの本を手に取り、この本に出てきた場所は実際にあるのだと知り行きたくなった。夏は蛍を見に行こうと思う。
追記
実際にこの舞台の長野県辰野町に行き、蛍を見て、ゆいまーるに泊まってきました。出会う人全てがとても暖かく、町全体が受け入れてくれるような心が幸福いっぱいに満ち溢れるような気持ちだった。一生の思い出になるような一人旅になった。行きの電車で本を読み直したのですがやはり読み終わった後は心が色んな感情で満たされ、自分も頑張ろうと思える作品だった。