ふすいのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
両親の離婚によって昔暮らした土地へ引っ越してきた、不安と期待を胸に抱く奏音。そんな彼女を包みこむように、幼馴染みの恭太が正義のヒーローみたいに見えて。爽やかな明るさと優しさが溢れていますね。奏音のことを想う気持ちを早くも悟りました。野球部の彼は小麦色の肌で筋肉質…それはもうモテる要素しかないじゃん!って思いましたね。…そうなんですよね。野球部の人達は圧倒的存在感があって、なんかもう眩しいんですよね!笑
桜が舞う季節。随所に散りばめられた春の情景がとっても綺麗でした。読んでいる間ずっーと春を感じていましたから。わたし自身、桜は大好きなので心が躍ります。
少女漫画のセリフを言ってしまった自分を恥ずかしがる芹羽くんが可愛いくて、微笑ましい一面も。うん、確かに少女漫画のセリフを口にするのは恥ずかしい気が…!笑
幼馴染みの恭太、ミステリアスな印象の芹羽くん、陸上部の夢香、ムードメーカー的な絵奈、手芸部の柚季。すれ違いも、恋も。友情も。始まるのはほんの些細なきっかけから。
夢香と奏音が仲良くなれたのも、奏音と芹羽くんとの関係性が上手くいったのも…恭太が関わり続けていたからかなぁって。彼の立ち振る舞いが周りの人を盛大に巻き込んで、全ての人の心を惹きつけて離さないような…。彼の一途さと、聡明さに惹かれます。推し確定かな?笑
終盤。芹羽くん…かっこよく決めてくれて嬉しい!2人の気持ちが重なった瞬間、それはもう胸キュンでした。これからもっと彼のことを知って幸せに生きてほしい。失敗したっていいじゃない、今を生きることを諦めないでほしい。そんな大切な想いが込められた作品でした。
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Posted by ブクログ
汐見夏衛さんの『僕の永遠を全部あげる』は、「大切な人を想う気持ち」と「限られた時間の中でどう生きるか」がすごくまっすぐに描かれている作品です。
全体としては、切なさが強いのに、ただ悲しいだけじゃなくて“誰かを本気で好きになることの温かさ”がちゃんと残る物語だと思います。登場人物の気持ちがかなり丁寧に書かれているので、読んでいると自分もその場にいるような気持ちになります。
特に印象的なのは、「永遠」っていう言葉の重さです。ずっと一緒にいられる保証がないからこそ、今この瞬間の気持ちをどう伝えるかが大事なんだっていうテーマがずっと流れています。恋愛小説だけど、恋だけじゃなくて“人との関わり方”全体に響く感じがあります。
汐見夏衛さんの作品らしく、読みやすいのに感情がしっかり残るタイプで、読後は静かに余韻が続くタイプの本です。 -
Posted by ブクログ
死後の世界とか人生の振り返りとかかなり気になる部類で、こんなことあったらいいなとすべてほっこりするお話でした。
ちょっとずつ他の人生と交わっていて素敵でした。この作品が第2弾とは知らず読みましたが、第1弾も読みたいな。
−追憶行の決まりごと
*過去へ戻ることができる。
*制限時間は十二時間。
*死の運命は覆らない。
*死を、伝えるのは厳禁。
死んでしまった大切な人がどこかで遡って会いに来てくれていたら嬉しいし、私はどこに戻るだろう?って考えさせられる作品でした。
あと、自分の人生大切にしようって改めて思いました。
ありがとうございます。 -
Posted by ブクログ
今年は1月から当たりの本ばかり読んでるかも!!
普通の高校生赤崎在人がネットで怪異に巻き込まれるはなし。
理不尽極まりない怪異に対抗するために《怪異蒐集部》の敬川歌先輩に接触して怪異を相談するんだけれど、敬川歌は怪異を否定するために怪異を蒐集している変人だったわけで、この2人のバディがたまらなく良い。
掛け合いも男同士の馴れ合いみたいのもぜーんぶ良い。
敬川先輩がどうして怪異を否定しようとするのかが過去に関係しているんだけど、そういう背景とかもさらりと書かれているけどもっと知りたいし、シリーズ化するってあとがきに書いてあるので楽しみにしてしまう。
売れないとシリーズ化しないとか酷やわって思うのでみんな読んで!!
敬川先輩が蒐めた怪異のこともっと知りたい!!読みたい!!
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Posted by ブクログ
ネタバレ『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の続編という気分で読み始めた。
彰の生まれ変わりの涼。
最初はそんなのありかと思いながら読んでいた。けれど、涼は前世の記憶を持っていないことや自身の中に彰がいることをなかなか受け入れられず葛藤していた。
また、百合も涼の中に彰の面影を重ねている場面で、苦しそうな顔をしていた。
私がもし、2人の立場だったとしたら受け入れきれるか分からない。
ただ、今、私はどちらかと言えば平和な世界にいて、自分の好きなことを自由に出来て、夢を追いかけ続けることが出来ている。
それがどんなに幸せなことなのかを改めて実感した。
当たり前が当たり前でない時代、、、、、、
大好きな人に、『大好き』と伝えられる世界線にまだいられること。それがどんなに尊くて、素晴らしいことか、もしかしたら今の日本は忘れてしまっているのかもしれないとも思える。
また、世界では紛争も絶えない。
どうして、人類は悲惨な歴史を繰り返そうとするのだろう。
罪のない人々が今日も犠牲になっている。
国や宗派、人種が違えど少しでも互いに歩み寄れないものなのだろうか。
自分自身が無力で、こんなことを書いても綺麗事のようになってしまうのももちろんわかっている。
それでも、私たちは世界に警鐘を鳴らし続けていくべきだ!
もし誰もがその綺麗事の世界を諦めてしまったら、その時その先にあるのは夢や希望を持つことも叶わない見るも無惨な世界が広がっているのだろう。
どうか、1日でも早く世界中の人々が安心して、夢を追いかけられる世界になりますように。
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Posted by ブクログ
ネタバレ読み終わった後は、色々な感情で胸がいっぱいになった。今までで一番心を動かされた作品だ。こんなにもメッセージ性がある作品を読むのは初めてだ。戦争は絶対に良くない、起こすべきでないものであるというのは読む前からわかっていたが、作中、戦時中の世界の景色、人間、生活を見て、過ごした百合の戦争に対する嫌悪感、忌避感をたっぷりと孕んだ数多くのセリフ、心の声を通して、戦争なんて絶対に異常だし、狂っているし、馬鹿げているという気持ちがありありと伝わってきた。そして、現代の若者の感覚を持っている私もまた、それに共感し、同じ感想を抱いたが、止むを得ず戦争は起こり、軍人たちもどこかでおかしいと思いながら、自分たちがやるしかないと思っているという気持ちもわかった。今まで持っていた、戦争はこれから絶対に起こしてはいけないものと言う認識に加えて、今在る生活は、過去の人たちが命をかけて繋いだ、心の底から願った、夢見た、喉から手が出るほど過ごしたいと思った平和な世の中なのだと感じた。軍人も、出来ることなら敵国の相手を傷つけたくないし、家族や友達、愛する人たちと共に過ごしたいとは思いながらも、それを口に出すとまわりから非国民であると思われるし、敵国をねじ伏せたいという思いよりも、母国の愛する人々を守りたくて、平和な世の中が欲しくて、また、後世に繋ぎたくて戦っている側面が大きいのだとわかった。最後、彰が特攻する場面で、特攻せずに海に堕ちたのは、敵国の相手もまた、守りたい人達がいてその人たちを守るために命を張って戦場に出ていることを考えたからで、それほど彰にとって守りたい人たちの存在は大きなものだったのだと思う。途中までは、百合から見て軍人や特攻隊の人たちは死んでまで戦争に勝ちたいのは理解できないという認識であった。しかし、その人たちの後ろには家族や友人がいることや、板倉が特攻隊から逃げたいと本音を言うシーンを通して、軍人たちも本当は戦争なんてしたくない、同じ「死にたくない、生きたい」と思っている人間なのだと認識し、だからこそ行くしかないと決意して戦場に出る軍人たちを見て苦しくなっていったのだと思う。特攻前最後の夜に、彰と百合が、百合の咲く丘で話すシーンでは、2人はこんなに想いあっているのに、彰は特攻に行かなければならないと言う切なさがまざまざと伝わってきた。特攻命令が出た夜、鶴屋食堂で彰の班の人たちがいつも通りに話し、冗談を言い会うが、いつもよりふしぜんなちんもくがうまれたり、沈黙が生まれると全員視線を落としたり何か物思いに耽るような描写は、心が痛くなった。また、ツルさんから寝床、食事を与えてもらって百合は心から感謝すると同時に、なぜそれと同じことをしてくれていた母親に感謝の言葉はおろか、反抗的な態度すらとってしまっていたのか、と後悔する百合を見て、自分もはっとした。寝床や食事、その他数えきれないくらいたくさんのものを両親から貰っているが、感謝はしているつもりでも貰い続けている中で当たり前だと感じるようになっているような気がする。親は子にそれを与えるのが当たり前と言えば、それは当たり前なのかもしれない。しかし、普通に考えたらそれは当たり前なわけない。それを生まれた時から与えられ続けているからといって、感謝する心が麻痺しているのかもしれないと思った。親は与えるのが当たり前だと思っていたとしても、子はそれを当たり前だと決して思ってはいけないと思う。それは親子の関係だけにとどまらず、他の人間関係にも当てはまると思う。いつもしてくれているからといって、段々と与えられている側の感謝が薄まっていっては決していけない。初めてそれをしてくれた時の感謝を忘れずに、その感謝を例え照れくさくても、相手に、自分は当たり前だと思っていない、とても感謝しているという意を伝え、見せ続けないといけないと思う。百合の70年前の生活を通して、現代の普通の生活は本当に平和で贅沢で、70年前の人たちが、文字通り死ぬほど欲しかったものなのだと思った。戦時中の人々は、もし戦争がなければ、とどれほど思ったのだろうか。今の自分は、その思いに応えられるような自分であるだろうか。何か特別なことはできなくても、せめて平和な世の中は過去の犠牲があってのことで、極めて幸せであると言うことは決して忘れずに生きていきたいと思う。
話は変わるが、ラブストーリーとしてもめっちゃ良かった。死ぬとわかっている人へ想いを寄せる切なさがよく描かれていた。途中の、甘味処での会話もめっちゃ良かった。最後の手紙は感動した。百合が人目も気にせずわんわん泣くのもわかる。特攻前に百合の花が咲く丘での情景描写はすごかった。まるで自分もそこにいるかのように感じた。映像がまざまざと流れてきた。