誉田龍一のレビュー一覧

  • 使の者の事件帖 : 5 終わりよければすべてよし

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    長崎に帰る猪三郎、鹿之丞、お蝶

    筒井和泉守が長崎奉行から江戸南町奉行に赴任した時、村雨卯之介と彼に養育された猪三郎、鹿之丞、お蝶が一緒に江戸に来た。村雨は南町奉行所で与力として筒井の働きを助けていた。
    猪三郎と鹿之丞、お蝶は深川に住処を得て、町人としての生業、すなわち猪三郎は使の者として、鹿之丞は団扇の張替、そしてお蝶は楊枝屋の店者として、稼ぎながら暮らし始めた。しかし彼らの実態は、筒井の指示を受けて表立って処罰できぬ悪人たちを葬る為に人殺しの仕事人である。これまで深川で沢山の悪人を退治してきた。死人はその数を数えることが出来ない程、山のように積み上がってしまった。
    その為、深川界隈では町は破壊され、その賑わいは影を落として

    #怖い

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    2024年06月28日
  • 大目付光三郎 殿様召捕り候 刺客

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    出世競争

    この物語の4件の事件は、京都から来た謎多き公家、穂波将監とその手下が実行したものである。穂波将監の姿形、すなわち何者なのかがなかなか浮かび上がらない。
    江戸の寺を舞台に、忽然と消える8人の江戸小町の拐かし事件や、化猫で市中を恐怖に陥れ、不正な賭博が開催される事件など、穂波将監が企んだ悪事であった。
    そして馴染みの大目付朽木光三郎は、穂波と連んで城中の奉行や老中たちの犯罪を暴いて成敗する。
    江戸の街の安全と平穏を願う光三郎は、第三話で幼馴染みの東雲又一郎と一緒に穂波の探索を続ける中、忍びの一団に弓矢で襲われて足に深手を負った。大目付、長尾清之進が代わって穂波の行方を追及していたが、長尾自らの援護

    #ドキドキハラハラ #笑える

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    2024年02月20日
  • 手習い所 純情控帳 : 3 泣き虫先生、棒手振りになる

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    今時、こんな子供想いの先生がいたら苛めも不登校もないだろうなと思うほどです。親が怪我をした生徒のため先生が棒手振りとして奮闘。文体も軽く読みやすいです。

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    2021年05月11日
  • 手習い所 純情控帳 : 2 泣き虫先生、幽霊を退治する

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    西国の藩で公金着服の濡れ衣を着せられ江戸へ出て寺子屋の先生になった泣き虫先生が、今回も子供達、同心の友人、皆で事件を解決します。泣き虫なのに文武両道の先生や子供達が生き生きしています。

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    2021年04月23日
  • 日本一の商人 茜屋清兵衛、危機一髪

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    二代目の父親が穀潰しのため息子の清兵衛が商家の人々と孤軍奮闘します。今回は仕入れた商品まで強盗にあうなど散々ですがどんでん返しに、読みやすい文章で面白かったです

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    2021年04月13日
  • 手習い所 純情控帳 : 1 泣き虫先生、江戸にあらわる

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    武士から寺子屋の先生になり子供達と事件を解決していく涙もろい先生。文章も読みやすくさらっと読め、後味の悪い事件がないのでシリーズでずっと読んでいきたいです。

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    2021年04月11日
  • 幕末 暗殺!

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    非常に面白かったと思う。
    私の好きな歴史小説短編集の一つ、この本と同様の題材を扱った司馬遼太郎の『幕末』があるが、それに次ぐ面白さだった。
    油小路の変を描いた『裏切り者』が読み物として、秀逸と感じた。

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    2021年03月19日
  • 日本一の商人 茜屋清兵衛奮闘記

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    穀潰しの父親に代わり、三代目の息子が傾いた実家の商家を立て直す話で読みやすく、人と人の出逢いが面白い作品です。

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    2021年03月12日
  • よろず屋お市 深川事件帖2 親子の情

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    ネタバレ

    失敗したり、心に大きな傷をつくったりする、お市。
    読んでいて辛い(T ^ T)
    まだ大人になりきれない気持ちが切ない。
    次巻、お待ちしております。

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    2020年01月16日
  • よろず屋お市 深川事件帖

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    英国女流作家P・D・ジェイムズ「女には向かない職業」の オマージュ作品。
    読みやすく面白かったです。舞台は江戸深川、女探偵お市が活躍します。続編も是非とも読みたいです。「作者のおぼえがき」「解説」がないのが残念です。

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    2019年09月18日
  • よろず屋お市 深川事件帖

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    ネタバレ

    新しいレーベルにふさわしい作品でした。
    幼くして両親を殺されたお市。よりどころだった寅のために魚を盗み、その縁で岡っ引きの万七に娘として引き取られるのだが。

    年月は流れて、万七はしくじりを犯し、岡っ引きをやめてよろず屋を始めていたのだが、ある日、万七は川で溺れ死んでしまう。
    その死因になっとくしないまま、お市はよろず屋を引き継ぐのだが……。

    お市が魅力的で好き(^^)
    まだ謎が残ってないので、次巻が楽しみです。

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    2019年09月18日
  • 日本一の商人 茜屋清兵衛奮闘記

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    ネタバレ

    傾きかけた実家を再建するために、奉公先から呼び戻された清兵衛。
    頑張ってるな、こうなりたいなと思った。
    続きも楽しみです(^^)

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    2019年09月11日
  • 妖ファンタスティカ 書下し伝奇ルネサンス・アンソロジー

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    「そうこの会」による妖のアンソロジー。
    色んな作家さんが、ゾクゾク、ゾワゾワさせてくれます。
    どれも面白かったけれど、朝松健さんの『夢切り浅左衛門』、秋山香乃さんの『草薙剣秘匿伝』が特に面白かった。

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    2019年06月22日
  • 幕末 暗殺!

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    ネタバレ

    幕末の暗殺者たちの物語。
    暗殺される人物が、主人公という作品が多いですが、
    このアンソロジーは、暗殺者側から書かれています。
    こういう理由で暗殺すると意図がはっきりしています。
    早見俊先生『刺客 伊藤博文』が一番わかりやすくて、
    好きです。廃帝の研究をしているという噂を信じて、
    塙忠宝を暗殺する話です。
    文章も読みやすくて、おすすめです。

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    2018年03月05日
  • 幕末 暗殺!

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    「桜田門外の変」「塙忠宝暗殺」「清河八郎暗殺」「佐久間象山暗殺」「坂本龍馬暗殺」「油小路の変」「孝明天皇毒殺」と幕末に起きた7つの暗殺を7人の作家で書き下ろしたアンソロジー。
    「孝明天皇毒殺」が入っているのでわくわくして購入。これについて書かれているのを読むのは、自分は初めてかな?
    毒殺に関わったと思しき人物を訪ね歩いて、真実に近づいていくという探偵ものになってました。その探偵の配役も上手いこといってますね。いや、読んでもらいたい。

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    2018年02月08日
  • よろず屋お市 深川事件帖2 親子の情

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    ネタバレ

    お市の両親が殺害された顛末を明らかにするきっかけとなる依頼があった。そして養父の万七が殺された理由も分かりそうなところまできた。今回もお市は危険に飛び込み、琉球簪を尖らせた武器で戦う。頼まれごとも解決し、自分が抱えている謎も一部は解決した。しばらく続編が出ていないので、2巻で一応の完結かなと思っていましたが、著者が急逝されていたのですね。残念でたまりませんが、楽しい作品を書いていただいてありがとうございました。

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    2025年10月29日
  • 使の者の事件帖 : 3 何れ菖蒲か杜若

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    人殺しが頻発する深川界隈

    この物語の内容を私はどうしても掴めない。ここに描かれている世界は、俗に言い方をすれば、普通の人つまり堅気の人の世界とは全く別の世界だ。理解の及ばぬ遠い世界の出来事であると感じて、リアル感を持てない。港町深川で人殺し事件が山のように発生している。死人が積もって山になっている。
    深川一帯を縄張りとする地廻り一味を全滅させる南町の町廻り同心の話し。
    そして平和の象徴ともいえる美人コンテストの催事の後、コンテストで2位と3位になった小町娘の殺し。
    更に、高利貸し業と深川芸者の殺し・・・など
    いずれの事件に共通しているのが、南町奉行所の町廻り同心の存在である。
    町廻り同心は、普段、街中を歩いて治安を護る

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    2024年05月29日
  • 使の者の事件帖 : 1 女湯に刀掛け

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    事件に係わる異色の仕事人

    長崎奉行だった筒井和泉守が江戸、南町奉行に着任する際、混血の3人若者を連れてきた。名前は猪三郎と鹿之丞で深川一色町で湯屋の裏長屋に住んでいる。そして同じ深川黒江町楊枝屋の看板娘として働くお蝶。この3人組が外国渡りの武器を使い、地元の悪者を退治するという痛快な物語だ。南町奉行内与力の村雨卯之介は和泉守の配下にいて、これら3人を家来にして町の治安と安全を守る物語だ。
    第一話は、美人の深川一番の売れっ子芸者、大吉姐さんを追いかける二人の男。大店の息子の福助と旗本侍の平川市之進が起こした事件だ。
    とにかく、女を巡っての争い事は執念深いものである。慕いが深くなればなるほど危険を孕む。福助が殺されたが、向

    #ドキドキハラハラ #笑える

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    2024年04月26日
  • 大目付光三郎 殿様召捕り候 騒動

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    御庭番の行方は?

    将軍家治は、前田加賀藩に不審な動きがあり、御庭番(隠密)3人を送り加賀藩の内偵に当たらせたが、いずれの者も行方不明になった。大目付朽木光三郎はこれら3名を見つけ出すように家治から命じられた。
    3人の御庭番は岸田半左衛門と山中寛次郎、馬原三蔵という者である。
    その内一人、岸田は本所の川で体中傷やあざだらけの土左衛門で発見された。死体から大量の浮き草が出てきたことで、光三郎は奉行所と共に犯行現場を特定しようとした。そして加賀藩の支藩で上野七日市藩江戸下屋敷が怪しいと考えた。
    光三郎と相棒の東雲又一郎は、その屋敷に夜回り中間として忍び込み、蔵に監禁された山中寛次郎を発見し救出したが、屋敷から出て間も

    #ドキドキハラハラ #怖い

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    2024年04月03日
  • 大目付光三郎 殿様召捕り候 謀反

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    西国大名の数々の悪事

    長崎近在を領地にする大名たちが、江戸で起こした悪事の数々を描いた物語である。
    南蛮人のことを鬼と勘違いした武家娘が、大川から助けられた。武家娘を掠い、南蛮人に売り飛ばすという第一話の「人身御供」事件を起こしたのは、矢場藩の江戸留守居が首領の事件だ。
    大目付、朽木光三郎は、仲間のお幹とお蘭、芸者市松と近松を囮に仕立てて悪者の根城に乗り込み、犯人一味を捕らえた。しかし、主犯格の矢場藩、江戸留守居役服部は、その時服毒自殺を図り、犯行の動機は不明のままとなった。
    その後しばらくして、両国で阿蘭陀芝居の一座が興行を始めた。この芝居を演じる役者は、混血の若者5人でその顔立ちや姿の美しさで、江戸娘を虜にした

    #ドロドロ #ドキドキハラハラ

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    2024年03月18日