斎藤千輪のレビュー一覧
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ネタバレ良すぎた!!!!
青山美智子さんと小川糸さんのお話を読みたくて買ったけど、それ以外の初めて出会った作家さんたちのお話があまりにも良すぎて、1話1話余韻に浸ってたら読むのに時間がかかってしまった…。
どのお話もすごく素敵なお店(喫茶店)が舞台で、ああこんなところに行きたいなあ…と思いながら物語に吸い込まれていった。
元々お目当てだったお二人の短編ももちろん良かったけど、個人的に斎藤千輪さんと竹岡葉月さんのお話が刺さった。
特に竹内さんのお話、いいお話だ〜と思ってたら「!?!」な展開になって、そしてさらに「???」となって…。
こんなほっこり話で一転二転することあるのかとびっくり。
ここで出会 -
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ネタバレ大学卒業と同時に結婚して10年。まさかの夫の不倫と不倫相手が妊娠して離婚する羽目になった華帆。仕事もお金もない華帆がヤケになって飛び込んだバーで、ひょんな事から知り合ったライターの京太郎の資料整理を頼まれて…
歴史上の貴婦人が好んだ料理の調査とは、中々ない観点でした。
友人のエマが言っていた『貧困になるな』は響きました。貧困は大切なものがないために苦しむマインドって点がなるほど!でした。
やりがいを見つけた華帆が活き活きしているのが救いでした。
別れた旦那が最悪で、良くも悪くもお坊ちゃんなんでしょうね…不倫相手と再婚してそちらが居心地悪くなれば華帆に構う。やっと二人とも共依存から抜けられ -
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ネタバレほろり、どころか大号泣してしまった。
お節介な美月と、心に傷を負った愛莉の占いユニット、ミス・マーシュ。愛莉は鋭い推理力で淡々と当てていくけれど、美月は相手を想ってそれを伝えていく。凸凹がぴったりはまる感じの名コンビだと思う。
春奈を想う俊之、父や菜々を想う沙耶、そして父を忘れようとした愛莉。人の行動にはそれぞれの理由があるんだよなぁ、ってしみじみ感じた。
愛莉のそばに美月がいてくれてよかった。
各章の最後にきっと愛莉であろう人物の気持ちが綴られている。最終章では美月と過ごすことで「何かが変わってきたような気がする」と書かれていた。美月に体当たりで愛情をぶつけられて、窓のない部屋でひとりぼ -
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面白かったです!民俗学とか興味があって、時代劇とかも好きで江戸の庶民の暮らしってどんな感じなのかなって常々思ってるのですが、「食」という面でその一部を知ることが出来て楽しかったです。文章も読みやすく、キャラクターたちも読み進めていくほど愛しくなってきます。
途中ハラハラするというか色々不安で心配にもなりましたが、読後感はとても良くて一安心。続刊も買おうと決めるくらいには満足感がありました。
剣士くんがご両親と交わした最後の言葉、創作物ではありがちな表現ではあるものの、とても大切なメッセージだと思います。昨日から今日、今日から明日へと毎日は地続きで、変わらず繰り返すけれど、いつか終焉を迎えるその -
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大切な人を守るために、敢えて罪を犯す物語
子供の頃に父親が誘拐犯となり、引き渡しの際の逃亡で事故死して以降は養護施設で育った守生光星
サックスプレイヤーを目指していたが、現在の収入源は偽のパワーストーン作りと管理
守生はとある日の夜、墓地でお墓を開けようとしていた一人の少女に出会う
また別の日にモデルガンで撃たれた鳩をきっかけに再会する二人
そんな少女の抱える秘密、光星の過去のめぐり合わせ
果たして、守生は何故犯罪を犯したのか?
守生光星 29歳
紫織 14歳
父親が誘拐した娘の名は桐子
守生の幼なじみであり、初恋相手でもあった
冒頭で描写される出頭前の様子
タイトルからも、守生が -
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とある目的のため、謎の少女を探る闇落ちミステリ
以下、公式のあらすじ
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幼少期に東北で両親を失い、今は都内のダリア専門店で働く二十歳の太輝は、街中で不思議な少女と出会う。
全身黒ずくめでダリアの花束を持つ謎めいた美少女・巫香。元人気子役で“魔女”と呼ばれる謎だらけの引きこもり少女に太輝は「ある目的」のために近づくが……。
前作『だから僕は君をさらう』で「大切な人を守るために犯す罪」を描き感動を呼んだ著者による最新長編。巫香が抱える衝撃的な過去と怒濤の結末に胸が震える闇堕ちミステリー。
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震災で両親を亡く