斎藤千輪のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前巻を読んで「江戸時代の料理人が憑依した幼馴染みと共に2.5人で江戸料理を作る」という設定が面白かったので2巻も読んでみました。
今回は玄さんがちょっと行き過ぎてしまって「やり過ぎだ、これでは翔太が可哀想」と思ったのだけど、玄さんが決して何も考えていないわけではないこと、剣士の翔太と玄さんそれぞれへの情が見えてよかったです。
玄さんのキャラクターは相当暴走気味だし、自分の体で好き勝手される翔太からしたらたまったものではないけれど、カッとしたら行動してしまうというのも短気な江戸っ子らしいといえばらしいので、翔太の寛容さと侠気のおかげで何とか許容範囲。
翔太の恐怖心は相当なものだろうに、剣士のため -
Posted by ブクログ
ネタバレ純愛ミステリーというものをあまり読まないのだけれど、とてもよかった。
主人公の過去、そこからくる彼の生き方、本当にこのままでいいのかと自問自答。
まっすぐに見つめる、天真爛漫に見える彼女、彼女の背景もまた苦しいもの。「居場所はあっても、生きていく場所がない、独りにしないで…」
牛脂と卵とネギのチャーハン。
シンプルな料理が彼ら二人を繋ぐものだった。
昔、怖くて守れなかった初恋相手への贖罪。
大切な人を守るために考えた優しさからくる行動、嘘。警察にも裁判でも自分が作ったストーリー以外は知らないといい続ける。彼女を守るための強さ。
どんな相手にも調子を合わせ、本音を隠して不協和音にならな -
Posted by ブクログ
まだまだ6月の合同サイン会のサイン本シリーズ。
数少ないサイン会以前から知っていた作家さんの作品だが,こんな感じのストーリーは初めてだった。面白かった。なんというか状況がくるくる変わってまるで終わりが見通せない感じ。一体どんな結末が待っているのか最後までドキドキしながら読めた。こういう作品も書かれるのね。
一言でいうと「救い」の物語。二卵性双生児の兄弟,太輝と月人は両親を事故でなくした後,別々の家に引き取られ音信不通になってしまう。高校生になって兄・太輝は自力で弟と再会を果たす。がしばらくすると月とからの連絡は途絶えがちになり,ある日自殺してしまう。太輝は卒業して独立してから,月人の死の真相を -
購入済み
窓がない部屋のミス・マーシュ
面白かった! タロット占い練習中なので、こんなふうに占えたらいいな、と思わせてくれて、こんなに完璧に人の心を推理する、こんな相棒が欲しいなと思いました。
当然続きますよね? 楽しみです。