斎藤千輪のレビュー一覧
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ネタバレ17歳の少女がひとりで抱えるには重すぎる過去。
自分の正義で動く、代償、罪の償い方も相手に提示する強さもあるが、本当は辛くて助けをずっと求めていた。
殻に閉じ籠り、優しく心配してくれる相手はいつかいなくなる、それならば自分から排除しようと動いてみたり。
彼女なりの優しさでもある。
あることを隠して巫香に近づく太輝。
人と繋がること、友達を作ると依存してしまいそうだという思いがあったが、人と繋がり巫香のそばにいることで、最初の目的を忘れてはいないけれど、味方になりたいと強く思うようになり、太輝も巫香の頼み以外行動していなかったが、自ら行動するように。
巫香、太輝を、優しく見守る大人たち。
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Posted by ブクログ
東日本大震災の2次被害で両親を亡くした双子の太輝と月人。
太輝は酒癖の悪い叔父に引き取られ、月人は東京の医師の夫婦に引き取られた。
それぞれ別の人生を歩み始めたが、高校生だったある時、太輝は月人が自宅マンションから転落死したことを知る。
卒業後叔父の元を離れ、東京で働きながら弟の死の真相を探る太輝。
月人が住んでいた世田谷の住宅街にある、ダリア専門店ではたらき始めた太輝は、「魔女」と呼ばれる真っ黒なフード付きワンピースを着た美少女巫香と出会う。
異様な雰囲気を纏いながらも、何か放って置けない巫香の姿に太輝は引き寄せられ、やがて月人との繋がりが明らかになる…。
登場人物と関わりの深い、ダリア -
Posted by ブクログ
ネタバレ★3.5
ひょんなことから、警視庁のお坊ちゃま警部のお抱え運転手になってしまった主人公。お坊ちゃま警部に連れられ、美食を堪能しながら、事件を解決していくという作品。
警察官が、身分を証明するのに名刺を示すというのは、設定としては微妙ですね。キッチリ、警察手帳の設定はちゃんとした方がいいと思うんですけどね。
それにしても、美食に対しての描写や知識は豊富ですね。元々『ビストロ三軒亭シリーズ』と言う別のシリーズも書いている著者なので、食に関する知識は豊富なんでしょうね。経歴をみると、料理に関する職に就いたことは無いようですが、どこでそんな知識を得たのか?