斎藤千輪のレビュー一覧

  • 神楽坂つきみ茶屋 禁断の盃と絶品江戸レシピ

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    出てくる江戸料理も洋食も美味しそうだなと読みながら常に思いました。
    これからの3人の関係性も気になりますね。

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    2021年05月09日
  • だから僕は君をさらう

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    ネタバレ

    Twitterのプロモーションで気になったので。

    こんな優しい犯罪があるのだろうか。
    一人の少女の「これから」のために今後の自分を犠牲にできるだろうか。
    それを彼はやってのけた。

    彼には負い目があった。
    自分の父親が犯罪者だったこと。
    知らなかったとはいえ交流を持った少女が、かつて父親が誘拐した少女の娘だったこと。
    そして、父親の事件で彼は……
    だからこそ、今度こそ、彼は自分の身を投げ打ってでも、これから少女に降りかかるであろう厄災から守ろうとした。
    それが自分のエゴだろうと。

    少女はまだ中学生。
    だから、色々な面が幼い。
    今の自分の行動がどんな結果をもたらすか見えていない。
    それは致し

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    2020年11月21日
  • ビストロ三軒亭の奇跡の宴

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    登場人物みんなが少しずつ前向きになれるとても良い作品でした。そしてとにかく美味しそうです。
    こんな素敵なお店で食べてみたい。

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    2020年10月18日
  • トラットリア代官山

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    こじんまりした創作イタリアンのお店を舞台にした日常の謎もの
    男装の女支配人の薫と年下の料理長の怜の関係も恋人ではないけどわけありな感じ

    描かれているお話は4つと、その幕間に二人のあれやこれや
    ・亡くなったアーティストの遺作の行方
    ・倒れたときの記憶を亡くした父と結婚適齢期の娘、そして失踪した犬
    ・宝石商と知り合ったネイリスト
    ・IT系社長のクレーマー

    隠し事は、それをなぜ隠したいのかというのがポイント
    誰しも、自分だけの特別感は欲しいものでしょうねぇ

    家族と言えど奥底まではわかり合えない
    でも、お互いに気遣い合うことはできる
    なんというか、家族への配慮が心温まる展開

    SNSによって承認

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    2020年07月08日
  • コレって、あやかしですよね?~放送中止の怪事件~

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    不可思議な現象やスポットを紹介するネット放送「あやかしTV」のお話
    巨大不明生物、墓場の妖火、猫の集会所に現れる幽霊などを取材して判明する真相と、そこに隠された人情系のオチ

    「この世に不思議なことなど何もないのだよ」と言う京極をかなりマイルドにして温かみを付け加えた感じ
    不思議現象にはそれが起きた理由がちゃんと存在するけど、取材の過程で偶然や気のせいで片付けるにはちょっと苦しい要素が判明したりと、すべて完全に説明されているわけではないところに若干のロマンを感じる

    実際に判明した真相を放送するのではなく、追加取材をしたけど謎は謎のままというスタンスはちょっとなぁ…
    むしろそっちの内容の方がウ

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    2020年07月03日
  • ビストロ三軒亭の美味なる秘密

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    シリーズ2作目

    今回のお話は3つ
    1.恋人の浮気疑惑
    2.自宅の前に置かれる奇妙な贈り物の謎
    3.隆一の元先輩の嗜虐性

    恋人の浮気疑惑に関しては日常の謎ではよくある匂わせなので、謎に関しては気づいた

    贈り物に関しても、大学のときにそっちに住んでいたので方言の意味を知ってたし、消去法でなんとなくこの人っぽいなぁと
    あと、カスレは近藤史恵のビストロ・パ・マルシリーズでも出てたので、どんな料理かは知ってた

    南に関しては嫌ぁーな性格してるなぁと思ったけど、最後まで読むとまぁなんとなく許せるような、それでも許せないような
    あと、宝石に例えられる食材ありすぎ問題(笑)

    フランス料理では使わないだ

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    2020年06月30日
  • ビストロ三軒亭の謎めく晩餐

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    メニューがオーダーメイドのビストロを舞台にした日常の謎のお話

    料理は本格派でサービスは規格外だというビストロ
    個性の強いギャルソンを指名してテーブル専属にできるらしい
    食べたいものの要望や食材を注文すると、それに即した料理を出してくれる

    描かれているエピソードは主に4つ
    1.アントルコート
    大きなケーキの箱を持ち込んだ女性客の不審な行動の理由とは?

    2.ダンドォーマロン
    バッグの取り違え騒動の裏で起こっていたこととは?

    3.ラクレット
    ラクレットの試食会に訪れた大食い魔女の隠し事とは?

    4.キッシュ・ロレーヌ
    シェフの伊勢がキッシュを作らない理由とは?


    シェフ1人、ギャルソン3人

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    2020年06月26日
  • ビストロ三軒亭の美味なる秘密

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    シリーズ2冊目。1冊目では、役者志望の主人公が役者の道をどうするか悩みつつギャルソンをしていたが、今回はギャルソンとしてどうなりたいのかを悩んでいる。それはともかく、美味しそうな料理がたくさん出てくるのが悩ましい。客のオーダーを聞いてメニューを決めるビストロというのは、現実には有り得ないとわかっているのだけれど、それを許してしまうのが三軒茶屋という土地柄でもある。まだシリーズは続くようなので、主人公はさらに悩むのだろうか。

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    2019年11月23日
  • コレって、あやかしですよね?~放送中止の怪事件~

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    ネタバレ

    表紙のイラストを見て、ライトノベルか…と思ったら、光文社文庫で驚きました。連作ミステリーということもあり、本作品は三話収録されていましたが、読んでいて疲れる様なこともなく、楽しく読めました。
    主人公の香月都(こうつきみやこ)が、さばさばした性格なのも良い。
    個人的には、第一話「多摩川に現れた龍の謎」が好きです。

    作者は別シリーズの作品も書いているようなので、読んでみたいと思います❗

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    2019年02月11日
  • ビストロ三軒亭の謎めく晩餐

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    客の好みに合わせて料理を作ってくれる。ギャルソンとの会話から、シェフがそれに合わせて料理を作ってくれる。値段もリーズナブルで、ギャルソンはイケメンぞろいという夢のようなビストロが舞台。さすがに、その日のオーダーに応じてってのは無理があるなぁと思う。でも料理の描写は美味しそう。ギャルソンたちが、それぞれ個性的で会話が面白い。

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    2019年01月20日
  • 泣きたい午後のご褒美

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    6人の作家の短編集。
    大人気青山美智子さんはおもろいけどええ話すぎる印象やって、今回は思いっきりポエミー。
    そういうとこやぞ!と言いたくなった。いや、ええねんけどね。
    期待薄…と思いつつ次、『痛い人生設計を作る、ルノアールで』これは面白かった、人生まだまだこれから新しいこともできるんやな!と励まされた。
    著者は朱野帰子さんという方で同い年。同い年やからわかることてあるよね。

    そこから更に3連チャン喫茶店。喫茶店オムニバスやったっけ?とタイトルを見たけど、テーマは午後のご褒美のはず。
    作家てサテンしか行くとこないんかいと思った。どれも面白かったけどね。

    最後、これまた人気作家の小川糸さん。好

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    2025年12月05日
  • 泣きたい午後のご褒美

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    6人の作家さんのアンソロジー♪
    喫茶店でのひととき、交錯する人間ドラマ。さらっと読めるのでコーヒー片手にオススメ!
    美味しそうなのはホットケーキ!ブラッドオレンジのホイップクリームが添えられてるの~。それからナポリタン!もちもちパスタと甘いケチャップソース~。

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    2025年12月01日
  • 泣きたい午後のご褒美

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    ネタバレ

    青山美智子の本かと思ったら違った。しかし新しい作家との出会いがあった。
    ■青山美智子「サロンエプロン」★★
    短い。この本における客寄せパンダ。
    ■朱野帰子「痛い人生設計を作る、ルノアールで」★★★★
    おもしろい!大谷翔平の人生設計を「痛い」という視点が最高。言われてみればそのとおり。いまだからなるほどすごいと思うが、これを普通の高校生が書いていたらたしかに痛い。学歴至上主義の編集者も痛い。これは作者の実話だろうか。こんな編集者ほんとにいそう。
    ■斎藤千輪「究極のホットケーキと紅茶占い」★★★
    ちょっとした日常系ミステリーの感じ。
    自力で解答にたどり着けなかった。悔しい。
    ■竹岡葉月「不純喫茶ま

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    2025年11月30日
  • 泣きたい午後のご褒美

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    昔ながらな喫茶店に行きたくなるようなお話が多かった。不純喫茶まぁぶるが特に印象的。本屋さんで眠れぬ夜のご褒美とセットで展開されており、一緒に購入しました。

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    2025年11月26日
  • 泣きたい午後のご褒美

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    どんなときに喫茶店で過ごしたくなるだろうかと考えてみた。
    それは、たんにモーニングをしに…だったり、ランチの時間が過ぎてしまって、どうしようかと迷ったときだったり、ひとりになりたいときだったりで…そう考えるとやっぱり少しの休息をとりたいときなんだろう。
    それは癒しの時間を必要としているからかもしれない。
    泣きたい午後とは、そんないろいろな想いの詰まった短編集である。


    「サロンエプロン」〜青山美智子
    憧れのカフェでのアルバイトは恋してる気分。

    「痛い人生設計を作る、ルノアールで」〜矢野帰子
    高校時代の親友と貸し会議室で語る。

    「空極のホットケーキと紅茶占い」〜斉藤千輪
    まさか中国出身とは

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    2025年11月22日
  • 泣きたい午後のご褒美

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    ネタバレ

    青山美智子の新作だと思ったら、違ったのでちょっと残念。喫茶店のオムニバス。織守きょうやがホラーで笑。
    最後の話で「餅が大好きで、最後は餅を喉に詰まらせて死んでしまった。最後の詰まった餅を吸い取られてしまってそれが心残りで、ナカマ茶屋に餅を食べに来た」て話で笑った。吸い取るよね

    青山美智子 『サロンエプロン』
    カフェの店員の仕事がんばろう!

    朱野帰子 『痛い人生設計を作る、ルノアールで』
    小説家になったけどあまり売れない。私立校卒の編集者に公立はつまらない人間しかいないと「下」に見られる。公立高校のとき同級生に面白い女がいて、久しぶりに連絡をとると(40歳くらい)、「痛い人生設計をつくろう」

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    2025年11月14日
  • 憧れの貴婦人レシピ

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    貴婦人たちについて学べるのが面白かった

    貧乏と貧困について考えたことがなかったからいいきっかけになった
    自分自身仕事を辞めて専業主婦になったとき貧困になりかけていた
    転勤先の知らない土地、夫以外誰とも繋がりのない生活に困惑してお金も時間もあっても楽しめない日々
    だから意味がよくわかった
    今はまた転勤して新たな場所で楽しく暮らせているからこの本にも出会えた
    何かを捨てたらまた新たな素敵な出会いがあるのはその通りだと思う

    メンタルを安定させるために
    繋がり、承認、挑戦が重要であることも最近ようやくわかってきているところ

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    2025年11月01日
  • 泣きたい午後のご褒美

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    喫茶店から始まった短小説 そういえば最近は喫茶と言う店も少なくなり、ほとんどファミリーレストランと言う名前 喫茶店と言うなじみの店で、ゆっくりコーヒーでも飲みたい気分だが店がない、時代と共に変わって行くのか本の上だけの喫茶店かも。

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    2025年10月22日
  • トラットリア代官山

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    代官山にひっそりと営むトラットリア。オーナーの薫とシェフの怜。2人の醸し出す雰囲気とメニューの数々がとても合う。まるで料理とお酒のマリアージュの様に。実写化されたら絶対見たい。

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    2025年10月21日
  • 憧れの貴婦人レシピ

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    漫画家の正体は早いうちに分かったけど、真相は一枚上手だったので少しびっくり。
    沢山の歴史上の女性たち「貴婦人」所以のメニューを食べたくてたまらなくなる。スープに手羽先に仔牛の頭まで。デザートもシンプルなものから手が込んでるものまで、物語の文章が美味しそう。
    サラッと読めて、美食と漫画と歴史がマリアージュしたお話でした。

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    2025年10月11日