斎藤千輪のレビュー一覧
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第2回双葉文庫ルーキー大賞受賞作。
表紙の鮮やかさや雰囲気を想像するにライトノベルのような感じかなと思っていました。しかし、思ったよりも大人向きで、苦さの残る爽やかさを残しつつも、なんとも言えない焦ったさや狂おしさを感じました。
主人公は、守生光星。少年時代、父が誘拐事件をおこす。誘拐したのは、幼馴染の桐子。借金をしたがために桐子の父親に身代金を要求。そこから歯車は狂っていった。父は、その直後、事故死し、光星は養護施設へ。
加害者の息子として、ひっそりと暮らす光星は、ある日、墓で何かをしている少女を発見。その後、ある出来事でまた少女と会うことになり、次第に二人の関係が近づいていきます。しか -
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ネタバレ三軒茶屋にある、料理はお任せ、ギャルソンは専属なビストロ、三軒亭。
姉に紹介されて役者を目指しながらも、ギャルソンとして働き始めた隆一。
個性的な従業員とお客様たちに揉まれて、隆一は自分を見つめ直していく。
なんだか、最近こんなお話多いなと思いつつ、常連になる気満々に。
ホストのようなギャルソンはともかく、ポアロ好きな伊勢シェフの作る、エスカルゴ、チョコレート、クリスマスプディング、七面鳥の栗詰め!どんなご褒美なんだ!
隆一の初めてのお客様、雅の行動の謎
姉と友人のクリスマス
試食をお願いした大食い女子たち
シェフ志摩さんの秘密
けっこう暗い話ばっかりなんだけど、三軒亭で美味しく飲んで食 -
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フルネームで予約して初めて行った店で、「○○様ですね」と姓名の名のほうで呼ばれたら、引く。テーブルを担当してくれるギャルソンがこれまた下の名前を名乗ったら、引く。そのギャルソンがエチケットの意味を知らなかったら、引く。職業や荷物の中身を詮索されても、引く。
とにかく冒頭からドン引きしそうなことだらけで、どないやねんこれと思いました。ペット同伴OKのフレンチに魅力は感じないし、こんなお店がほんとにあっても行きたいとは思えないけれど、そのわりに最後まで結構楽しく読めたことは否定しません。軽いから、ドン引きも尾を引かない。
救いになる良い暗示ならかかりたい。思い込みって、大事。