知野みさきのレビュー一覧

  • つなぐ鞠(まり)~上絵師 律の似面絵帖~

    Posted by ブクログ

    内容(「BOOK」データベースより)
    鞠の意匠をあしらった「鞠巾着」が人気となり、安定した仕事をもらえるようになった律。涼太との祝言の日取りも決まり、幸せをかみしめながら、職人の仕事も一生続けていこうと決意するのだった。そんな折、拐かし一味の女の似面絵を頼まれた律は、仕上げた絵に何か引っかかるものを感じて―。恋に仕事に一途に生きる女職人の姿を描く、人気シリーズ第五弾。

    令和2年7月22日~24日 8月1日~2日

    0
    2020年08月02日
  • 山手線謎日和(2)

    Posted by ブクログ

    渋谷駅の話、あの女性の件は重かった。
    なんともやりきれないし、自分ならどうするか、何ができるか考えてしまう。
    コインロッカーのキーがレシートで出てくるのってああいう危険があるんだと初めて気づいた。数字が分かれば誰でも開けられちゃうんだもんね。気をつけないと。
    しかし、2人のいずみの様子は進歩しない。
    あ、もやもやしているのはイズミの方だけか。
    悠然とした和泉の視点の話も読んでみたい気がする。
    このシリーズ、山手線全駅いくかな。
    続きがあったら読みたい。

    0
    2020年07月13日
  • 江戸は浅草2 盗人探し

    Posted by ブクログ

    シリーズ第2弾。登場人物が個性的で良い。特に真一郎と大介のコンビは掛け合いも楽しい。今巻では、前作で名前だけ出てきた冬青が登場した。知野さんの本は、上絵師律シリーズを読んでいるけど、こちらのシリーズも好き。

    0
    2020年06月30日
  • 深川二幸堂 菓子こよみ〈三〉

    Posted by ブクログ

    三巻で完結なんて…と思っていましたが大団円で終わったので良かったです。
    収まるところに収まって一安心でした。
    三巻で出てきた人も多かったですが…友比古さんがお七さん過ぎて好きでした。
    お菓子も今回も美味しそう。「結葉」「家路」と、百合根の茶巾絞り…食べたい。
    あと、光太郎が作った根付を見せびらかすおじさまたちがかわいい。
    美味しかったり、素敵だったりするものに称賛を惜しまないの、良い考え方だな。自分には自分の、持って生まれた才がある、出来ないことは得意な人に、自分は自分の出来ることを精一杯…というのも。
    一巻を頂いて出会ったシリーズでしたが、良い本でした。

    0
    2020年06月19日
  • 深川二幸堂 菓子こよみ〈二〉

    Posted by ブクログ

    2巻も面白かったです。
    これまでの人達もあったかくて安心感がありますし、孝次郎の草笛屋での弟子・八郎と太吉、そして二人が新しく働くことになった羊羮屋の余市も良い人達です。特に余市さんよい。
    悪いことを企む人達は成敗されていく勧善懲悪だけれど、事件は結構シビアなのもよいです。
    だからかえって、孝次郎の作る和菓子か美味しそうで。
    冬虹の綺麗さと蓮を使ったお菓子!となりましたが、特に気になるのは、琥珀糖「夕凪」と粟まんじゅう「日向」。夕凪と日向のエピソード、素敵でした。
    お七さんの食レポがもう!食べたくなって困ります。お七さん大好き。「わたくしめが」「お任せあれ!」かわいい。
    装丁の二幸堂のお菓子の

    0
    2020年03月19日
  • 落ちぬ椿~上絵師 律の似面絵帖~

    Posted by ブクログ

     時は江戸時代。着物や商人の前掛けなど、布に家紋や絵を描く上絵師として自立を目指す女性職人の活躍を描く短編集。
     シリーズ第1作目となる本作は、主人公の律がなぜ上絵師として独立しようと決意したのか(江戸時代においては女性は若くして嫁ぐため、女性の職人は珍しい)、その経緯と苦悩が丹念に描かれている。また、上絵師を目指す傍ら、ひょんなことから始めた似面絵(似顔絵)が、様々な依頼解決の手掛かりになるというストーリーも見逃せない。上絵師として成長していく姿と似面絵描きとして活躍する姿の複線構成になっているので、どちらに比重を置いて読むかで、面白さが変わってくるように思う。
     依頼解決なのでミステリー要

    0
    2020年02月09日
  • つなぐ鞠(まり)~上絵師 律の似面絵帖~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ようやくと思ったら笑
    でも香も律もそれぞれ幸せに向かい、良かった。
    紗江がこのまま死罪だなんてと思ったけど、そこも含めて良かった。
    秋彦様がとで可愛い。
    みんなが幸せにいく感じがご都合主義でなく、ようやく物事がかちっとハマり上手く回り始めたという感じでよい

    0
    2020年01月23日
  • 江戸は浅草

    Posted by ブクログ

    なりゆきで九兵衛の用心棒兼雑用係になった主人公・真一郎。九兵衛が大家をしている「六軒長屋」に住むことになり、個性豊かな住人たちと色々な事件に奔走する。
    長屋の住人たちが個性的で良い。恋愛要素もあり、良い意味で軽さがあってクスリと笑えるところも多かった。

    0
    2019年12月21日
  • 深川二幸堂 菓子こよみ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かったです。
    去年の誕生日プレゼントに文通友だちから頂いた本です。初めての作家さん。美味しそうな表紙の本はチェックしてたのですがこちらはノーマークだったので嬉しいです。
    冒頭から辛いシーンで、えっこの子亡くなるの!?と思いましたが生きていてほっとしました。
    このことが兄弟に強い影を落としていて、孝次郎も遠慮しているし光太郎も遠慮してるし…なのですが最後には蟠りも解けて良かったね、となりました。
    孝次郎の作る和菓子も美味しそうで。素朴なのですが食べてみたくなります。
    兄弟のキャラも良いですがお七さんが好きです。お節介も過度ではなく弁えてるし、でも隙有らば和菓子の味見をしようと狙っているのが可

    0
    2019年11月04日
  • 深川二幸堂 菓子こよみ〈二〉

    Posted by ブクログ

    シリーズ第二弾。

    今回は草笛屋を追い出された、八郎と太吉が登場します。二人とも健気な少年で本当応援したくなります。それにしても草笛屋は人が出ていきすぎですね。大丈夫なのでしょうか。
    そして、孝次郎の作るお菓子は相変わらずどれも美味しそう。ただ、暁音さんとの恋は停滞?というか、何だか曖昧な関係になっている様子。
    兄の光太郎は、色々ありましたが、幸せになって良かったですね。孝次郎も頑張って!

    0
    2019年09月21日
  • つなぐ鞠(まり)~上絵師 律の似面絵帖~

    Posted by ブクログ

    シリーズ5作目。涼太と律の祝言も決まり、幸せそうで微笑ましい。新キャラの史織が登場、過去に登場した人物たちもチョイチョイ再登場してくれる。特に秋彦さまが可愛い。「鈴の神さま」を読んだ時も思ったけど、知野さんは可愛い子供を描写するのが上手いなあ。

    0
    2019年08月09日
  • 山手線謎日和

    Posted by ブクログ

    「家」にまつわる短編集。「家守」の最期の謎は伏線が出てきた時点ですぐわかった。あのトリックも他で見た気がする。「転居先~」の夫は自業自得、奥さんは気の毒だけど。

    0
    2019年02月04日
  • 山手線謎日和(2)

    Posted by ブクログ

    2冊目は渋谷、新宿、目白。目白事件が一番ミステリーらしいかな。コインロッカーの話はちょっとすっきりしない感じでした。

    0
    2019年02月01日
  • 山手線謎日和(2)

    Posted by ブクログ

    山手線を舞台に、日常によくある事件や謎を解決する話の第2弾。
    駅ごとの名前がついた短編連作。
    今作は親子愛に関するものが多い。
    前作でひょんな事から知り合った登場人物たちが少しずつ親しくなっていく過程も描かれていて、さらっと読みやすい軽めの小説です。
    それこそ電車に乗りながら読める本です。

    0
    2019年01月23日
  • 山手線謎日和

    Posted by ブクログ

    山手線を舞台に、日常によくある事件や謎を解決する話。
    駅ごとの名前がついた短編連作。
    主人公は出版社の営業の女性イズミで、たまたま自社の新刊を山手線内で読む男性和泉と知り合い、一緒に謎を解いていくようになる。
    歩きスマホの女性が押されて転倒する事件やスリ、痴漢など、電車や駅でありえそうな話から展開する。
    さらっと読みやすい軽めの小説です。
    それこそ電車に乗りながら読める本です。

    0
    2019年01月21日
  • 巡る桜~上絵師 律の似面絵帖~

    Posted by ブクログ

    このシリーズは上絵師として生きていきたい律の迷いや葛藤がテーマの一つだけど、今作は若旦那として店を守りたい涼太の迷いや葛藤にも焦点が当たっていた。二人はずっとじれじれしてきたけど、やっと一山越えたかなあ。
    今井先生や保次郎はじめ、二人を見守る周囲の人がいい。レギュラー陣以外にも前作で出てきた人がまた出てきたりするので、できれば順番通りに読んだほうがいいと思った。

    0
    2018年09月05日
  • 雪華燃ゆ~上絵師 律の似面絵帖~

    Posted by ブクログ

    シリーズ第3弾。上絵師としての仕事も障害の多い恋も、少し進展。いろんな男女が登場するけど、切ない話が多い。両想いだから結ばれるとは限らないし、結ばれるだけが男女の愛ではないんだけど、やっぱり読者としては結ばれて幸せになって欲しいもの。最後の律と涼太の会話は良かった。

    0
    2018年08月14日
  • 落ちぬ椿~上絵師 律の似面絵帖~

    Posted by ブクログ

    読みやすくて一気に読めた。律が副業で描く似面絵が事件を解決に導く……というあらすじだけど、幼馴染の涼太にも特技があって、涼太もけっこう活躍してくれる。脇役もみんな良いキャラだ。二人の恋は切ないというかじれったいというか。今のところ律は、寒さに耐える残雪の「落ちぬ椿」だけど、この先はまた違う絵を描くようになるんだろうか。「落ちぬ椿」でも「絵師の恋」でも、脇役の類の台詞がすごくいい。

    0
    2018年08月11日
  • 鈴の神さま

    Posted by ブクログ

     鈴守なる子供の神様を巡って繋がれる様々な人間模様を描くファンタジー小説だ。神様は人間の住む世界のすぐ隣りにいながら、別の秩序、時間の中で生きている。でも、一部の人間とは交流が可能であり心を通わせることもできる。神というより、精霊とでも言うべき存在であるが、それが最後には時間と空間を超えて人や場所をつなぐ鍵となっているという話だ。
     構成がうまく、引き込まれる内容である。日常とは別の世界で生きる存在を軸にするモチーフは他にも色々あるが、いつまでたっても成長しない子どもの神様をそこにおいたことによって緩和をもたらす存在として機能しているのがこの話の特徴だ。
     産土神の信仰がどんどん薄れていく中に

    0
    2018年07月24日
  • 雪華燃ゆ~上絵師 律の似面絵帖~

    Posted by ブクログ

    知野みさきさんの「雪華燃ゆ」、上絵師 律の似面絵帖シリーズ№3、2017.10発行。春の兆し、姉探し、消えた茶人、雪華燃ゆ の4話。律が裏長屋に帰り引き戸を開くと、土間に、幼馴染みで青陽堂の若旦那の涼太からの結び文が。「明日八つに五條天神にて待つ 応なら湯おけ 否ならせんたく板を 朝のうちに外に出されたし 涼太」 年が明ければ、律23、涼太24、この二人に春の訪れがやってきそうです。第3巻で完結でしょうか・・・。

    0
    2018年06月01日