妻紅 神田職人えにし譚

妻紅 神田職人えにし譚

704円 (税込)

3pt

縫箔師の咲は、小間物屋に納める財布を仕上げ、散歩の道すがら贔屓にしている蕎麦屋に寄った。見れば、店前で少しやつれた女が中へ入るのを躊躇っている。声をかけると逃げてしまったが、咲は女が傷んだ守り袋を大事そうに手にしていたのが気にかかった。守り袋とは、親が子の無事を祈って子に持たせるもの。そして後日、咲がまた蕎麦屋を訪れると、思わぬ場に遭遇して──。一針一針祈りを込めて、一生懸命に縁を紡ぐ咲の想いが心に沁みる、傑作人情時代小説第二巻。

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神田職人えにし譚 のシリーズ作品

1~7巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~7件目 / 7件
  • 飛燕の簪 神田職人えにし譚
    704円 (税込)
    財布や煙草入れなど、身につける小物に刺繍と金銀の箔をあわせて模様を入れる、縫箔師の咲。両親を亡くし、弟妹の親代わりとなって一生懸命に腕を磨いてきた。ある日立ち寄った日本橋の小間物屋で、咲はきれいな飛燕の簪に魅了される。気になって再び店を訪れると、その簪を手掛けたという錺師の修次と出会った。しかし二人が話している隙に、双子の子供が簪を奪って逃げてしまい……。咲が施す刺繍が人々の縁をやさしく紡ぎます──江戸のお仕事人情小説、装いを新たにシリーズ開幕!
  • 妻紅 神田職人えにし譚
    704円 (税込)
    縫箔師の咲は、小間物屋に納める財布を仕上げ、散歩の道すがら贔屓にしている蕎麦屋に寄った。見れば、店前で少しやつれた女が中へ入るのを躊躇っている。声をかけると逃げてしまったが、咲は女が傷んだ守り袋を大事そうに手にしていたのが気にかかった。守り袋とは、親が子の無事を祈って子に持たせるもの。そして後日、咲がまた蕎麦屋を訪れると、思わぬ場に遭遇して──。一針一針祈りを込めて、一生懸命に縁を紡ぐ咲の想いが心に沁みる、傑作人情時代小説第二巻。
  • 松葉の思い出 神田職人えにし譚
    704円 (税込)
    同じ長屋に住む幸が昨日から帰って来ていない。心配になった縫箔師の咲は幸が働いている茶屋へ出向き、女将から母親の具合が悪く、実方に戻っているので店を休んでいるという話を聞いた。しかも実方は日本橋にある乾物屋だという。幸は親兄弟も親類もみんな亡くし、身寄りはいないはず……。咲は困惑する。そんな折、幸の姉と名乗る女が長屋に現れて──。人々に温もりや安らぎを、との願いを込めて絆を結ぶ、傑作人情時代小説のシリーズ第三巻。
  • 獅子の寝床 神田職人えにし譚
    704円 (税込)
    深川に住む紅屋の女将・牡丹から、煙草入れを縫箔師の咲に、煙管と金具を錺師の修次にそれぞれ作ってほしいとの依頼が来た。同じ小間物を扱い、切磋琢磨しながら互いを高め合う職人同士の二人は、共に仕事をすることに。一方で弟の太一が今度の藪入りの際に、祝言を挙げることになっており、咲は温かい家族の幸せを感じていた。そんな折、咲の後をつける不審な男がいると、しろとましろが教えてくれるが──。傑作人情時代小説シリーズ第四巻。
  • 瑞香 神田職人えにし譚
    726円 (税込)
    縫箔師の咲は注文を受けていた匂い袋を納めるため、日本橋にある香木屋・瑞香堂へ向かう。沈丁花を模した意匠の匂い袋は店主からとても気に入られ、咲は安堵した。帰り際、先ほど立ち寄った桝田屋で見かけた伊麻と偶然にも再会し話をしていると、九之助という客が近づいて来た。その姿を見てあからさまに笑みを消す伊麻。そして九之助は咲にむかって突然「化け狐」ではないかと言い出した。まさかこの男は、しろとましろの正体に気付いているのか!? 話題沸騰、傑作人情時代小説のシリーズ第五巻。
  • 相槌 神田職人えにし譚
    726円 (税込)
    財布や守り袋などを美しい刺繡で飾る職人・縫箔師の咲。そんな咲が幼い頃から一人で面倒見てきた妹の雪が、遂に祝言を挙げる。その最中、守り袋を日本橋の小間物屋・桝田屋へ納めに行くと、丁度居合わせた仕立屋の参太郎が福寿草の意匠をいたく気に入り、どうしても買いたいと手付を払ってまで懇願した。どうやら妹の奉公が決まり、餞に一つ買ってやりたいらしい。その言葉に、咲は雪も母が縫ってくれた守り袋を大切にしていたことを思い出し――。職人同士の絆、誇り、友情、交流を描いた、傑作人情時代小説第六弾。
  • 南天の花 神田職人えにし譚
    748円 (税込)
    「南天」には「難転」、つまり「災い転じて福となす」という意が込められている――縫箔師・咲の職人仲間である修次が世話になった老人・喜兵衛が余命僅からしい。死ぬ前に生き別れになった娘と会わせてやりたいと居場所を探す修次だが、喜兵衛は娘に迷惑を掛けたくないと会いたがらない。ただ喜兵衛は、亡き妻が嫁入り道具として持たされ、大切にしていた筥迫を、改めて今度は自分が娘に贈ってやりたいという。咲は修次と共にその思いを受けて、針を握る――。市井に生きる人々の縁を温かに描く、傑作人情時代小説第七弾!

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

妻紅 神田職人えにし譚 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    茅野みさきは「上絵師律の似面絵帖シリーズ」を読んで好きになった作家さんだ。
    この作品は縫箔師である咲と錺師の修次、神狐の化身かと思われる双子の可愛い男の子達(しろとましろ)を中心に話が進む。
    優しさで溢れた話は読んでいて心地よいし、あどけない双子のしろとましろがほっこりした気分にさせる。
    心地よく、

    0
    2025年09月14日

    Posted by ブクログ

    内容(ブックデータベースより)

    縫箔師の咲は、小間物屋に納める財布を仕上げ、散歩の道すがら贔屓にしている蕎麦屋に寄った。
    見れば、店前で少しやつれた女が中へ入るのを躊躇っている。
    声をかけると逃げてしまったが、咲は女が傷んだ守り袋を大事そうに手にしていたのが気にかかった。
    守り袋とは、親が子の無事

    0
    2025年03月22日

    Posted by ブクログ

    ほろ苦い後味に何とも色気を感じるシリーズです。
    そんな中で美弥さんと志郎さんが晴れて結ばれたのは良かったです。
    しとろましろは相変わらず可愛いなぁ。

    0
    2025年02月28日

    Posted by ブクログ

    ……いつからだろう。
    己の中に「一番」好きな人がいなくなってしまったのは。
    己が誰の「一番」でもなくなってしまったのは。

    0
    2020年10月29日

    Posted by ブクログ

    美弥とと志郎のお互いを思っての依頼にどう決着つけるのかと思ったら対になる財布とは素敵。お咲と修二はこれからどうなるのか。しろとましろ可愛い。

    0
    2024年10月27日

    Posted by ブクログ

    縫箔師の咲は、小間物屋に納める財布を仕上げ、散歩の道すがら贔屓にしている蕎麦屋に寄った。
    見れば、店前で少しやつれた女が中へ入るのを躊躇っている。
    声をかけると逃げてしまったが、咲は女が傷んだ守り袋を大事そうに手にしていたのが気にかかった。
    守り袋とは、親が子の無事を祈って子に持たせるもの。
    そして

    0
    2023年04月29日

    Posted by ブクログ

    シリーズ2作目。

    弟妹の恋模様が出てくるかと思ったら、あっさり。
    美弥と志郎は、不器用な二人を周りが力を貸すのだが、遠回りした割には最後はあっさり。
    表題の「妻紅」では修次の過去が語られるが、兄の死の真相は結局はっきりせず、何かモヤモヤ。真相は語られず仕舞いなのか。

    咲の作った小間物の意匠が文字

    0
    2023年03月30日

    Posted by ブクログ

    202111/シリーズ3作(飛燕の簪、妻紅、松葉の想い出)まとめて。
    昔の作品を改題しシリーズ化したもののようだが、今回初めて読んだ。職人モノという設定にひかれ購入したら正解、面白かった!出てくる小間物や主人公の刺繍の描写も良くて、めちゃめちゃ欲しくなってしまう程。双子の童しろとましろのファンタジー

    0
    2021年12月07日

    ネタバレ 購入済み

    咲と、修次の周りで渦巻く人間模様。しろと、ましろ、神狐達が紡ぐ物語。ささやかな幸せ。ちょっと苦い過去。それぞれが、心に沁みる。

    0
    2024年07月20日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった。妻紅も初めて知って、素敵な色だなあと思ったし、やってみたいとも思った。何か江戸時代の女の人の楽しみと思うと時を超える感じでワクワクした。しろとましろがすごく可愛い。何か事件が起きるとか伏線があるミステリーものでは無くて、日常譚だけどほっこりして楽しい。

    0
    2025年07月01日

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