あらすじ
財布や煙草入れなど、身につける小物に刺繍と金銀の箔をあわせて模様を入れる、縫箔師の咲。両親を亡くし、弟妹の親代わりとなって一生懸命に腕を磨いてきた。ある日立ち寄った日本橋の小間物屋で、咲はきれいな飛燕の簪に魅了される。気になって再び店を訪れると、その簪を手掛けたという錺師の修次と出会った。しかし二人が話している隙に、双子の子供が簪を奪って逃げてしまい……。咲が施す刺繍が人々の縁をやさしく紡ぎます──江戸のお仕事人情小説、装いを新たにシリーズ開幕!
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Posted by ブクログ
内容(ブックデータベースより)
財布や煙草入れなど、身につける小物に刺繡と金銀の箔をあわせて模様を入れる、縫箔師の咲。
両親を亡くし、弟妹の親代わりとなって一生懸命に腕を磨いてきた。
ある日立ち寄った日本橋の小間物屋で、咲はきれいな飛燕の簪に魅了される。
気になって再び店を訪れると、その簪を手掛けたという錺師の修次と出会った。
しかし二人が話している隙に、双子の子供が簪を奪って逃げてしまい……。
咲が施す刺繡が人々の縁をやさしく紡ぎます──江戸のお仕事人情小説、装いを新たにシリーズ開幕!
令和7年3月8日~10日
楽しみ
しろと、ましろは、神狐の化身で、お咲と、修次の、「何か面白い事が、ないかなぁ」に、答えてくれている。これからも、どんどん面白い事が、続くのだろうか?楽しみだ。
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上絵師シリーズで、知野みさきさんにハマりました。今作は、ファンタジー要素もあります。時代小説は色々ありますが、主人公が姐さんタイプなのは珍しいです。読みやすいし、面白かったです。
Posted by ブクログ
面白かった。少女漫画的な要素があって、ニコニコしながら読めた。しかも、主人公が芯のある女性で、一人で仕事を取ってきているというのがかっこいい。流されるんじゃなくて、自分の考えで動く、それが素敵。彼女の仕事人としての活躍が楽しみなのと、恋模様がどう動くのかも楽しみ。
Posted by ブクログ
最近見つけた作家さん。
江戸の女職人が主人公の中編集ですが、お咲さんの職人としての矜持、少しの不器用さと、優しさがとても良い。こちらも職人である修次の遊び人風ではあるもののカラッとした振る舞いもまた好ましく、お咲さんの彼に対する不器用な対応はもどかしいというより可愛らしい。
少し謎めいたしろとましろといい、期待を上回る面白さでした。
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江戸のお仕事人情小説、あらすじにあるそのままだけど、チャキチャキした主人公の咲と物語の感動というか盛り上がりがいいバランスで、通勤電車で涙目。
まだまだ知らないシリーズがあるんだなあ。次も楽しみ。
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主人公が女性職人は珍しくなくなって来たけど、気風のいいお姐さんは珍しいかも?
偶然なら出来すぎ、ファンタジー多すぎたらラノベ臭くなる所、丁度良い具合の匙加減でストーリーも面白いけど
和装小物好きとしてはアイテムがそれに絡むのも、たまらない
Posted by ブクログ
主人公「咲」は、職人の父や母を亡くし、妹と弟の親代わりに頑張る女繍箔師だ。
それというのも、繍箔師の元に女中として住み込みで働く咲が母親譲りの縫い物が上手なことを親方に見込まれ、ついには弟子として教え込まれたからだ。
女ならではの丁寧な仕上げと、咲独特のデザインセンスが受け、今では名指しで注文も受けるほどだ。
住んでいる長屋は、みんな職人が多いので、余計に気心が通じて仲の良い長屋。
たまたま小さな稲荷神社を見つけてからという者、次々と不思議な縁が続いた。。。。
評判の修次という簪職人、双子の不思議な少年。
次々と事件が続く。。。。
Posted by ブクログ
縫箔師のお咲。弟妹の面倒を自分が見なくては、と気張って生きてきたからか少し性格はきつめ。でも江戸時代なら今より男女差別があったろうからこれくらいじゃなきゃ職人としてやっていけないのかな。修二とは恋の予感は今のところ全くなし。しろとましろは本当に神様の使いなのか。続きが楽しみ。
Posted by ブクログ
縫箔師の咲が作り出す品々が、新たな縁を繋いでいく。
不思議な双子しろとましろの存在もフワっとしていて、展開のいいアクセントになっている。
咲と修次、美弥と志郎の今後も気になる。
次巻は太一も登場だろうか。
Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
財布や煙草入れなど、身につける小物に刺繍と金銀の箔をあわせて模様を入れる、縫箔師の咲。両親を亡くし、弟妹の親代わりとなって一生懸命に腕を磨いてきた。ある日立ち寄った日本橋の小間物屋で、咲はきれいな飛燕の簪に魅了される。気になって再び店を訪れると、その簪を手掛けたという錺師の修次と出会った。しかし二人が話している隙に、双子の子供が簪を奪って逃げてしまい…。咲が施す刺繍が人々の縁をやさしく紡ぎます―江戸のお仕事人情小説、装いを新たにシリーズ開幕!
Posted by ブクログ
『神田職人えにし譚』その1。
咲は、細やかな刺繍を得意とする縫箔師。早くに両親を亡くしたが、幼い弟妹の親代わりにと懸命に腕を磨き、今では職人として独り立ちし、気ままな一人暮らし。ある日、咲は小間物屋の店先で、みごとな細工の簪に心惹かれる。
ひょんなことから、それを作った錺師の修次、神狐の化身?の双子たちと出会ったことから、さらに思わぬ出会いが…
知野みさきさんの女職人ものとしては「上絵師律」のシリーズが先かと思うが、あちらは職人としても中途半端で幼馴染との恋に悩むコムスメの成長物語なのに対し、こちらの咲は家庭より仕事を選んださで精進した職人で、27歳の粋な中年増、色男の修次にも簡単になびいたりしない。
大人の女のキリッとした人情物語は、交わされる言葉もキレが良い。
物語は、咲の仕上げた様々な小物が、それを手にした人々の縁をつなぐ…というもので、悪人も出てこないし、とんでもないピンチもない、双子とのお決まりのやりとりも、ほのかな色っぽさも、総じて軽やか。
あまりにあっという間に読み終えてしまう事だけは残念だけど、こっちのシリーズの方が好きだなぁ。
Posted by ブクログ
202111/シリーズ3作(飛燕の簪、妻紅、松葉の想い出)まとめて。
昔の作品を改題しシリーズ化したもののようだが、今回初めて読んだ。職人モノという設定にひかれ購入したら正解、面白かった!出てくる小間物や主人公の刺繍の描写も良くて、めちゃめちゃ欲しくなってしまう程。双子の童しろとましろのファンタジー加減も、この時代モノの世界観を邪魔することないちょうど良さ。各話の展開に偶然要素や都合良さはあるものの、人物造形が良いので興ざめすることなく楽しめた。気の良い長屋の面々との助け合いもあたたかい。シンプルな文章でグッとこさせる描写(第一話作中の『これまでに、一体どれだけの「仕方のないこと」を飲み込んできたのかと思うと』等)も好み。