知野みさきのレビュー一覧

  • 松葉の思い出 神田職人えにし譚

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    江戸時代女の職人は皆無に近かった時代。
    両親がなくなり、妹と弟を縫箔師という腕で育て上げた咲。

    長屋の友人知人に囲まれ、腕を認めて品物を売ってくれる女主人にも見込まれ、女一人で腕一本で生き抜くお話。

    しろとましろという稲荷神社の狐の化身も重要な登場人物(?)だ。

    女職人が主人公のシリーズは、恋に人情に結婚の悩みや世間との戦いや盛りだくさん!

    毎回心意気に痺れます。

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    2021年02月14日
  • 松葉の思い出 神田職人えにし譚

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    寂しさも先行きの不安もいつの時代もあるもの。
    でも今できる事を出来るだけ頭を上げてやって行くしか無いのだと読み終わって思います。

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    2021年01月17日
  • 江戸は浅草3 桃と桜

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    シリーズ第3弾。今作はお多香の過去が明らかになる。ただ者ではない感じはあったけど、メインの登場人物の中で唯一、過去がいっさい謎の人物だったんだよね。
    ちょっと切ないこともありつつ、最後はまるく収まる感じは変わらず、安心して読める。そして長屋の住人たちが仲良くて微笑ましい。恋愛は進んでいるような、いないような感じだけど、特に大介周辺がどうなるのか気になるなあ。

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    2021年01月15日
  • 妻紅 神田職人えにし譚

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    ……いつからだろう。
    己の中に「一番」好きな人がいなくなってしまったのは。
    己が誰の「一番」でもなくなってしまったのは。

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    2020年10月29日
  • 飛燕の簪 神田職人えにし譚

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    主人公の咲が男前な感じでまた他の作品と違って面白いです。兄弟愛を感じる、ほっこりじんわりする作品でした。続きが気になる…!

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    2020年10月15日
  • 駆ける百合~上絵師 律の似面絵帖~

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    無事に祝言をあげた涼太と律。ここまでかなりじれじれした二人なので、祝言をあげたらシリーズも終わりに近いのかなぁ、と思っていたけど、そんなこともなく、まだ続きそうな感じだ。
    律の義父母となった佐和と清次郎の出番が増えた。全然タイプの違うこの二人の馴れ初めも気になるところ。前半はやや単調かなと思ったけど、終盤に盛り上がりを見せた。だんだん夫婦らしくなっていく涼太と律の様子も良かった。

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    2020年10月11日
  • 深川二幸堂 菓子こよみ〈三〉

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    ネタバレ

    あ〜〜〜〜!!終わってしまった。
    大団円!

    ますます繁盛を続ける二幸堂。
    周りを固める人々も情愛深く、幸せだ。

    そこへ春という女が登場。
    何やら事件の匂いが。


    3巻で終わりなんて〜〜。

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    2020年10月10日
  • 深川二幸堂 菓子こよみ〈二〉

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    ネタバレ

    光太郎と幸次郎の二人三脚が功を奏して、店は次第に評判になり、売れ残りも少なくなって、七を残念がらせた。

    大親分が寝たきりになったり、子供時代の大恩があるお弥代が乳癌を患い余命幾ばくもいと聞いて、孝次郎は何か食べやすく滋養にいいものはと考える。

    工夫を重ねた歌詞はどれも評判に。

    昔勤めていた草笛屋の邪魔も入ったが、どうもそれだけでは無い事件が起こる。

    その事件が元で、光太郎は未亡人の親子とついに。。。


    様々な事件が起こるが、簡単に殺人事件が起こるわけでも無い。それでもドキドキしながら、登場人物たちに応援して読んでしまう。

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    2020年10月06日
  • 深川二幸堂 菓子こよみ

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    ネタバレ

    子供の頃、火事にあって大火傷の跡が今も残る孝次郎。口下手だが、仕事は丁寧な菓子職人だ。先代の主人にも気に入られていた。ところが先代が死に、息子の代になると、職人としての腕を見込まれていた孝次郎は、同年代の跡取り息子からいじめにあい、餡ばかり作らされていた。
    もう、とうに御礼奉公も終わったはずなのに、のれん分もまだで、手代の賃金もままでもあった。

    兄、光太郎は役者にしたいほどのいい男ぶりで、弁舌も滑らか、手先も器用で父親の後を継いで、根付職人をしていた。

    その兄が、突然奉公先にやってきて、その待遇の悪さを論い、御礼奉公、年季もとっくに明けたはずと、孝次郎を店から救い、二人で二幸堂という店を始

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    2020年10月06日
  • 江戸は浅草2 盗人探し

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    ネタバレ

    久兵衛長屋の六軒長屋。住んでいる人々は独身で職人。
    性格は様々。事情も様々だが、それぞれ助け合って気心がしれている。

    大家の久兵衛は大店の隠居。
    その久兵衛の雑用をこなすのが真一郎、息子には用心棒といってあるが、荒事は苦手。

    今回の第二巻。
    郭の中の盗人探し。
    お鈴宛の預かり物の謎。
    雪女を見たという真面目な手代のひめた恋話。
    辻斬りならぬ、辻射り。弓士が犯人とされる事件の真相は?

    それぞれに隠された哀しいお話あり、情愛あり、職人事情ありのぎっしり詰まった4話で構成。面白かった!

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    2020年10月05日
  • 江戸は浅草

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    ネタバレ

    期待を込めて。

    この作家さんのいいところは、キャラクター作り。
    そしてその一人一人に実にいい台詞を吐かせる。

    今回のこのシリーズ、みが3巻目が発売されるが、一度は江戸を捨てて上方へ行って人生のやり直しをと思っていた、真一郎。父親は矢師で、江戸に出てきたものの、剣とは違い、弓矢を稽古するものの数が圧倒的に少ないご時世。

    なかなか生活もままならない。
    親方でもある父親の死もあり、仕事もやめて一切合切売り払い、、、の矢先。
    親子連れのスリにあい、その資金もなくなる。

    そんな時に久兵衛という隠居が自分の家作である長屋に誘う。そこは面打ちのお多香。笛師の大介。目の不自由な二胡奏者、お鈴。頑固な鍵

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    2020年10月04日
  • 妻紅 神田職人えにし譚

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    ネタバレ

    前巻に続く第2巻。
    登場人物たちの関係がさらに濃密に。

    咲が商品を収める女主人の恋路を応援したり。
    妹の恋路に関わったり。

    さらに不思議さを重ねる、お狐様?とも思える双子。

    なんやかやと、退屈してる暇はない咲。
    ますます注文が増える毎日。

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    2020年09月26日
  • 飛燕の簪 神田職人えにし譚

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    ネタバレ

    主人公「咲」は、職人の父や母を亡くし、妹と弟の親代わりに頑張る女繍箔師だ。
    それというのも、繍箔師の元に女中として住み込みで働く咲が母親譲りの縫い物が上手なことを親方に見込まれ、ついには弟子として教え込まれたからだ。
    女ならではの丁寧な仕上げと、咲独特のデザインセンスが受け、今では名指しで注文も受けるほどだ。

    住んでいる長屋は、みんな職人が多いので、余計に気心が通じて仲の良い長屋。

    たまたま小さな稲荷神社を見つけてからという者、次々と不思議な縁が続いた。。。。

    評判の修次という簪職人、双子の不思議な少年。
    次々と事件が続く。。。。

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    2020年09月26日
  • つなぐ鞠(まり)~上絵師 律の似面絵帖~

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    ネタバレ

    二月をかけた着物の上絵をやり遂げた律だったが、その後は再び巾着の製作に。
    だが、なかなか類に褒められず数は前と同じ2枚。
    同じ仕事人に負けている。

    涼太との結婚話は進み結納を済ませる。

    新しい図案、手鞠柄を作ると、それに人気の火がつき、偽物も出る始末。

    いろいろな人から新しい注文が入り、同じ待つなら、倍額で完全オーダーの巾着をとの客も増える。

    仕事を通し、成長してゆく律。

    『みをつくし〜』シリーズは料理と友情、人としての成長が主題であったが、このシリーズは女性の少ない分野でのことだけに、女性の自立と成長、プラス事件の解決と捕物も加わり、なかなかスリリングな展開が多く充実の内容。

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    2020年09月23日
  • 巡る桜~上絵師 律の似面絵帖~

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    ネタバレ

    シリーズ第4巻。
    同じ長屋に住む、指南所の師、今井直之は律や香、涼太の師でもある。そこに知り合いの隠居をした古屋がやってくる。
    探し人がいるようで、律に似顔絵を依頼。

    評判を呼んで、似顔絵の依頼が増えて、仕事が進まなくなり、女将の仕事以外は断る律。

    そんなおり、繁盛している涼太の店が失策を。
    新茶の中に古い茶葉を混入された。商売敵の陰謀。
    犯人探しや、落ちた評判を挽回するべく多忙になった涼太。

    そして正式に二つの縁談が涼太へ。

    律はヤキモキしながらも、自分の仕事の悩みも抱える。

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    2020年09月22日
  • 雪華燃ゆ~上絵師 律の似面絵帖~

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    シリーズ第三弾。

    いくつかの事件が、、、(この事件がそれぞれに良い味わいなのだが。)起こり、巻き込まれたりしながら。
    二人の初恋は徐々に実を結ぶように。

    二人を応援する幼なじみや、隣人たち。

    たくさんの人生が綾なすお江戸のまちで、人間模様が万華鏡のように。

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    2020年09月22日
  • 舞う百日紅~上絵師 律の似面絵帖~

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    ネタバレ

    帯に、「みをつくし〜」シリーズのファンにおすすめ!
    と、あるように、第2巻は早くもの充実ぶり。

    淡い幼馴染との恋、両親の死の真相、そして真犯人の捜索。

    危機もありながら、スリリングに。
    そして職人としての律も、一段も二段も成長する回。

    ますます目が離せない素敵な本になっています。

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    2020年09月22日
  • 駆ける百合~上絵師 律の似面絵帖~

    購入済み

    次読みたくなります‼️

    上絵師の律とお茶問屋の跡取り涼太が紆余曲折後やっと結婚してからの物語。二人を軸に描かれている女性達が生き生きしているので、時間を気にしながらも一気に読み終わった。男と女が絡み合いながら物語が進んでいくが、律と最後まで絡む百合の生き方は見事すぎて、現代でもこう生きたいものだと思わされる。百合が縁切り寺東慶寺から帰り一人になってどんな生き方をするかも、涼太と律との物語の中で描いていただきたいと願うところである。

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    2020年09月14日
  • 深川二幸堂 菓子こよみ〈二〉

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    和菓子が好きで、実家の近所にある和菓子屋さんの季節ごとの華奢なお菓子を楽しみにしていた。
    和菓子は小さい分ケーキと違ってすぐ食べ終わるし上に飾りをつけたり層の断面を見せたり出来ない分、地味と思われがちだが、通うようになると奥行きに驚く。
    お七さんが素敵。

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    2020年08月31日
  • 深川二幸堂 菓子こよみ

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    和菓子に惹かれ、初めましての作家さん。
    時代ものは未だに若干の苦手意識があるんだけど、これはすんなり読めました。キャラ、ストーリーとのバランス?が自分には合ってたみたい。おもしろかった&餡子食べたい(笑)

    いい感じの終わり方と思ったら続編もあるそうで・・・ちょっと微妙な気持ちもありつつ、やっぱり読んでしまいそう。

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    2020年08月09日