知野みさきのレビュー一覧

  • 鈴の神さま

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    連作短編、5篇。物語の主人公達の目の前に姿を現す『鈴の神様』の安那様がめっちゃ可愛いです。他の作品でもそうでしたが、この著者さんの描く無邪気な子ども(人外?が多め)は可愛くて癒されます。そして、安那様(神様)とそれが視える人々の交流も素敵です。どの話も良かったですが、特に1話目と最終話での冬弥と安那様(沙耶)の友情は可愛くも素敵でとても大好きです(冬弥のお爺ちゃん・夏彦さんも好きでした。物語の流れ上仕方ない事かもですが、退場は寂しかったです)。ほっこり、心が温まる1冊でした。

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    2021年03月19日
  • 駆ける百合~上絵師 律の似面絵帖~

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    祝言が終え、睦み合う二人のシーンから始まるのがシリーズ第6巻。

    ますます仲の良い二人。
    女将、佐和も少しづつ店の中のない習いを律に教えてゆく。

    縁が縁を呼んで、新しい友人も増える。
    律は女の生き方も一つじゃないと、知ってゆく。

    後半に大きな事件(駆け込み)に家族揃って巻き込まれるスペクタルな展開はドキドキもの!

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    2020年09月23日
  • 落ちぬ椿~上絵師 律の似面絵帖~

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    常連のお客様で読書好きの方がいて、よく本の話題になって、紹介されたり、紹介したり。

    今回の知野みさきさんの『上絵師 律の似面絵帖シリーズ』第1巻「落ちぬ椿」、良かったです。

    私がきっと好きなテイスト、と教えてくれた通り。とてもいい本でした。

    時代小説、女性が主人公、手に職を持とうと精進します。
    父母が次々なくなるのですが、そこにも伏線の謎が。
    近所に住む面々もキャラクターが深く表現され、
    幼馴染との関係も大切な軸となっています。

    着物の生地に絵を描く上絵師ですが、まだ一人前とは認められていません。
    でも、似顔絵が上手なので、しばしば頼まれそこでもわずかではありますが収入が得られます。

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    2020年09月21日
  • 山手線謎日和

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    山手線の駅を舞台に起こる小さな日常の謎。
    それを解くダブルいずみさんの掛け合いが楽しい。
    出版社勤務の女性と山手線に乗り続けて本を読むおじさま。
    高田馬場事件の英梨ちゃんが好き。
    で、え、伝説のスリ?!実在したらすごいーーー。
    痴漢はほんっと卑劣で許せない犯罪。
    そんなやつは、みんな顔を世界にさらしてまえ。(過激すぎw)
    デザートムーンのナポリタン、食べてみたーい。
    せめてもで自分で作ろうと思って材料を用意したので、明日作ろう。
    小岩井さんもかっこいい。
    イズミたちは恋愛っぽくなっていくのかな。
    他にも気になるお2人がいるし、「2」を続けて読もう。

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    2020年07月09日
  • 深川二幸堂 菓子こよみ〈二〉

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    今回も心尽くしのお菓子の数々。

    古巣の草笛屋の二代目と、少しばかり歩み寄れたのかな。
    暁音との恋路はまだまだ前途多難そうだけど、光太郎とお葉の祝言に心がじんわりと温かくなりました。

    次も楽しみです。

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    2019年07月29日
  • 深川二幸堂 菓子こよみ

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    知野みさきさんは初めての作家さんです。
    1巻2巻を一気に買うバクチのような買い方をしてしまいましたが、当たりでした!

    兄弟で菓子司を営む、というと田牧さんの藍千堂と設定が一緒ですが、
    菓子職人とは違う(営業する)ほうの兄弟のキャラクターがそれぞれ違います。
    お兄さんの光太郎がキラキラすぎて逆に何か裏があるのではなかろうか、と勘ぐってしまいますが、全うに暮らす人たちのことは応援したくなりますね。

    古巣で、目をかけてくれた主が急死し、跡継ぎの息子との菓子に対する方針の違いから冷遇されていた孝次郎を、とある日、兄の光太郎が迎えに来るところから、物語は始まります。

    深川という土地柄に即した、美味

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    2019年07月30日
  • 巡る桜~上絵師 律の似面絵帖~

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    内容(「BOOK」データベースより)
    池見屋から巾着絵の仕事を減らされ、律は焦りを覚えていた。そんな折、葉茶屋・青陽堂では、商品に古茶が混じったことで、得意客が離れる騒ぎが起こる。商売敵による差し金ではと若旦那の涼太は悔しさを滲ませるのだが…。職人としての誇りをかけた仕事に打ち込みながら、ゆくえ定まらぬ恋に心揺らす律。得意の似面絵が事件解決にも一役買う、人気シリーズ第四弾。

    令和元年5月5日~7日

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    2019年05月07日
  • 雪華燃ゆ~上絵師 律の似面絵帖~

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    内容(「BOOK」データベースより)
    上絵師として、初めて着物を手がけることになった律。粋人として名を馳せる雪永が親しい女に贈るものだ。張り切って下描きを仕上げる律だが、なかなか良い返事がもらえない。そんな中、ある女から金を騙し取ったという男の似面絵を引き受けるのだが―。涼太との恋、仕事への矜持。心を揺らしながらもひたむきに生きる女職人の姿を描く、人気シリーズ第三弾。

    平成31年2月4日~7日

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    2019年02月07日
  • 舞う百日紅~上絵師 律の似面絵帖~

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    内容(「BOOK」データベースより)
    父の跡を継ぎ、上絵師として身を立てたい律だが、ままならず落ち込むことも多い。幼馴染みの涼太への想いも、深く胸に秘めるばかりだ。しかし副業の似面絵の評判は上々で、引きも切らず注文が舞い込んでいた。そんな折、母を殺めた辻斬りの似面絵そっくりな男に出会うのだが―。仕事に恋にひたむきに生きる女職人の姿を鮮やかに描く、待望のシリーズ第二弾。

    平成30年11月8日~12日

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    2018年11月12日
  • 落ちぬ椿~上絵師 律の似面絵帖~

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    内容(「BOOK」データベースより)
    辻斬りで母を亡くし、上絵師の父も失意のうちに死んだ。律は、幼い弟のためにも、父の跡を継ぎ、布に家紋や絵を描く上絵師としての独り立ちを目指していた。そんな折、馴染みの同心が持ち込んだ似面絵に「私が描く方がまし」と口走り…。副業として請け始めた似面絵が、様々な事件を解決へと導いてゆく!恋に仕事に一途な女職人の活躍を描く新シリーズ。

    平成30年10月9日~12日

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    2018年10月12日
  • 深川二幸堂 菓子こよみ

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    10月はとてもいい本からスタートすることができました。知野みさき 著「深川二幸堂 菓子こよみ」、2017.11発行。兄弟で営む江戸の菓子屋を舞台に、極上の甘味と人情と、つたない恋の物語。大満足の読後感です!

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    2018年10月01日
  • 舞う百日紅~上絵師 律の似面絵帖~

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    シリーズ第1弾が良かったので、続いて第2弾も読んだ。律が恋愛には引っ込み思案なのに、事件に関しては意外と大胆な行動をとるのでハラハラした。涼太・香兄妹や今井先生、同心の保次郎など、律の周囲の人物たちはみんな好感がもてるいいキャラ。涼太・香兄妹の母、佐和も意外と面白そうな人なので次巻も期待。

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    2018年08月13日
  • 舞う百日紅~上絵師 律の似面絵帖~

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    久しぶりにしっとりとしたいい作品に出会いました。上絵師 律の似面絵帖(にづらえちょう)シリーズ、「落ちぬ椿」に続く第2巻「舞う百日紅(さるすべり)」、2017.1発行です。律と涼太、純な二人の物語。胸があつくなります。男は得てして気が利かないし、女は気を回しすぎるきらいがあるから、やきもきしましたが~。ハッピーエンドで次巻に続きます(^-^) 涼太の妹・お香、涼太とお香の母親・佐和、お律・お香・涼太の子供の頃の先生・今井、同心の広瀬保次郎、お律のお得意様・類、脇がしっかり固められていますw。

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    2018年05月29日
  • 深川二幸堂 菓子こよみ

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    似たような話がいくつも出てるし、いくつも読んでるけどこれは良かった。正直、田牧さんのパクリ?とも思ったけど、
    お七さんも光太郎も孝次郎も人物像がしっかりしていて読みやすかった。
    シリーズ化したら、それはそれで嬉しいけど、この作品はこれ一冊の方が綺麗な気がする。

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    2017年12月11日
  • 落ちぬ椿~上絵師 律の似面絵帖~

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    じれったいーー。
    涼太と律がお互い想い合ってるのになんとじれったいことか。
    律の気持ちもわからないではないけど、歯がゆい。まーだから、面白いのだけど。
    次巻も楽しみ!

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    2017年01月05日
  • 幕末神妙記1 両国の笛吹きと占い師

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    主人公の翠は 三味線や笛を教えられる19くらいの娘
    恋人は熊に襲われた翠を助けようとして亡くなった。
    そのあと 母親とふたり江戸にいる 早苗を頼って
    出てきた。母親の亡くなったのち 見初めてくれた
    支倉屋の仁之助の長屋で暮らしている。
    環という 15才の占い師 その従兄弟の零次 弟の朔太が登場
    よく当たる占い師だけど この一行 この世のものではないような!
    子供の連れ去り事件がおき 環が占いで事件の解決の手助けをする。
    子供がいなくなった時の親の表情はどうか
    虐待されて逃げたのではないか?
    白い大きな狐が現れたりします。
    題名の幕末 なんで幕末?
    なんか幕末らしきところは まだありません。

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    2025年12月13日
  • 秘す歌留多~上絵師 律の似面絵帖~

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    ネタバレ

    今回すごく面白かった。事件もどう終わるのかドキドキしつつ、今井先生の昔の恋。恵一とお歌の悲しい親子の別れ。寿珠の母親の悲しい死。母親の子を想う気持ちがじーんと来た。お律のお腹に子どもが宿ったのも嬉しいし、これからが楽しみ。あと、歌留多守り袋、めちゃめちゃ良い袋だなあと思った。私も欲しい!今でも売れそう!

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    2025年11月30日
  • 結ぶ菊~上絵師 律の似面絵帖~

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    ネタバレ

    すごい面白かった。最後に勘兵衛や千代の謎解きが明かされて、千恵と雪永も綺麗に結ばれて。次は綾乃かな…。「菊が邪気を払って、千代の栄華を寿ぐ」というのも良いなあと。勝手に仏花のイメージがあって、おめでたいイメージが無かったから、イメージな変わった。菊のモチーフが欲しくなった。

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    2025年11月26日
  • 駆ける百合~上絵師 律の似面絵帖~

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    今回、今までで1番面白かったかも。小説のタイトルの意味も最後読み終わってなるほど〜っとなって感慨深かった。駆け込み寺があるくらいだから、やはり昔も男の人のDVとか、逃れられないものがあったんだなあと。人間だし。涼太と律の仲睦まじい様子も見られて、こちらがほっこりする。

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    2025年11月11日
  • つなぐ鞠(まり)~上絵師 律の似面絵帖~

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    ネタバレ

    いやあ。あれよあれよと祝言まで行き着いて良かった。鞠巾着も人気になって良かった。だけど確かに真似する人も出てくるから、それ以上の精神と頑張りで自分の名を確固たるものにしていかないといけないってのが大変だなあ。きっと波乱あるけど、本当に頑張ってる人は報われるはず。これからの成長と夫婦生活も楽しみ。

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    2025年11月06日