結城浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
物語部分は不要かと思うけど,ないと成立しない~従妹のユーリと時計巡回の話をしているが,出題はミルカさんだ。原子ピタゴラス数が無数に存在すること,原点中心の単位円周上に有利点が無数に存在する。互いに素であることが肝だ。a,bを整数とし,複素平面上で,複素数a+biに対応する5つの格子点が与えられているとき,二点P,Qを適切に結ぶと線分PQの中点Mも格子点になる。これは偶奇の問題だ。偶奇を調べるのも一つの鍵。ミルカがトラックに撥ねられて,病院に見舞いに行くと,modと合同,群と環,体を説明され,フェルマーの最終定理の証明に結びつく~さて…2だけど,物語部分は本当に頂けない。彼を囲む第三の少女が登場
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Posted by ブクログ
虚数、負の数などの既存の概念を打ち破る新しい概念により揺らぎ始めた数学。数学の真相、いわば数学のアイデンティティに迫る為にゲーデルを筆頭に偉大な数学者達が叡智を集結させて完成された不完全性定理という財産。同じく「僕」をはじめミルカ、テトラ、ユーリも歩みを共にその財産を紐解いていく。さらには「僕」にとっては自身のアイデンティティ、つまり誰かに数学の魅力を教える、ということに辿り着く証明でもあったのだ。毎度お馴染みの茶番劇が下らねぇと思っていたけど、今作は「僕」と数学、「僕」とゲーデルで二対一で対応していて数学は当たり前で緩いストーリーの方も結構楽しめる。
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Posted by ブクログ
すらすらっと読めました。
この本に書いてある数学はきっちり理解できた!とまでは言えませんが以前よりは少し知識が深まったように感じます。
学生の頃から数学は大の苦手でしたが、これを読んで、学生の頃にこういう本と出会ってたらまた数学への取り組みが違っただろうなぁと思いました。
もう一度読み直して理解を深めたいけどきっと読まないだろうなぁと思います。
数学が分からない役の女の子2人がいるのですが、色々質問し納得し理解していきます。
しかし私はそれにもついていけず…ちょっと悲しいです。
もう一度読み返したらきっとついていけるかもしれませんが。
理解はしなくても、式とグラフってどんなものなの