結城浩のレビュー一覧
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購入済み
読むたびに印象が変わる作品
子供の頃から何度となく読んできた作品だが、年齢によるのか訳者によるのか、毎回受ける印象が変わる。昔は美しいお話と感じていたが、今は不条理さを強く感じるかな。そういう読み方、楽しみ方で良いのだと思う。
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Posted by ブクログ
「数学ガール」シリーズの第5作。テーマはガロア理論。
9章までは知っていた内容で特に詰まらず進んだが、ラスボスの10章ガロア理論はかなり難解。理解するのに苦労した分、と言ってはなんだが、目の前に現れた体と群の結びつき・対応関係は非常に美しい。対応というのは例えば、ある補助方程式に関する体の正規拡大は方程式のガロア群の正規部分群への縮小に対応し(本文中の定理3)、しかも正規拡大の拡大次数は正規部分群による剰余群の位数に等しい、など。(もっとも、本書はガロアの第1論文の主張を紹介しているだけなので、証明等を知りたいと思ったら別の本を参照しなければならない。)
いつもながら女子ばっかりが出てく -
Posted by ブクログ
文章を書く上でのお作法について書かれた本です。
数学文章作法というタイトルですが、数学に限らず一般的な文章にも当てはまることばかりです。
特に、最大の原則である「読者のことを考える」というのはすべての文章を書く人が気をつけるべきことだと思います。
内容的には正しいことばかり書かれているのですが、一方で自分としてはあまり新しい発見はなかったです。
普段文章がわかりにくいと言われることがある人にはおすすめできるかもしれませんが、一般的な国語力がある人であれば自然と気をつけてるようなことばかりなのではと思いました。
また、この本を読んで内容を理解したからといっても、実践できるかどうかは別の話のよ -
Posted by ブクログ
C言語の本1冊目。学校の授業でC言語を使うことになり、自習のために手に取った。
丁寧にC言語の基礎を解説してくれる本で、今まで勉強してきたpyhonとの記法の違いに戸惑ったが、一通り理解できたように思う。コードの「間違い探し」も、とても参考になった。
ただ、著者も本文中で「初学者には難しい」と指摘しているが、「ポインタ」という概念が今一つ理解できていない。やはりこれだけは実際に手を動かして、慣れることが必要だろう。(特に、本文の中に何度も出てくるget_line関数について、定義では引数にchar型のポインタを取っているのに、実行の時には引数にchar型を取っているのがよく分からなかった。)