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技術者は日常的に技術用語を使って考え、問題を解決しています。技術用語の中には、技術者が長年培ってきたアイディアやグッドプラクティス、それに問題解決のエッセンスが凝縮されています。
たとえば、技術用語としての「バッファ」は、データを生産するプロセスと、データを使用するプロセスの間に置かれた緩衝領域を意味します。この技術用語の発想を日常生活に適用するなら、私たちが使っている「財布」はバッファとしての役割を持っていることがわかります。さらに、いったん蓄積させることで価値を生み出すプリペイドカードにもバッファの発想が生きていることがわかります。
また、技術用語としての「ボトルネック」は、システム全体のパフォーマンスを決定するポイントを意味します。システム全体のパフォーマンスを上げるためには、やみくもに改善するのではなく最初にボトルネックを見つける必要があります。会社の承認プロセスで、特定の人物が意志決定のボトルネックになることはよくあります。ボトルネックになっている人物の承認速度を上げなければ、全体のパフォーマンスは上がりません。
本書で取り上げる技術用語はプログラミング全般、アルゴリズム、セキュリティ、マルチスレッドなど多岐にわたります。このような技術用語の意味を知り、それを用いた技術者の発想を日常生活に適用させることで、業務の改善や学業の効率化、創造力の育成などに生かすことができるでしょう。
技術者の発想に関心をもっている学生から社会人、発想力や創造力を高めたいと思っているビジネスマン、組織をうまく動かしたいと思っているリーダーなど、現代を生きるすべての読者にとって最適の読み物です。
なお、本書は『Software Design』(技術評論社)の連載を加筆修正して書籍化したものです。
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Posted by ブクログ
著者のメルマガにたまに添付されている文章で、いつも楽しく読んでおり、書籍版を買ってみた。
私の仕事が情報システムの設計・構築であり、この本でテーマになっている用語は8割方知っていて、仕事の中でも日常的に使う言葉である。
用語の意味は知っていることもあり、「日常生活と○○」(○○はテーマとなる用語)を中心に読んでみた。
コンピュータ関係での考え方が、日常生活でも自然と使われていることを再認識した。
よく考えてみれば、コンピュータは人間が作り上げたものなので、日常的に行っている行動がコンピュータ用語と関連付けられるのは、当然なのかもしれない。
そして、テーマとなる用語そのものについても、よく掘り下げられており、非常に勉強になった。
システム関係の人と仕事をする場合に、この本を手元に置いて、システム屋さんの謎の言葉を調べていくのに使えるかもしれない。
また、システム関係の人も、非専門家に用語を噛み砕いて説明する教科書として、手元に置いておくとよさそうだ。
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