脇明子のレビュー一覧

  • 木曜生まれの子どもたち 下

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    ドゥーンという天賦の才能を与えられた子が次第にその能力を開花させていくさまが本当に楽しい。その合間でクリスタルはなんて嫌な子かしらと苦々しく読み終えた上巻。ところどころ時間軸を見失いそうになりつつも、そのストーリー夢中になっていると「あれ?いつのまにかクリスタルの気持ちに添いながら読んでる?私」
    上下巻の表紙がこの姉弟それぞれとなっているように下巻はクリスタルの話だった。
    人というのは、自分と正面から向き合えるようになるまで、これだけの困難や葛藤を乗り越えなくてはならないのかもなぁ。ドゥーンのように純粋な気持ちだけで伸びやかに成長してきた子が羨ましいよね、そりゃ。
    それにしても、進もうとする子

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    2025年06月05日
  • 木曜生まれの子どもたち 下

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    主人公の前に立ちふさがる障害の数々‼️その障害が母であったり、父であったり、姉であったり、兄弟であったり…。そして、それ以上に差しのばされる温かい手、運を引き寄せる才能。
    ドキドキハラハラの1冊です‼️

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    2025年04月19日
  • 不思議の国のアリス

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    «哲学と言葉遊びの世界へようこそ!»
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    有名なアニメ映画版は見たことがあったものの、本では読んだことがなかったアリスの物語。青柳碧人先生の『浜村渚シリーズ』の2巻を読んで原作にアリスが九九を暗唱する場面があることを知り、原作はどんな話なのか気になって手に取ってみました。
    読んでびっくり。アニメ映画版とはかなり違うではありませんか。
    今回はそんな‪「小説」ならではの面白ポイントを(なるべくネタバレしないように)紹介します。

    ・とことん読者目線の冒険描写
    アリスが白うさぎを追いかけて穴に落ちるところから不思議な世界の旅が始まるのはご存知の方も多いかと思いますが、その後アリスが

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    2025年04月06日
  • 小公子

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    小公子セディ!世界名作劇場でやっていたことは覚えていますが、内容は全く覚えていませんでした。
    この歳になって児童文学の名著を読む意味とは...単純にとにかく面白い!底抜けに明るくてだれにでも親切なセディに心が洗われるようでした。

    ストーリーは、英国貴族の父を亡くしアメリカで母と暮らすセディは、大人にも子供にも好かれる街の人気者です。そんななか、セディの祖父から伯爵の後継者フォントルロイになるべく英国に来るよう命じられます。伯爵はセディの母を毛嫌いしているので、母と息子を引き離してしまいます。
    気難しく、街の住人からも嫌われている伯爵ですが、セディは伯爵を「とても親切」だと尊敬して大好きになり

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    2025年03月23日
  • 読む力は生きる力

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    ネタバレ

    子どもにとって本を読むことにはどんな意義があるか。
    漠然と大事だとはわかっていてもその意義を掘り下げて考えてみたことがなかったので、新鮮な学びになった。かなり納得感があった。

    幼児にとっての本は、本から何かの情報を得ることではなくて、親子のコミュニケーションを深めることが最大の意義だから、こどもの感情表現に反応してあげることを意識して読み聞かせをしてあげたいと思った。相互の感情表現に反応しながら関わる体験を積むことが脳とか人間性の発達の土台になると理解した。またそのような観点で、映像を与えておくことは情報が一方通行なので発達に繋がらないという見解もなるほどと思った。(Eテレとかディ〇ニー英語

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    2024年05月14日
  • クリスマス・キャロル

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    挿絵を見ながら、スクルージになり、過去、現在、未来を旅した。
    最後の喜びは、今の現実の自分の喜びとなった。

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    2024年02月17日
  • 小公子

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    子供地代には手にしなかった本。
    大人になってから、児童書を読み進めるのが難しいときもあるが、
    主人公セドリックの天真爛漫な愛らしさ、優しさに引き込まれて、優しさ溢れる行動に読み進めるスピードが止まらなかった。その母親の温かく、セドリックを包み込む優しさが、セドリック始め、まわりの人たちを包み込んでいき、読者も包まれるような感覚になれる。ホッとする。
    荒れすさんだ祖父が、セドリックによってすこしずつ変化していく様子が現実でもそうあればと願ってしまう。
    祖父はいい人だと信じる、その信じるに人は応えたくなるとも教えてくれた。
    自分も子供を信じてあげたいと重った。

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    2024年02月12日
  • 読む力は生きる力

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    読書が好きと最近思うようになり、子どもにも読書が好きになってほしいと思い、絵本とかを読むも、あまり興味をもってもらえず。。

    自分にとってと読書はなぜよいのか、改めて考えるきっかけになった。
    子どもの読む力を育てるにはわかりやすい絵本ではだめ、絵を見るだけの絵本では読む力は育たないなど、目から鱗だった。

    読む力は、想像力と思考力を磨く。
    •ものを考えるとき、心の中で言葉を使う。その言葉の役にも立つ。
    •メタ認知能力(自分の頭の中で進行していることを一段上から観察し、制御する力)を育てる
    •時空を超えた人間理解ができる
    •自分が生きている社会がいかに支えられているかわかる

    子どもには絵本だけ

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    2023年07月09日
  • 辺境の惑星

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    ネタバレ

    文字通り「辺境の惑星」である竜座の第三惑星に植民し、数十世代を経て忘れ去られた人類(ファーボーン)たち。世代を重ねるうちにテクノロジーの伝承もほとんど絶え、半ば中世のような暮らしをしている。コミュニティの人口も不妊などで減少し閉塞感が漂うなか、ファーボーンの指導者アガトと原住民族ヒルフの少女ロルリーが出会う。互いに相容れなかった二つの種族が、蛮族の襲撃を機に協力し融和へと向かう。静かだが希望へとつながる良い作品だった。

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    2023年04月13日
  • 読む力は生きる力

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    ネタバレ

    ・本を選ぶときに
    「作者への信頼感が持てる」ことと
    「距離を置いて外からながめながらも、登場人物と一体になれる」ということは、
    児童文学作品の質を見分ける時に、大切なポイントとなる

    ・しばらく時間をあけてからまた読みたいと思いました

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    2023年02月08日
  • クリスマス・キャロル

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    金貸しのスクルージ爺さんは、ケチで気難しく冷たい心の持ち主です。今日はクリスマスイブだというのに、たった一人の甥を追い返し、書紀のボブ・クラチェットを安い賃金でこき使っています。しかし家に帰ったスクルージの前に七年前に死んだ共同経営者のマーレイの亡霊が現れます。マーレイの亡霊は重い鎖をつけてスクルージに警告します。「この鎖は生前のわしが自分で作ったものじゃよ。お前もわしのようになりたくなければ心を改めよ」
    そしてスクルージの前に三人のクリスマスの精霊が現れて、過去・現在・未来を見せます。
    貧しくも希望のあった若い頃の楽しいクリスマス、金だけを信じて人の温もりを自ら投げ捨てたこと、自分が周りの人

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    2022年12月14日
  • 小公子

    ネタバレ 購入済み

    ずっとずっと大好きな本

    子供の頃に読んで、感動した本は、大人になって読んでも、感動する。世の中の嫌なことも、綺麗さっぱり無くなってしまって、すっきりした気分で、また、明日から頑張ろうという気になる。

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    2022年07月23日
  • 鏡の国のアリス

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    まさに夢の中の話
    辻褄が合わなくても、話の成り行きがめちゃくちゃでもそれは夢の中の話なので楽しめる
    こんな夢を見てみたい

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    2022年02月10日
  • かるいお姫さま

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    姫の洗礼式に招待されなかった王の姉は、姫から重さを奪ってしまった。ふわふわ浮いてしまう姫は湖で泳ぐ時だけは重さを取り戻せたので、ほとんどの時間を、湖で楽しく過ごすようになった。それを知った叔母は…
    魔女である叔母が悪い企みをする場面は怖いけれど、それを上回る王子さまの愛が希望をもたらしてくれる。

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    2021年09月29日
  • 読む力は生きる力

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    ネタバレ

    この本は大学教授である著者が、
    小学校教諭や幼稚園教諭、保育士を目指す学生に本嫌いだったり本の読み方が分からないと言っている人が多い事、彼女たちが将来関わる子どもたちはどうなってしまうのだろうと危惧する気持ちから書かれたものだ。
    自分自身、我が子に沢山本を読んでもらいたいと思っていながらその方向性が間違っていたことが色々あった。

    ▪️絵の綺麗すぎる絵本が増えてきて、
    「絵本を読む」から「絵本を見る」ものになっていないか
    ▪️「字が読める」だけの子どもに、「本の読み方」が分からないまま自分で読ませようとしていないか
    ▪️読む本は多ければ多いほど良いと思っていないか、子どもに思わせていないか

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    2021年06月08日
  • 読む力は生きる力

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    幼児に絵本を読み聞かせることの必要さなどは他の本でも読んできたので、次には小中学生の読書に関して知りたくて探していました。紹介していただきましてありがとうございますm(_ _)m


    本書で書かれているのは、子供が本を読むことは大切だと言われている。では子供に本などのような良い影響を及ぼすのか?では実際にはどのように指導されているのか、などの話。

    ❐そもそも物語を読むということがなぜ必要なのか?
    文化、というのは、衣食住のようにないと死ぬものではないけれど生きてゆくのには大切な自尊心を持てるもの。ここでは自尊心を「自分には生きてゆくだけの価値がある」「この世界の中でいくらかの場所を占領し、食

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    2021年03月28日
  • 小公子

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    ネタバレ

    大学の授業で一度英語版を読んだことがあったので、今回この本を読んでイギリスの貴族制度について深く理解できました。
    日本人の子供にとって、貴族制度は身近なものではないので「伯爵」や「小公子」などの単語がちょっと理解し難いかな?と思いますが、サラッと読んで、イギリスには貴族制度というものがあるんだなという事だけでも知ることができる良いきっかけになると思います^ ^

    セドリック、伯爵、エロル夫人、ディック、全ての登場人物が主人公となり得るような物語でした。
    人間性に着目して、どのように変化しているのかを観察するのも新しい読み方です!
    それにしてもセドリックは可愛い子ですね^ ^

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    2021年01月31日
  • 鏡の国のアリス

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    不思議の国も面白いですが、鏡の国も面白いです。一回読んでもう一度読み直すと面白さがわかる作品だと思います。現実逃避したい方にはおすすめです。

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    2021年01月14日
  • 小公女

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    秘密の花園がおもしろかったから、他の作品もと思ったら、小公女もこの作者だった。アニメ見てた。懐かしい。けど、かわいそうな女の子の話という、うっすらした記憶だけ。
    本は、秘密の花園と同じく、情景描写、心の描写がとても細やかで、物語の中に入りこめて楽しかった。空想と誇りを武器に生き抜くといえば、一言だけれど、まわりの友達がすごく大きいし、信頼される優しさと賢さは、大人でも参考になる。部屋に魔法がかかるところや、大きな一家が実はってところからは、わくわくしてよかった。

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    2020年06月17日
  • 不思議の国のアリス

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    出てくる動物が、どれもこれも可愛くない!けれど、読み終わると不思議と面白かったなぁという心持ちにさせられます。英語のまま読んだ方が、詩の遊びをもっと感じられるような気がしました。不思議な世界。理不尽なのになんとなく理屈が通ってるようなよく分からなさが面白かったです。テニエルの絵は本当に素敵!

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    2020年03月21日