脇明子のレビュー一覧
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少年は北風と出かける。
少年ダイヤモンドは北風に呼ばれて夜の町や海へ出かける。北風のうしろの国の話を聞いたダイヤモンドはそこへ連れて行ってほしいと願う。北風のうしろの国から帰ってきたダイヤモンドは、貧しい中でも皆に愛される少年として育つ。
ダイヤモンドが見ている世界と大人たちの知っている世界は異...続きを読むPosted by ブクログ -
キリスト教の隣人愛、自分の周りの人に親切にすることを大切にする教えを改めて教えてくれる本だった。この本が書かれたときは、イギリスの産業革命や宗教改革でクリスマスの行事が下火になっていたときだった。こな本で改めてクリスマスを大事にして、キリスト教の教えを大事にすることを思い出したんだろうな。
幽霊が過...続きを読むPosted by ブクログ -
めでたしめでたしの続き。
ゴブリンを倒したカーディは、塔の大きな大きなおばあさまから王国とお姫様を救いに旅立つよう言われる。城に向かったカーディが見たのは、王国の腐敗と病に倒れた王の姿だった。
うまくいくのはいいのだが、エンディングがまさかの展開。解説によれば著者は当時あまりよい状況になく、悲観...続きを読むPosted by ブクログ -
地底のゴブリンの計画を打ち破れ!
賢く礼儀正しいお姫様と勇敢で正直な少年の物語。英文学史でも重要なマクゴナルドの著作。古き良きファンタジーで、まだ読んだことない人はぜひ読んでもらいたい。愚か者の召使、話がわかる王様、優しい母さんなど、昔話には必要な要素がすべて詰まっている。Posted by ブクログ -
どうして、北風が現れたんだろう?って考えていました
何かメッセージを伝えるためとか?
ファンタジーな事を考えていたのですが
ハヤカワ文庫版の解説を読んだら残念な気持ちになったよ
つまり、ダイヤモンドは、死の世界をさまよっていた?
北風のうしろの国は、もっとハッピーなおとぎの国のイメージがいいなぁ
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貧しい御車の息子ダイヤモンド坊やは、ある時から「北風」に誘われてあちこちの旅に連れて行ってもらうようになります。
ある日嵐を起こして船を沈めると言う北風から「北風のうしろの国」のことを聞かされたダイヤモンドは、自分もそこへ行ってみたくなり、北風に頼みます。
北風はそれを聞き入れ、彼は「北風のうしろの...続きを読むPosted by ブクログ -
続編の、『鏡の国のアリス』にも言えるが正に、ワンダーランドな物語の世界、展開についていくので精一杯で、すべての言葉の意味を理解しようと思ったら、それこそいかれちゃうと思った。ただ、どちらも散在する言葉の中に絶対に、自分にピッタリの言葉に出逢えるからそれを探しながら読書の旅を楽しむのが良い。Posted by ブクログ
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昔読んだけど、内容があまり覚えていなかったので読んだ。
随所にみられる文学独特の表現が、クリスマスの心躍る雰囲気を醸し出すのによく貢献している。
内容は、王道を行くスタイルで教育的であったといえる。
大人の視点で読み返してみると、どうしてもバッドエンド版を読みたくなってしまうw。Posted by ブクログ -
イギリスファンタジーの古典で、1872年に本になったとあとがきにあります。けれども、充分に楽しむ事ができるでしょうし、他のお話などにも影響を与えているのではないかと思います。表紙は竹宮恵子で、たぶん「地球(テラ)へ」を書いた漫画家だと思いますが、中にも沢山のアーサー・ヒューズの挿絵があり、こちらの方...続きを読むPosted by ブクログ
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『お姫さまとゴブリンの物語』の1年後の物語。成長したカーディの活躍は面白かったが、やはり『北風のうしろの国』に通じる不気味さを感じた。ゴブリンの方も少しお説教めいた部分があったが、こちらは明らかに教訓本。最後はハッピーエンドになってめでたしと思ったら、結局人間の欲によって国が言葉通り崩壊するという結...続きを読むPosted by ブクログ
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言っていることは、まぁ、そうなんだけど・・・。
その主張の根拠が結局筆者の経験談に終始してしまっていて、強い説得力がない。
一般的にいわれている読書のよい点、テレビなどの映像メディアの悪い点をまとめた本、と考えるならいいかもしれない。Posted by ブクログ