脇明子のレビュー一覧

  • 北風のうしろの国 (上)
    ファンタジーの原点とされる作品。じつは読んだことがなかった。表題の国そのものが、ファンタジーの意味を語っているよう。ダイヤモンド坊やがまったくもって天使なんだよね。上巻でほぼ話が完結しているようにさえ思えるんだけど、下巻ではなにが起こるのでしょうか。
  • クリスマス・キャロル
    クリスマス・イブの夜、強欲な金貸しスクルージの元を訪れる三人の精霊。過去・現在・未来をスクルージに見せてくれ、スクルージは生きる喜びを思い出す。
    クリスマスという季節の素晴らしさを呼び覚まさせてくれる佳作である。
  • 読む力は生きる力
    主張そのものはおおむね同意できるが、全体的に科学的根拠が弱く、「サンプル」が教え子だけの場合も多いなど不満が残る。本に比べて、映像、電子メディア(豪華な挿絵本も含む)に対する視線が厳しいのは著者の世代によるバイアスか。絵本から本格的な読書になぜ移行できないのか?という問題意識は興味深いし、多くの冊数...続きを読む
  • 読む力は生きる力
     「読む力は生きる力」
     著者の読書支援活動を通して得た結論が、この一言に集約されている。

     子どもの成長段階ごとに、どのように「読む」事と向き合っていくか理解でき、多少なりとも読書支援をしている身としては、いちいちうなづける部分が多い。
     ただし、コンピューターの操作に関する記述(p.150)は...続きを読む
  • クリスマス・キャロル
     小学校の頃に父が読み聞かせてくれてから30年ほどして、今回自分の子供たちに読み聞かせるために初めて再読。この間、ディケンズの小説を読んだことはまったくなかったのですが、今回の僕の感想は「ディケンズすげー!!」でした。
     すごいと思う一つ目の理由はその想像力です。読み始めてすぐに感じた率直な感想は「...続きを読む
  • 不思議の国のアリス
    『アリス・オンパレード』第15弾。大手出版各社の文庫は、それぞれのアリスをラインナップに入れているが、岩波文庫は未収録である。これは、岩波少年文庫版。新書サイズ。挿絵は奇を衒うことなく、ジョン・テニエルを採用。訳者は、ファンタジー研究家にして翻訳者、ノートルダム聖心女子大学教授の脇明子。少年文庫への...続きを読む
  • 鏡の国のアリス
    鏡に映る姿は凸レンズと違い
    上下をそのままとして左右のみ反転させている
    しかしその反転には気付きにくい

    もし気付ければ自分の反転している姿を見ることで
    本来の自分を描き出せるし
    世の中で出合ったモノを逆手に取り反面教師として
    真理のカケラなりとも学び取ることを可能にしてくれる

    この本の作者はこの...続きを読む
  • 不思議の国のアリス
    あの映画は、不思議の国と鏡の国を
    混ぜているらしいことに気が付いた。

    話の進み方はとにかくめちゃくちゃで
    次から次へと話題が進むから2度読みしないと
    順に話が思い出せないほど。
    主人公のアリスをはじめとして出てくるキャラクターは
    超個性的で、我が強い。
    言葉遊びが豊富で、よく外国語を日本語での言葉...続きを読む
  • かるいお姫さま
    『かるいお姫さま』
    お姫さまと周りの人達の会話のちぐはぐな感じが面白い。
    魔女への仕返しが可愛い。

    『昼の少年と夜の少女』
    私はこっちの方が好き。
    フォトジェンが、怖がっているニュクテリスを置いていっちゃったり、ニュクテリスの前ではヘタレなのが可愛い。
    そもそも、ワトーはどうしてこんな事したんだろ...続きを読む
  • 小公子
    最初にこの物語に出会った小学校低学年の頃には「セディのような性格のよい子にならなくちゃ!」と思い、何度も読み返すうちに「セディのお母さんみたいな素敵なレディになれるように頑張らなくちゃ!」と思い、結果どちらも挫折したなれの果てが今の KiKi です(苦笑)  そうそう、逆に言えば「こんな人にだけはな...続きを読む
  • カーディとお姫さまの物語
    ジョージ・マクドナルドの『お姫さまとゴブリンの物語』の続編。
    一冊目もそれで一応完結しているけれど、やはり続きがあるなら読んでみたいと思わせる…で、こちらも。
    やはり、描写も展開も面白かったが、古きファンタジックな物語というには、懲りない愚かな人間たちのありさまがあまりに象徴的に描き出されていて、む...続きを読む
  • 読む力は生きる力
    テレビ中心の生活をしてきた者にとって、ズキッと胸が痛くなる話もたくさん。メディアと関わりすぎた子育ての危険さなど、わかってはいたものの、ビデオやテレビに子守りさせていた自分をつくづく反省。でも、読んでみてよかった。娘になんでもいいから本を読めと言ってきたことが間違いかも知れないことなど、知れてよかっ...続きを読む
  • 読む力は生きる力
    想像力は生きていくうえで欠かせないもの。
    想像力は読書で養える。
    子どもにとってよい本とは、
    自分でイメージがつくれるような、読む力を育ててくれる本。
    絵は地味めがよい。
  • 不思議の国のアリス
    過去に読んだ本。確か、大学3年か4年の頃だったと思う。

    授業の課題のために読んだ。

    追加:読んだのは大学4回の時でした。
  • クリスマス・キャロル
    不朽の名作。これを読んでわかりますが、19世紀なんかは、労働時間が短くて良いなって思いました。スクルージじいさんの、人生が変わるほどの経験を、読みながら読者もするわけです。
  • 読む力は生きる力
    とても参考になりました。
    子ども達に本を読んでほしいのは何故なのか、どんな本が子ども達にいいのか。よいヒントを頂きました。

    「たくさん読みましょう」と、その量に重きをおきがちな読書指導に対して、著者の「ただ、たくさん読む、というよりは、いいものを想像力を働かせながらじっくりと読む」との言葉は、しっ...続きを読む
  • 読む力は生きる力
    本を読むことはなぜいいのか、いい本とは何か、とても分かりやすく解説されています。

    なるほどと納得できる部分も多い反面、ほんとにそうなのかなって思ってしまう部分もあって、星5つに届きませんでした。

    でもとても参考になる本です、おすすめ。
  • クリスマス・キャロル
    何となく話の筋は知っていましたが、ちゃんと読むのは初めてでした。大人の視点から読むと実に怖い話ですね。しかしやり直すことはいつからでも出来るとも言われているような気にもなります。また19世紀イギリスのクリスマスの様式も細かく描写されていて興味深いです。クリスマスという風習を復興させる切っ掛けとなった...続きを読む
  • お姫さまとゴブリンの物語
    おばあさんとのところが一番好きでした! ファンタジックですごくきれい。お姫様のかわいらしくてかしこくて、勇気のあるところがすごくよかったです。カーディもいい子でした。ちょいちょいペース落ちてしまうようなところもありましたが、すごく好きなお話です。やっぱりおばあさん!あそこはもうやばい(笑)!
  • 不思議の国のアリス
    原文で読むのも楽しい!
    マザーグースを知ってるとさらに楽しめると思います^^
    良い感じのナンセンスさと世界観が好きです。