脇明子のレビュー一覧
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クリスマス・キャロル
- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
本を通して子どもと接する時の作法というか心得を学んだ。絵本から挿絵付きの本、そして活字のみの本へ子どもを誘うのである。
紹介されていた『ラチとらいおん』の終盤、らいおんからラチに送られた文字だけの手紙は、絵無しでは本が読めない娘も自分から読んでいた。素晴らしい仕掛けである。
『あしながおじさん』『ティーパーティーの謎』なども興味を引いた。思春期にかけてメタ認知能力の養成・強化は必須と考えていたので、これらの本も買い求めたい。
他にも名作絵本がいくつも紹介されており、児童文学そして未来への子供達への愛情に溢れた内容であった。折に触れて読み返したい。 -
クリスマス・キャロル
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試し読み
Posted by ブクログ
クリスマスキャロルのタイトルは、以前から知っていましたが、本作を読むのは、初めてかもしれません。年齢がいくごとに、現代文学より、昔の物語を好んで読むようになりましたが、翻訳本は、少し苦手でした。しかし、岩波書店版、脇明子さん訳の本は、翻訳でも読みやすかったと思います。あとがきで、原作者、チャールズ・ディケンズがこの物語を書いたころのイギリスの社会、また、クリスマスの祝いをどのようにされていたかが書かれていて、参考になりました。頑固でケチだった、主人公のスクルージが幽霊に会って、自分の過去、現在、未来の姿をうつしだされ、改心する物語です。教訓的になってしまうだけの物語ではなく、人々の暮らしがわかる描写もあり、面白かったです。また、クリスマスの時期に読んでもよいかと思いました。
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Posted by ブクログ
ネタバレ本書で最も印象に残ったのは、読書がゲームやアニメ、映画といった他のメディアと決定的に異なる点である。それは、読者自身に主導権があるということだ。登場人物の顔や声、雰囲気、風景描写——すべてを自分の頭の中で想像力を働かせて作り上げていく。この想像を通じて創造したものこそが、読書体験をより豊かにし、心に深く刻み、心のつながりとなるのだ。
そう考えると、私が時折感じる「本は帰れる場所」「懐かしい友達のように思える」という感覚の正体が見えてきた。それは自分の想像力で作り上げた世界だからこそ、深く個人的で、何度でも立ち戻れる場所になっているのだと気づいた。映像作品では、制作者が用意した世界をそのまま受け取るが、読書では自分が能動的に世界を構築する。だからこそ、その体験は唯一無二のものとなり、長く心に残り続けるのだろう。
『読む力は生きる力』というタイトルには、変化の目まぐるしい現代社会において、心の拠り所となる場所を作れる読書の必要性が込められていると私は捉えた。現代の子どもたちは、昔と比べて大人との接点が激減し、限られたコミュニティの中で生活することを強いられている。そんな環境の中で、本を通じた間接的な人との接点が、多様な価値観や生き方に触れる貴重な機会になると筆者は考えているのだ。
正直に言えば、私はこれまで「読書をする意味」について深く考えたことはなかった。知りたいことがあれば読む、結末を知らずにはいられなければ読み切る——それだけだった。それほど読書好きだったという自覚もない。しかし本書を読んで、それは子ども時代に読書の成功体験を得ていたからこそ可能だったのだと気づいた。
読書が特別なことではなく、生活の中に自然に溶け込んでいたこと。無理に「読まなければ」と思わなくても、必要な時に本を開けること。それこそが本当の「読む力」なのかもしれない。そしてその力は、変化の激しい時代を生きる上で、確かに「生きる力」となっているのだと実感した。
現代の子どもたちの中には、「読まずにはいられない」という体験に至る前に読書から離れてしまう子も多いのかもしれない。成功体験を得る前に、他の魅力的なメディアに時間を取られたり、読書を「させられる」ものとして捉えてしまったり。だからこそ、子どもたちが自分の想像力で世界を創造する喜びを味わえる環境を、大人たちが整えていく必要があるのだろう。 -
Posted by ブクログ
姉クリスタルが在籍している、王立バレエ学校に入学した弟ドゥーン。上巻に続き、姉は弟の才能を妬み、辛くあたります。このままどうなることやら、と思っていましたが……
最後の方の急展開には、驚きました。クリスタルの心の成長を表す描写は素晴らしかったです。彼女の年齢は15歳でした。新しい自分に生まれ変われる思春期。どんなに苦しくても、自分の力で自身の殻を打ち破ることのできた人の人生は、ひときわ輝きを増すのだと思います。大人が読んでも読みごたえがあり、新たな発見が児童文学にはあると感じます。
訳者あとがきの次の文が心に残りました。
「….何かの分野で、自分ならではの表現を求められる人には、ときにはずいぶんつらい思いをしながら、いろんなことに深く心を動かす経験を積み重ねることが、必要なのかもしれません。」 -
Posted by ブクログ
バレエダンサーを目指す兄弟の物語です。父親より母親の熱の入れようがすさまじく、初めのうち姉のクリスタルにばかり気持ちが入り、弟のドゥーンは蚊帳の外。ドゥーンの素晴らしい才能になかなか両親は気づきません。ドゥーンは両親から理解を得られない時期に、素晴らしい指導者に出会います。
人は「自分はこの道に進むたい」というものに出会えたときに、本当の意味で自分の人生を生きられるのだと思います。どんな困難にもめげずに、自分を信じて突き進むドゥーンが今後どのように成長していくか、弟の才能の素晴らしさに気づき、嫉妬心が見え隠れする、姉クリスタルの心がどう変わっていくか、下巻が楽しみです。 -
クリスマス・キャロル
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Posted by ブクログ
ネタバレ【読むきっかけ】
読書はした方が良いということをなんとなく感じていたが、なぜ必要なのかということについて自分の中で明確に答えを持っていなかったため。ヒントになればと思い、手に取った。
【本を読んで感じた自分の認識】
著者は大学教授。著者は、本を読まないことは普通のことと学生は思っており、それを嘆かわしいと思っていた。そういった学生が教育の場に就職したとしたら、その子供たちは読書をしないのではないかと危機感を覚えた。また、世間でも子供には読書をさせた方が良いと勧める一方で、なぜかということに答えられる人は少ないのではないかと思い、当本を作成。
以下要点
・昔は大人が今よりもっと身近にいて心豊かな大人の知恵や知識を物語等を通して密接なコミュニケーションのもと子供に教えられていたことから、子供はバランスのとれた教養を得ることができた。
・大人と密接なコミュニケーション取ることが子供には重要影響を与え、本でも同様な影響を与えられると思われる。
・テレビ等の映像による知識は情報過多で一方通行のやりとり。幼児時代にそればかり見ていると、生きるのに必要なシナプスの形成がバランスが悪くなり、どのような悪影響が出るか分からない。
・幼児期初めの絵本は読書へステップを踏むとともに、大人とコミュニケーションをとる道具の一つとしても重要。この際、絵本は絵がシンプルでストーリーが単純だがしっかりしたものが良い。絵が派手すぎると情報過多で絵に気をとられ、文章の理解に気が向かなくなる。
・文章を読めるからといって本を読めるわけではない。本を読めるようにするには、良い本を大人が選んで本の読み方を学べるようにすべき。絵が派手すぎるもの、シリーズもの、原作をダイジェスト版にしたものはやはり同様に回避すべき。
・子供にとって良い本は、ある程度読みごたえがあって、読む力を育ててくれるもの、ちゃんと読みこなせばゲーム、アニメよりも面白いもの、世界に対して前向きな姿勢なものが良い。
・読書力は、書き言葉レベルの言葉を使う力、その場にないもののイメージを思い浮かべる力、全体を見渡して論理的に考える力のこと。
・読書はメタ認知能力の発達にも良い影響を与えると考えられる。
・想像力を育てるために、細かな絵ではなく、想像膨らませる余地のある挿し絵がある本が児童書には望ましい。(物語が良いの前提)