脇明子のレビュー一覧
-
全体的に暗いトーンが漂う、おとぎ話・ファンタジーというよりは、人間の心の中に潜むできれば目をそむけていたいような醜さ(怠慢・傲慢・利己主義・裏切り・謀略)をこれでもかっていうほどデフォルメした物語になっています。 前作のゴブリンもなかなかイヤな奴らだったけれど、今作の人間ほどは酷くなかった・・・・...続きを読むPosted by ブクログ
-
懐かしさにかられて再読した。これで何度目だろう。
19世紀イギリスのクリスマスの情景がいきいきと描かれているだけでなく、貧しい人々にも目を向け、皆が幸せに暮らしていくにはどうしたらよいかを問いかける力強いストーリーには何度読んでも感動させられる。
登場人物の言葉を借りると、クリスマスは親切と、許しと...続きを読むPosted by ブクログ -
なんだこれは。
ヘイトや無知無理解無関心と闘う話じゃないか。
これは絶対大人になってから読んだほうが面白い。
でも子供の頃に読んでいて良かった。細かい内容は忘れていたけれど。
残虐なことになりそうな予感をみせつつも、ひどい出来事はおこさせない。
子供向けのモラルを守ったままでも、こわいことは描ける...続きを読むPosted by ブクログ -
改めて、この歳になって読んでみると、話の巧妙さにため息が出る・・
「失言する」その機微がここまでリアルに描写されているものって少ないかも。
登場人物がすべてアリス自身として考えてみると
精神医学的に興味深いモデルになるのでは・・?Posted by ブクログ -
コレは今読んでも読みやすい本。子供の頃に買った本って読み仮名だったり字が大きかったりで、読み図来ことが多いけど岩波少年文庫はいまだによんでもイライラせずに読めます。
カバーの色合いも子供っぽくなくて好きですPosted by ブクログ -
何度読んでもよく解らない所が好きな、
昔から読んでいた本です。
本当に子供の為に書いた本?と思ってしまいますww
本当に不思議の国をさ迷って居る感じになります。Posted by ブクログ -
翻訳する人によって、微妙なニュアンスが違うと言う事で、2冊目に読んだアリス。
本当に違うんですよ。
ルイス・キャロルの原文を読むのが一番いいのでしょうけど。
翻訳する人も難しいと言われているくらいですからね。Posted by ブクログ -
何を隠そう、表紙絵が竹宮恵子さんが描いたものだったのが気になって手に取った本。
この文庫版の装丁になる前から表紙絵は彼女の絵だった。
話は純度の高いハイファンタジー。
ただし、指輪物語のような緻密に構成されたものではなく、低年齢層にも楽しめる。
小学生くらいの時にファンタジーの入り口として読むのに...続きを読むPosted by ブクログ -
すっごく良い本!12、3歳に初めて読んでめちゃくちゃ泣きました。主人公がかわいそうで泣いて、最後は感動して泣いて。活字の本って面白い!と思わされました。読ませるし、感動させるし、読み終えたあともすごく良い。これがそんな昔に書かれた話だとは!!と最近になって読み返して気づきました。(子どもの頃はあとが...続きを読むPosted by ブクログ
-
「お姫さまとゴブリンの物語」の続編です。王国は再び危機に見舞われます。今度は外からの侵略ではなく内部の腐敗。子供向けとは思えないテーマ、そして子供が生まれなかったために王国は滅びてしまいます。普通にのんびり読み進めてると衝撃を受けます。Posted by ブクログ
-
アリスといえば、John Tennielの挿絵が頭に浮かぶのですが…勝手に「絵本」カテゴリに入れます。
結構、切っても切れない関係かも。
私はこの本でよく笑いますが…Posted by ブクログ -
表紙は竹宮恵子さんですが、中の挿し絵はアーサー・ヒューズが描いています。この挿し絵も大好き。お姫さまと、鉱夫の息子カーディーがゴブリンの侵攻を(機転をきかせたりして)防ぐお話。テンポがよいです。Posted by ブクログ