岩瀬成子のレビュー一覧

  • 100万分の1回のねこ

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    著名な作家によるトリビュート。やはり一流、表現の仕方や情景描写が素晴らしい。

    個人的には角田光代が1番好きでした。

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    2023年06月03日
  • 100万分の1回のねこ

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    有名作者による13話の猫?愛?の話が次々に繰り広げられる。

    いろいろな人がこの絵本を読んで自分なりの100万回生きた猫を書いていてとても面白い作品でした。

    この人の作品を読んでみようかなぁと思えていい出会いになりました

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    2023年02月28日
  • 100万分の1回のねこ

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    その絵本の内容を忘れてしまったが、
    これだけの作家達に、これだけのお話を作らせるんだから、すごい絵本なんだな、と思う。

    大人になって楽しむ本があることに、幸せを感じる。

    挿絵を描いていたという方の話が、一番、絵本に近いんだろうな、という予感。

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    2021年12月26日
  • 100万分の1回のねこ

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    絵本「100万回生きたねこ」のアンソロジー本。途中、あれ?猫出てきたっけ?っていう作品もあったけど、基本、要所要所に猫が登場。でも、猫飼い的に胸が痛くなるような描かれ方もあって、さすが100万回生きたねこだな。
    そういえば、100万回生きたねこは幸せなのかどうかって論争もありましたね。きっと、そんな流れから出てきた本なんだろうけど。これ。

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    2021年12月10日
  • もうひとつの曲がり角

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    大人だからわかるのか、みっちゃんの正体は途中で完全に出てきますね。わかる子はわかる子でそう思いながら読んでという意図かしら?今回のカバーも酒井駒子さん。装丁は岡本歌織さん。

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    2021年11月24日
  • くもり ときどき 晴レル

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    ああ、あったなあ、あんな気持ち。まだふわふわの心を持って、形が変わりやすい時だったあの時のこと。ちゃんと、丁寧に、優しく、そのまま掬い上げていて好き。
    岩瀬さんの小説に流れる静かで緩やかな空気がとても良い。

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    2021年05月17日
  • わたしのあのこ あのこのわたし

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    秋はお母さんと二人暮らし。お父さんの「道夫くん」とは時々会う。ある日、友だちのモッチの家に、道夫くんからもらったレコードを持って行き、一緒に聞いていたら、弟の新くんがレコードに傷をつけてしまう。秋はモッチに怒ってしまうが…。
    子どもたちの鋭い観察眼、柔らかい心、前に向かう力…さりげなく力強い物語。

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    2021年03月26日
  • もうひとつの曲がり角

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    岩瀬成子さん、好きなのだけど、子どもの心情を描くのが上手すぎて、辛くなってしまうことも度々ある。
    これは『マルの背中』や『ぼくが弟にしたこと』みたいに、明らかに問題のある家庭の話ではないのだが、どこにでもある普通の家庭の息苦しさが伝わってくる。
    第1子が中学生になる時期に、賃貸マンションから一戸建て(中古をリフォーム)に引っ越した家族。父は通勤時間が長くなり、母はパート、家事育児、近くに住む老父の世話と、ゆとりのない生活。中古ではあるが新居の手入れもある。中学生の息子と、小五の娘は思春期となり、親の言うことを聞かなくなる。こういう家庭は日本中どこにでもあり、戦争中の外国の家庭や貧困、DVに悩む家庭に比べれば、幸せと言えるくらいだが、じゃあそこにある問題はとるに足りないどうでも良いことかといったら、そんなことはない。本人達にとっては重大で、時には生命の危機にもつながりかねない危険を孕んでいる。
    語り手は小五の女の子なので、彼女が感じ取れる範囲で描かれているので、表現はソフトだが、リアルだった。まざまざと思い出すなあ。全く同じシチュエーションじゃなくても。

    特に、通勤仕事で疲弊している父親が、パート勤めの妻に子どもに関することを丸投げ。妻は子どものためにと家計の負担となっても塾に通わせたり、部活の道具を揃えてやったりしているのに、二人ともやめたいと言い出す。つい口うるさくなる。父親はたまにしか子どもと会わないから、子どもの味方をする。私が悪いの?という母親の怒りとイライラが分かりすぎる。
    でも、岩瀬さんは子どもの心を描くのも上手いので、そんな時子どもはどういう気持ちでいるのかもちゃんと描かれている。

    「学校ってね、そういうところなんだと思うよ。おれ、そういうことがわかったの。生徒は競争させられてんだなって。番号をつけられるの。テストの点数で、あなたは何番目の人だよっていわれるの。それは点数のことなのに、人間の番号みたいな感じがするよ。くやしかったら負けるな、勝て、勝ちつづけろっていわれてる、みたいな」(P79)

    「そんな理由でやめるってお母さんにいったら、『だめ』って、きっと反対されると思うの。(中略)『そんなことだと将来困る』って、お母さんにまたしかられると思う。お母さんは、わたしが将来ちゃんと生きていけるようにって心配してるんだと、それはわかってる。ても、わたし、自分がしたいかどうかわからないことをがまんしてつづけたくないの。」(P180)

    「こうしたほうが」というときのママは、心のなかでは「こうするべきだ」と、ほんとうはすっかり考えを固めているということが、小学生のお兄ちゃんにはわかっていたんだと思う。「うーん」とか、「そうだなあ」と、お兄ちゃんはぼんやりした返事をして、それから最後にはたいてい「わかったよ」と、ママの考えを受け入れていた。(P197)

    「なんでも簡単にあきらめてほしくはないの。朋だけじゃないよ、晴太にしても」とママはいった。
    「簡単じゃないあきらめ方って、どういうの?いまがそのときって、どうやったらわかるの?」(P200-201)

    たいていのおとなは、子どもはいっしょうけんめい勉強するのが一番だと考えている。いっしょうけんめいしたくない、ってことを上手く説明することなんてできるだろうか。(P249)


    よその子が同じようなことを苦もなく続けて結果を出していると、比べないでいるのは難しい。親は子どもの将来が少しでも良くなってほしいと思っているだけなのに、その気持ちは伝わらない。
    私はつい母親の立場で読んでしまったが、子どもの心を考えたら、子ども達の選択は正しかったと思う。
    自分は、子どもの、その時その時の真剣な気持ちにどれだけ向き合っていただろうか。

    子どもだけでなく子育て中の親にも読んでほしい。父親にもね。

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    2019年11月17日
  • もうひとつの曲がり角

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    英語教室になんとなく行きたくない朋は、近くの路地に入ってみた。細い路地を進むと、不思議なお話を朗読しているおばあさんに出会い、庭に招き入れられる。次の週、同じ道に入ったはずなのに、道の様子が違い、少し昔風の服を着た女の子と出会う。
    現在と過去を行き来しながら、「したいこと、したくないこと」を考えるようになる朋。すぐ隣にある不思議と子どもの成長を自然に描き出す秀作です。

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    2019年11月11日
  • マルの背中

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    パートだけで子育てや家事に専念してきた主婦が、突然の離婚。特に資格もなく、いままでのような生活費を得ることかどんなに難しいか…。

    仕事が決まらない不安と苛立ちからか、「死のうか」と娘に言ってしまう母。

    その一言から、不安と小さな怒りと夏休みを過ごすことになる安澄。

    でも、ナゾの店のおじさんに頼まれ、猫のマルの面倒を見ることになる。お店に来るお客たちから、マルの背中の丸い模様をさわると、願いが叶うと言われている。

    安澄には、マルがいてくれた、あの夏休み。
    離れ離れになってしまった弟、理央。理央には、ゾゾがいた。

    母がコンビニのパートの後、帰ってこない日がある。
    もしかしたら、自分だけ死んでしまったのか…マルの背中を撫でながら、不安に耐える安澄の姿に胸を締め付けられる。

    周りの大人たち…
    駄菓子をたくさんくれ、マルを預けてくれたおじさん、おじさんの店の常連の化粧の濃い女の人と、おばあさん。
    教会の人たち。
    それから安澄にちょっかいを出す自転車の中学生。

    感動作とは思わない。
    淡々とした、大人たちとのかかわりの中で、自分らしさをしっかりともっていく安澄。

    母の仕事がどうなるのか、ゾゾは、とこに行ったのか…

    それがこの、安澄とマルの夏のおはなし。

    私には映画のようにありありと安澄の呼吸か聞こえてきた。

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    2018年02月25日
  • オール・マイ・ラヴィング

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    ビートルズが好きなので気になったのが読むきっかけでしたが、どんどん昭和の時代にタイムスリップしていきました。
    小さな文房具屋と店番のおばあさん、和食主体の献立、こたつとテレビ、水商売の女性が放つ独特の雰囲気などなど、とにかく昭和が目の前に迫ってくるのです。年代は違うけれど、同じ昭和生まれとして懐かしくなりました。
    ビートルズに関する喜久子の思いが行間からあふれ出てきます。体の中に何らかの変化が起きていて、その表現がなんともいえず良かったです。自分もビートルズを聞き出したころ、こんな反応があったなーとあらためて思い出しました。
    作品全体に、少女のビートルズへの思いが詰まっていて、多感な少女期ならではのみずみずしさ、純粋さに切なくなりました。大人になった喜久子はビートルズを聴いてどう感じるのでしょうか? その時々でビートルズの曲が喜久子に寄り添っていることと思えます。自分もそうだから。

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    2018年01月08日
  • ちょっとおんぶ

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    夜、目が覚めたわたしが庭に出てみると、小さなくまの子がでてきて、「ちょっと おんぶ」っていうから、おんぶしてあげた。すると、「おうちにかえりたい」「おうちってどこ」「あっち」…くまの子をおんぶして、夜の森を歩いていくと…。ちょっぴり不思議なことがおこって、ちょっぴりほんわかするおはなし。

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    2017年09月26日
  • くもり ときどき 晴レル

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    6編の個別の作品から構成された短編集。主人公はいずれも小学生。自分が小学生の頃は、何を感じて生きていたのだろうかと、ふと頭をよぎった。昭和のにおいを強く感じるのは、ぼくだけだろうか?小学生の日常を淡々と描いた作品集ですが、心に響くものがある。

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    2014年09月24日
  • くもり ときどき 晴レル

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    14/04/06

    6つの短編集。
    こどもって多感で、世界をまっすぐに見るよね、と。そしてそれは、おとなにはもう見えない世界だよね、と。
    おとなが思う以上に、こどもはこどもじゃないんだよ。


    P150-
    「おれら、いつまでも子どもをやってられないんだよ」

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    2014年04月06日
  • 100万分の1回のねこ

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    書店で懐かしい猫ちゃんの表紙の本に
    出会い手に取った一冊

    『100万回生きたねこ』のトリビュート作品集で好きな作家さんも描いていて、1篇1篇が短くて寝る前に読むのに良かったです

    猫は見当たらなかったけど、町田康さんの『百万円もらった男』が一番印象に残っています
    女もお金も失い仕事も無く、自分の才能を100万円と引き換えてしまった男の末路…セツナイ…

    綿矢りささんの『黒ねこ』も怖いお話だけど終わりが可愛いかった


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    2026年07月14日
  • 100万分の1回のねこ

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    吾輩も猫である と同じように、百万回生きた猫を受けて著名作家さんがそれぞれ短編小説を書いたものを編纂した本です。
    広瀬弦さんの博士と猫がゾワっとしました。1番原作の意図に近しいものを感じました。

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    2026年06月15日
  • 100万分の1回のねこ

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    『100万回生きたねこ』にちなんで13人の作家が綴った短篇集。角田光代と綿矢りさの作品が光って見えた。もちろん佐野洋子の絵本も読んだ。

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    2026年05月07日
  • わたし、わかんない

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    桜林直子さんの、「つまり、“生きづらい”ってなんなのさ?」と併行して読んでいるのだけど、
    まさに、中とセンくんが、
    「社会に合わせられない生きづらさと、社会にあわせられるがゆえの生きづらさ」の例だなと思って、納得してしまった。
    私は後者だけど、同じものさしで相手の辛さをわかったつもりになってはいけないなと思った。

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    2025年08月08日
  • 100万分の1回のねこ

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    有名作家たちが絵本「100万回生きたねこ」をオマージュして紡ぐ短編集。

    我が子に読み聞かせようと久しぶりにこの絵本を開いてみると、生きること死ぬこと、愛…
    ずいぶん哲学的な絵本だった。

    名作絵本のエッセンスを受け取った作家たち独自の視点で描かれる短編集だなんて、パワーの総量がとんでもない。
    お気に入りは、江國香織さんかな。町田康の相変わらず意味不明な世界観も好きでした。

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    2025年08月08日
  • ぼくのねこ ポー

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    ぼくが猫を自分で飼いたい気持ちと友達の猫かもしれないという不安が描かれている作品。自分の経験にもあるような、経験と重ねて読みやすい。
    厚い本だが文字も少なく、大人なら5分ほどで読める。

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    2025年07月24日