岩瀬成子のレビュー一覧
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小4の中は、両親が別居した為、今はハハと2人暮らし。
隣りに住んでいる一つ上のセンくんと学校へ行くけれど、本当は行きたくない。
いやだ、いやだと思うからなのか学校はつまらない。
いろんなこと考えているけどわからないことは、わからないと言うからみんなに笑われる。
わからないことの多い中だけどちゃんとハハと話をするし、チチとも話をする。
ハハに悩みを言う特丸さんとの会話も聞く。
センくんと助けたお爺さんの息子の話も聞く。
大人の話を聞くことで、自分なりに何をしたいかを考えていくのだろう。
大人になってもわからないことはたくさんある。
それをわからないと言えるのか、わからないまま放ったらかしにするのか、大人だからそれは自由にするのかもしれない。
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Posted by ブクログ
兄が中学入学と同時に新しい家に引っ越すことになり、わたしも5年生の新学期から小学校を転校した。
わたしは、英会話スクールに通い始めたが、思い違いをしていたのか、聞いていなかったのか、ドアの前に「お休み」の貼り紙が…
同じ道を通って帰るよりちょっと脇道に入ってみたら「喫茶ダンサー」の看板がある庭の奥で、おばあさんが朗読していて…。
そのうちに英会話をさぼってまた聴きに行こうと…。
その道の塀の上でみっちゃんという女の子に出会い、何度か彼女とも会うようになる。
行きたいところへは行けなくて、行こうと思っていないところに行ってしまう、という不思議さ。
これが何なのか…。
わかったときにファンタジーでもあるのだが、ある意味微妙な年齢の心の揺れ動きを、幾つもの道へと迷うことで表現していると感じた。
言いたいことがたくさんあるのに思い通りには言えなくて、親が言うことは正しいのかもしれないが、ほんとうにそうなのか⁉︎今の自分はこれではないし違うのだと感じている。
曲がり角で見つけた友だちからちゃんと自分の気持ちを伝えることを知ったのかもしれない。
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Posted by ブクログ
表紙の絵は可愛らしいが、内容は児童書のわりにちょっと重め。
離婚した母と暮らす亜澄は、何度か転校を繰り返した夏休みにアパートの近くの駄菓子屋で飼っている白猫のマルを預かることになる。
母と2人の生活にマルが加わり、寂しさも少しマシになるけれど、やっぱり母親がバイトを掛け持ちしたりだとか、夜遅くに帰ってきてお酒呑んでるとかは無い方がいい。
何度も職を変わったり、「死のうか。」なんて言わないでほしい。
小3なのに母親のことばかり考えてるのはどうなんだろう…。
マルといっしょにいた数日は友だちのように話し相手になったんだろうな。
マルはどこから来たの…は、自分はここではないところから来たけれど、ほんとうは父と弟とずっといっしょにいたかったのかも、と思わせる。
けっして自分の気持ちを言わないのが切ない。
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ご存知の通り、『100万回生きたねこ』(1977)は、佐野洋子さんの絵本です。最後に主人公の猫が死ぬのに、心からよかったーと思える、不思議でとっても深いお話でした。少し哲学的で、大人の方が響くかもしれませんね。本書は、この名著に捧げる13名の錚々たる作家諸氏のアンソロジーです。
最近読んだ町田康さん、谷川俊太郎さんも書かれていて…、あ、谷川さんは佐野洋子さんと(短期間)ご結婚されていたんですね。また書き下ろしの広瀬弦さんは佐野洋子さんの息子さん!
なんと不思議な巡り合わせです。当然ながら、全編とも名作絵本への愛と敬意が根底にあり、様々な視点で読ませてくれました。
各話の冒頭には、作家さんがそれぞれ原典の絵本への想いを綴ることから始まっています。
オマージュ作品とは言うものの、短編小説だけでなく詩もあり、また原典のとの絡め方も、かなり直接的だったり着想のみでまるで別作品だったり、多種多様でした。
でも、猫、愛、生と死、側にいる人との心の揺れ動きと変化、時間の経過等々、滋味あふれ深く考えさせられる一冊でした。
初出は、「小説現代」2014年10月〜12月の12篇に書き下ろし1篇
※自分のための『100万回生きたねこ』のあらすじ
(ネタバレ、になるのかな?)
主人公の猫は、100万回生まれかわり様々な飼い主のもとで死に泣き悲しまれますが、猫が好きなのは自分だけで、何度も生き返るので死ぬ事も恐れていません。
ある時、猫は誰の猫でもない野良猫になり、100万回生きた事を自慢します。すり寄ってくる猫の中で、唯一関心を示さないメスの白猫がいて、気になり始め、ただ白猫のそばにいたいと思うのでした。
猫は白猫と一緒になり沢山子猫に恵まれ、猫も自分より白猫や子猫達の方が好きになります。やがて子猫達も育ち猫の元を去り、白猫も年老いて、ある日猫の傍で静かに動かなくなります。
猫は生まれて初めて泣き、動かなくなった白猫を抱えて100万回も泣き続け、ある日のお昼に猫は泣き止みました。そして猫も白猫の隣で静かに動かなくなり、もう決して生き返りませんでした。 -
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佐野洋子さんの『100万回生きたねこ』。インパクトの強い緑色の瞳をしたオスのトラ猫が表紙の絵本です。おそらく子どもの頃にも読んだことがあったと思うんですが内容はほとんど記憶になく、大人になって改めて読んでグッときました。
1977年に発売されて以来、今なお多くの人に読まれ続けている大ロングセラーであるこの絵本への、13人の作家によるトリビュート短篇集です。
佐野洋子さんの息子さんで絵本作家の広瀬弦さんや元旦那さまの谷川俊太郎さんも執筆されています。結構著名な作家陣ばかりですが、私は読むのは初めましてな作家さんが多かったですね。
どういうこと?と理解が追いつかないお話もあれば、ちょっと不思議なお話もあり、せつなかったりしんどかったりおもしろかったりこわかったり、猫がまったく出てこなかったり、13人それぞれ個性豊かなお話でした。ただ、私が期待していたものとはどれも「なんか違った」なぁ、という感じ。
でも江國香織さん、角田光代さん、山田詠美さんのお話がおもしろかったかな。