岩瀬成子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
佐野洋子さんの『100万回生きたねこ』。インパクトの強い緑色の瞳をしたオスのトラ猫が表紙の絵本です。おそらく子どもの頃にも読んだことがあったと思うんですが内容はほとんど記憶になく、大人になって改めて読んでグッときました。
1977年に発売されて以来、今なお多くの人に読まれ続けている大ロングセラーであるこの絵本への、13人の作家によるトリビュート短篇集です。
佐野洋子さんの息子さんで絵本作家の広瀬弦さんや元旦那さまの谷川俊太郎さんも執筆されています。結構著名な作家陣ばかりですが、私は読むのは初めましてな作家さんが多かったですね。
どういうこと?と理解が追いつかないお話もあれば、ちょっと不思 -
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Posted by ブクログ
久しぶりに日本人が共感できるような、子供心にモヤモヤした感覚を思い出す、児童書を読んだ。
親の、子供の将来を自分のことのように心配する気持ちと、子供自身の気持ちを信じたいことを両天秤にかけての葛藤は辛いことだと思うが、子供自身も辛いことを我が身のように感じられることができない理由は、何なのだろうか?
子供のいない私には分からないが、おそらく下記の台詞で、ハッとさせられるものはあるのではないかと思う。
「しなくちゃいけないと言われたから、しなくちゃいけないと思うのは、それは考えてないってことじゃないのかな」
悩み苦しむ彼女の背中をそっと押してくれた人は、かつて彼女と同じ思いを抱いていたが -
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