【感想・ネタバレ】ぼくのねこ ポーのレビュー

あらすじ

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

放課後クラブが終わった学校からの帰り道。白い家の近くでねこを見つけた。つれて帰りたいなと思ったけれど、お母さんは「だめ」っていうかもしれない。そのとき、ぽつっとぼくの首に雨があたった。雨がふりだしたら、ねこがびしょぬれになってしまうと思って、家につれて帰った。お母さんは「すてねこなら飼ってもいいけど」といって、ねこに心当たりがないか白い家の近くにたずねにいった。でも、誰もねこのことは知らなかった。ぼくは、ねこに「ポー」という名前をつけた。ぼくのクラスに森あつしくんという子が転校してきた。森くんと仲良くなって話していると、「家族は両親と妹と、それからねこ」といった。そして森くんは、「だけど、ねこがね、いなくなっちゃったんだよ」とつらそうな顔をした。ぼくはなんだかむねが急にドキドキしはじめた。「しんぱいだね」といったけど、どんなねこ? とは聞かなかった。どんなねこか、知りたくなかった……。少年の心の機微を丁寧な筆致で描いた幼年童話です。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

すごくシンプルに話が進んでいきますが、自分の弱さをぐっとつかまれるような、思わず主人公と一緒に謝りたくなるような、ちゃんと大切な芯が通っている話だと思います。読みやすいけれど考えさせられる。素敵ですごい話だと思いました。

0
2025年11月24日

Posted by ブクログ

2025年読書感想文コンクールの課題図書。低学年向けの本に多い楽しいや面白いお話ではなく国語の教科書にありそうな主人公の心の動きや気持ちの変化が読み取れるお話。
他の方も感想に書かれていましたが、自分中心の世界から家族や友達、先生など他への興味、他者との関わりを通して相手の気持ちを考えるようになる年代。お話を通してぼくだったら、わたしだったらと自分事のように考えることができると思います。大人が読んでもとても良いお話でした。
松成さんの描かれる猫ちゃんの愛らしさが表紙だけでなく、挿絵で何度も出てきます。

0
2025年10月27日

Posted by ブクログ

2025年度 読書感想文課題図書 低学年
つうがくろのとちゅうにネコがいた。なんどもいた。あめがふってきたのにそこにいる。かえるところがないのかな。つれてかえって、おかあさんにはこにはいってすてられていたとうそをついた。かってもいいって!おなじころ、てんこうせいがきたんだよ。ひっこしのときにネコがにげたんだって。ぼくはドキリとした。
ネコを飼ったことがなくても主人公に感情移入しながら読める良いお話でした。お母さんにも、転校生にも嘘をついてしまい、どうやらネコは彼の家のネコのようで、うそをついたことと、ネコを手放すこと両方に苦しみます。さあ、彼はどうするのでしょうか。
総ルビ、79ページ。全見開きに挿絵あり。少し読めるようになれば1年生でも大丈夫です。読んであげても20分かからないと思います。

0
2025年06月23日

Posted by ブクログ

2025年低学年課題図書。ねこをめぐって、友達の気持ちを想像することを考えさせるお話。どの子も共感しやすいと思う。

0
2025年04月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いきなりタイトルを裏切るけど、僕の猫ではないのです。

連れ帰ってしまった猫への愛情。
実はその猫を探している転校生との友情。
“捨てられていた”と親に嘘をついてしまったことへの罪悪感。
返さないといけない、返したくないの間で生まれる、後ろめたさ。
転校生を拒絶した自分への嫌悪。
友達が探しているのが、どうか違う猫でありますように!という、小さくも強い願い。

まだ低学年であろう主人公の心の中が、色んな気持ちでいっぱいいっぱいになっているのが切ない。いやこれ大人でも心ぐちゃぐちゃになる体験。

でも猫の気持ちを最優先に考えたら、やるべきことは1つだけだったことに、ちゃんと気づく。転校生の家に走り出すところで、もう涙止められなかった

0
2025年09月28日

Posted by ブクログ

この本、とても良かったです。幼い頃に大切にできる動物に出会えること、その感性が生まれること、備わっていることは、他に代わりきかない幸せだと思います。
見つけて自分の猫にしたポーは、転校してきたクラスメイトの猫のトムかもしれない。
主人公の男の子の心の揺れ動きが伝わってきます。

松成真理子さんのやわらかい絵が物語全体を包み込んでくれます。主人公の男の子にエールを送りつつ、大丈夫だよと語りかけるようでした。

多くの子に読んで欲しい一冊ですし、可能な限りコンパニオンアニマルと接する、生活する経験を沢山の子にさせてあげられるといいなと思います。私も幼少期にそんな経験があったら、きっと性格も人生ももっと違っていたと思うから。動物は親にできないことも教えてくれるし、ダメな親に育てられても、動物がいてくれればその子の人生をかなり修正できると思います。

0
2025年08月17日

Posted by ブクログ

漢字 小学校低学年レベル
フリガナ あり(全ての漢字に)
文字の大きさ 大
長さ 中くらい(79ページ)文字大きめ
出版年 2024年
内容 近所で拾って買い始めた猫が、転校生の森君の「いなくなった」飼い猫ではないかと気づいた主人公が、葛藤しつつも、猫を返すまでの物語。2025年読書感想文コンクール課題図書。
感想 幼い子どもの一人称視点(その比較的狭い視点と、近視眼的なものの考え方)が上手く描かれていて、まるで自分が子どもそのものになったように入り込める。主人公は「ポーの気持ち」を慮って猫を返す。できれば森君の気持ちも慮れるようになれたらよかった、と一読後には思ったが、幼い子どもらしいといえばらしい。

0
2025年07月06日

Posted by ブクログ

小学生低学年向け児童書
教科書に載っていそうな物語
小学生の正直な気持ちが表れていて切なくなる
世の中の子どもたちには自分の気持ちではなく友達や猫の気持ちを考えられる人になってほしい

0
2025年06月06日

Posted by ブクログ

とおるが拾ったねこ。ポーと名付けたけど、もしかしたら転校生の森くんのねこかもしれない。でも返したくない…
返さないといけないとわかっていても返したくない気持ちが、すごく伝わってきて、こっちも胸がキュッとなったよ。

0
2025年05月24日

Posted by ブクログ

「ぼくは どうして いままで、トムの 気もちを かんがえなかったんだろう。」
自分の気持ち、お友だちの気持ち、猫の気持ち。
自分の選択は正しいことなのか、そうじゃないことなのかわからなくなる時がある。
どんな選択も100%良い、なんてことはないような気がする。
でも迷った時は、「自分の大切な人にとって良いと思う方」を選びたい。

0
2025年04月13日

Posted by ブクログ

ぼくが猫を自分で飼いたい気持ちと友達の猫かもしれないという不安が描かれている作品。自分の経験にもあるような、経験と重ねて読みやすい。
厚い本だが文字も少なく、大人なら5分ほどで読める。

0
2025年07月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

家に帰る道で猫を見つけたとおる。ポーと名付けてかわいがっていた。そんな中転校生の森くんが、飼っていた猫が、引っ越し早々にいなくなったことを知り、ポーが森くんが探しているトムではないかと疑い始める‥。

0
2025年06月12日

Posted by ブクログ

2025年課題図書(小学校低学年の部)と言うことで読みました。

学校の帰り道、人懐っこいねこを見つけ、どうしても家に連れて帰りたくなったぼくは、お母さんに「ダンボール箱に閉じ込められていた」と嘘をついて、家で飼ってもらうことになった。ポーと名前を付けて楽しい毎日が続くはずが、転校生の森くんの飼い猫トムが引越してきた日の夜に行方不明になったと聞いてから、胸がザワザワし続けて...
ポーがトムだったら、森くんに返さないといけない不安から、森くんを避けるようになってしまい...
少年の心の葛藤が、よく描かれていると思いました。

0
2025年06月12日

Posted by ブクログ

子どもの頃に猫を拾って帰ったのを思い出した。
家族に反対され飼うことはできなかった。あの猫のやしゃごあたりが、今、どこかで元気に暮らしていてくれたならいいなあ。
拾った猫を飼うことになり名前までつけたら、愛着はどれほどのものか。その猫を手放すなんて、到底考えられない。でも、その猫が帰ってくることを待ち望んでいる人がいるかもしれない。
心の葛藤と戦いそれを乗り越えた時、本当の愛が見える。だれでも。

0
2025年06月06日

Posted by ブクログ

2025年度 課題図書(低学年)
ぼく(主人公)がネコを保護することを通して、友達(他者)の心情を慮ることを学ぶという内容。(ネコのお世話を通じて成長する的な内容かと思っていたけど、違った)
低学年なら自分の気持ちにいっぱいな時期なので、いろんな立場の人の思いがあることに気付くのにはちょうどいいのかな。
それより松成さんのイラストがかわいい。ふんわりした色合いの中でも、ネコのはっきりした目力が描かれていて印象的!

0
2025年04月27日

Posted by ブクログ

ぼくが拾ったねこは転校生の飼っていたねこかもしれない。不安な気持ちが段々広がっていって、転校生とも仲良くできない。
ぼくの葛藤にきっと子ども達も共感できるだろうなあ。
余談だがねこってお世話された先々で呼ばれた名前で反応するらしい。
うちの隣の飼い猫はみーって呼ばれてたけど、お向かいのおばあちゃんが餌をやっている時はしろちゃんって呼ばれてた。
トムで、ポー、どっちも大切にされていたあかし。

0
2024年10月13日

Posted by ブクログ

1.2年。拾った猫は実は転校生の猫だった…。共感できる心の葛藤と、他者を思いやる心を体験する物語。犬猫のお話と指定して聞いてくる子、多いです。

0
2024年03月18日

「児童書」ランキング