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小学5年生の秋は、友だちのモッチの家へ遊びに行った時、大切なレコードをモッチの弟に傷つけられてしまった。秋は、弟を止めなかったモッチが悪いと思うようになる。そして、モッチは自分の考えをはっきりと言えないところも、前から良くないと思っていた。秋は、モッチへのいじわるな気持ちが広がっていくのを止めることができなかった。モッチは、レコードのことで怒っている秋ちゃんをずっと気にしていた。もう自分のことを許してくれないかもしれないと思っていた。秋ちゃんに「レコードを傷つけてごめんなさい」という手紙を書きながら、前に秋ちゃんからもらった手紙のことを思い出した。秋ちゃんは、「友だちになって」という手紙をくれたのに、モッチは短い返事を書いた手紙を、結局渡せずにいた……。ささいな出来事をきっかけに離れていくふたりが、再び心を通わせるまでを描いた物語。
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Posted by ブクログ
時々児童書も読んでみるのだけれど、私はもう大人になってしまったんだな、と少しさみしく思うことが多い。でも時々、大人になった今だからシンプルな日本語が響く、宝物みたいと感じる本に出会うことがある。
小学生の、秋ちゃんとモッチ、二人の女の子の話。少しだけ配慮が足らなくて、(小学生だしね)秋のレコードに傷をつけてしまったモッチ。明らかに言い過ぎた秋。(大切なものだったんだもんね)
二人の心のモヤモヤを、小学生が理解できる、やさしい言葉で紡いでいく。大人になると、モヤモヤする、と一言で終わらせて、時間も余裕もないからすぐに次の案件だ。
どちらかというと私はモッチみたいに、言わなきゃ言わなきゃと思いながらタイミングを逃してしまう方なので、秋ちゃんサイドの言葉が刺さった。『心の中で思っているだけじゃ気持ちは伝わらないと思うので、手紙を書くことにしました』
秋ちゃんの両親も良かった。『人の心は一色じゃないからね。あの人はこうだ、といえるほどだれかの心を知ることはできないだろう』『ほんとうの気持ちなんてあるのかな。あるときにはこういう面があり、べつのときにはべつの心になる。だから、あの人はこうだ、と決めつけることはできないと思うんだ』
秋ちゃんも、なかなか言葉にならないモッチの思い、背景を想像するようになった。来年の道夫くんの誕生日に、秋ちゃんは何を思うだろうか?レコードの雑音はもう気にならなかった。心は一色じゃないんだなあ。
Posted by ブクログ
そでの部分には、右(始まり)曽良秋(ソラアキ)がモツチに書いた手紙が書かれている。
「わたし、持沢さん友だちになりたいな、と思ってます。」そでの左(終わり)には、持沢香衣(もちざわかい)からの返事がある。「『友だちになってください』と書いていました。その気持ちはいまも同じです。
R6年度の小5年の教科書掲載本。舞台は小学校で主人公2人は5年生。アキは4年生で転校して5年生でモツチと同じくクラスになって静かなモツチに惹かれて、ゴールデンウィーク明けにそでの手紙を渡した。
アキが道夫くんから貰ったビートルズのドーナツ盤をもっちの父親の部屋のレコードプレイヤーで聞いていた。そこにモツチの弟の新くんがやって来て、レコードに傷を付けて仕舞う。アキはその日、何でも持っているモツチにモヤモヤしてしまう。
アキは結婚式場で働くお母さんとアパートの2人暮らし。お母さんはお父さんの道夫くんとは結婚していない。時々アキは道夫くんに会いに行く。
モツチはお父さん、お母さん、弟の新くんの4人暮らし。お母さんは翻訳の仕事を家でしていて、アキが遊びに行くと手作りのマフィンを焼いてくれる。
アキとモツチが交互に語る形で物語は進行していく。(フォントが違うので分かり易い)アキは植物が好きで一人でも平気。モツチは家の三角の庭にあるヤブツバキの下に置いてあるガーデンチェアに座って道を眺めるのが好き。
レコードの傷を許せないアキはモツチと距離が出来てしまうがー。
表紙のデザイン、心情を綴る感じ、児童書というよりもYAの印象。
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