岩瀬成子のレビュー一覧

  • ぼくのねこ ポー

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    すごくシンプルに話が進んでいきますが、自分の弱さをぐっとつかまれるような、思わず主人公と一緒に謝りたくなるような、ちゃんと大切な芯が通っている話だと思います。読みやすいけれど考えさせられる。素敵ですごい話だと思いました。

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    2025年11月24日
  • ぼくのねこ ポー

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    2025年読書感想文コンクールの課題図書。低学年向けの本に多い楽しいや面白いお話ではなく国語の教科書にありそうな主人公の心の動きや気持ちの変化が読み取れるお話。
    他の方も感想に書かれていましたが、自分中心の世界から家族や友達、先生など他への興味、他者との関わりを通して相手の気持ちを考えるようになる年代。お話を通してぼくだったら、わたしだったらと自分事のように考えることができると思います。大人が読んでもとても良いお話でした。
    松成さんの描かれる猫ちゃんの愛らしさが表紙だけでなく、挿絵で何度も出てきます。

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    2025年10月27日
  • ひとりかもしれない

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    なんとも切ないけど、子どもの心情が心に響きます。離婚をして新しいお父さんと一緒に暮らすことになった貝ちゃん。いじらしいぐらい可愛い貝ちゃん。子どもって大人が思っているより本当に繊細で少しの事で簡単に傷ついてしまう。それを大人はもっと知るべきだと思う。自分も子どもの頃親が離婚していて、自分の場合は感情が無かった。というか押し殺していた。貝ちゃんみたいにいろいろ感じられて羨ましかった。
    素直な良い子になっていくと思う。

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    2025年09月20日
  • わたし、わかんない

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    岩瀬さんの作品は、こころの奥にずっとある。大切なおまもりのようでもあるし、静かに抵抗するための力のようでもある。

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    2025年08月08日
  • ぼくのねこ ポー

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    2025年度 読書感想文課題図書 低学年
    つうがくろのとちゅうにネコがいた。なんどもいた。あめがふってきたのにそこにいる。かえるところがないのかな。つれてかえって、おかあさんにはこにはいってすてられていたとうそをついた。かってもいいって!おなじころ、てんこうせいがきたんだよ。ひっこしのときにネコがにげたんだって。ぼくはドキリとした。
    ネコを飼ったことがなくても主人公に感情移入しながら読める良いお話でした。お母さんにも、転校生にも嘘をついてしまい、どうやらネコは彼の家のネコのようで、うそをついたことと、ネコを手放すこと両方に苦しみます。さあ、彼はどうするのでしょうか。
    総ルビ、79ページ。全見開

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    2025年06月23日
  • 100万分の1回のねこ

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    有名作家による絵本「100万回いきた猫」のトリビュート作品集。
    人それぞれの作品が詰まっていて面白い。
    一冊の絵本からこんなに物語が生まれるんだなぁと感心。

    この本から一人の気になる作家さんとの出会いがありました。
    井上荒野さん。
    他の作品も読んでみたくなりました。
    トリビュート作品って、こういう出会いがあるのも魅力ですね。

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    2025年05月05日
  • 100万分の1回のねこ

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    『100万回生きたねこ』からインスパイアされた短編集。色々な作者の思う「ねこ」を感じられた。猫は色っぽくて好き。

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    2025年03月01日
  • ぼくのねこ ポー

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    2025年低学年課題図書。ねこをめぐって、友達の気持ちを想像することを考えさせるお話。どの子も共感しやすいと思う。

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    2025年04月16日
  • 100万分の1回のねこ

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    100万回生きたねこは、読んだのですが、(割と最近)登録してません。

    そしてこの短編をそれぞれの作家さんが書いています。
    とても面白かったです。せつなかったり、かなしかったり、ひどかったり・・・・

    もういちど100万回…を読まねば…

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    2024年12月04日
  • ひとりかもしれない

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    土曜日だったし、夜中に一気読みしちゃった。
    4年生くらいから読めるもので、こういう静かな、内面に深く深く潜り込んでいくような物語は貴重。多くの子が読みたがるような「楽しい」お話ではないけれど、この物語が必要な子はきっといる。

    この小学四年生の女の子「貝」と同じように、所在なさに孤独を抱いていたり、言いたいことを飲み込んでばかりの自分が嫌になったり、友達と同じ子を好きになってしまって悩んだりする子はいるだろう。この物語は、そんな子たちに寄り添ってくれるはず。

    「ひとりかもしれない」と寂しさを感じながらも、新しい父親や友達との関係をゆっくりと紡いでいく主人公に、そっと勇気をもらえるような作品だ

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    2023年12月17日
  • わたしのあのこ あのこのわたし

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    小学校高学年になり、無邪気に喜怒哀楽できなくなったときの気持ちを思い出す。主役が2人の往復書簡のような小説、字のフォントを変えてわかりやすく表現されていた。

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    2022年10月14日
  • もうひとつの曲がり角

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    ネタバレ


    『そのぬくもりは消えない』
    『マルの背中』
    どちらも大好きだったけど、
    これはまたすごく面白い!!
    ちょっと不思議な女の子、不思議な物語なら、
    駒子さんの繊細な表紙がすーっとそこに連れていってくれるんですよねぇ。

    お兄ちゃんの中学進学に合わせて、市の東側のちいさなマンションから、西側の中古住宅に引っ越してきた朋の家族。ママは新しい家、新しい職場、一人暮らしのおじいちゃんのお世話にとにかく忙しい。

    朋はママの勧めで英会話スクールに通うことになる。
    いつものように土曜日の午後、英会話スクールに行ってみると、その日は塾はお休みだった。

    なあんだ。と、家に帰る前に寄り道をしてみる。
    英会話スク

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    2021年10月09日
  • わたしのあのこ あのこのわたし

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    ネタバレ

    ささいな出来事をきっかけに離れていく秋とモッチ。再び心を通わせるまでを描いている物語。章ごとに文字が変わり、それぞれの目線で書かれている。こういう作品好きです。

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    2021年03月01日
  • 100万分の1回のねこ

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    個人的には楽しめたけれど、予想以上に毒が利いていた(笑)。
    確かに絵本も毒は利いているんだけれどさ。
    何ていうか大人向け『100万回生きたねこ』。
    それぞれの小説はおもしろいんだけれどもさ。

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    2019年07月20日
  • ぼくのねこ ポー

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    ネタバレ

    いきなりタイトルを裏切るけど、僕の猫ではないのです。

    連れ帰ってしまった猫への愛情。
    実はその猫を探している転校生との友情。
    “捨てられていた”と親に嘘をついてしまったことへの罪悪感。
    返さないといけない、返したくないの間で生まれる、後ろめたさ。
    転校生を拒絶した自分への嫌悪。
    友達が探しているのが、どうか違う猫でありますように!という、小さくも強い願い。

    まだ低学年であろう主人公の心の中が、色んな気持ちでいっぱいいっぱいになっているのが切ない。いやこれ大人でも心ぐちゃぐちゃになる体験。

    でも猫の気持ちを最優先に考えたら、やるべきことは1つだけだったことに、ちゃんと気づく。転校生の家に走

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    2025年09月28日
  • ぼくのねこ ポー

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    この本、とても良かったです。幼い頃に大切にできる動物に出会えること、その感性が生まれること、備わっていることは、他に代わりきかない幸せだと思います。
    見つけて自分の猫にしたポーは、転校してきたクラスメイトの猫のトムかもしれない。
    主人公の男の子の心の揺れ動きが伝わってきます。

    松成真理子さんのやわらかい絵が物語全体を包み込んでくれます。主人公の男の子にエールを送りつつ、大丈夫だよと語りかけるようでした。

    多くの子に読んで欲しい一冊ですし、可能な限りコンパニオンアニマルと接する、生活する経験を沢山の子にさせてあげられるといいなと思います。私も幼少期にそんな経験があったら、きっと性格も人生もも

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    2025年08月17日
  • わたしのあのこ あのこのわたし

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    日常の中のささやかなトラブル、小学生女子二人の二つの視点で話は進む。

    いろいろなことを思い出したり。
    こんな時はこう感じたよな、クラスの関係性は色々と窮屈だったよな、些細なことが気になったな。
    自らの日常にも思いが及ぶ、あの時、あの子はどう感じたのかな、こんな風に心震わせていたのかな。
    大きな展開はないが心の機微や内面を丁寧に追っている。
    ああ、物語を読むって大切、と思う。
    つい目に見えていることのみで過ぎてしまう毎日の、その奥に思いを馳せるきっかけをあらためて与えてくれる。

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    2025年08月09日
  • ぼくのねこ ポー

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    漢字 小学校低学年レベル
    フリガナ あり(全ての漢字に)
    文字の大きさ 大
    長さ 中くらい(79ページ)文字大きめ
    出版年 2024年
    内容 近所で拾って買い始めた猫が、転校生の森君の「いなくなった」飼い猫ではないかと気づいた主人公が、葛藤しつつも、猫を返すまでの物語。2025年読書感想文コンクール課題図書。
    感想 幼い子どもの一人称視点(その比較的狭い視点と、近視眼的なものの考え方)が上手く描かれていて、まるで自分が子どもそのものになったように入り込める。主人公は「ポーの気持ち」を慮って猫を返す。できれば森君の気持ちも慮れるようになれたらよかった、と一読後には思ったが、幼い子どもらしいといえ

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    2025年07月06日
  • わたし、わかんない

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    うちの娘も何を聞いても「わかんない」というので、そんな彼女に読んでもらいたいのと、私も彼女を理解したいと読んだ一冊
    主人公の中ちゃんのお母さんがきちんと娘の気持ちを受け止めてて反省
    小4の子なので、がっぷり四つというわけじゃないけど言葉の選び方が優しくてさすが童話作家
    小学生が学校に行きたくない気持ちがすこーしだけ分かった気がする
    最後に中は自分であることを決めるんだけど、居心地良く自分らしくいられる場所を探して選ぶって大人でもなかなかできないことなので、これからの毎日を伸びやかに過ごしてほしいなと娘に重ねて思う

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    2025年06月23日
  • わたし、わかんない

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    ネタバレ

    チチとハハは別居した。
    チチは生まれ育った王子島に帰って喫茶店を開くことにし、ハハは童話作家の仕事を続けながらも、新聞記者として働き始めた。
    となりに住んでいるセンくんは一つ年上の五年生で、毎朝一緒に登校する。学校は行きたくない。たくさん考えて考えて、考えた先に出てきた「わたし、わかんないです」を言うと、先生は困った顔をするしみんなはわかんないちゃんって言う。

    装画:酒井駒子


    表紙の女の子、主人公中(ナカ)ちゃんの絵の雰囲気からか、このお話を読んでいる間ずっと、ジトっとして薄暗いイメージを持ち続けていました。
    お父さんとお母さんが別居するということは、主人公にとってとても大きな事件なはず

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    2025年06月15日