岩瀬成子のレビュー一覧

  • 100万分の1回のねこ

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    「100万回生きたねこ」へのオマージュ。
    豪華だな。そして、色々だな。
    綿矢さんの「表紙のねこが怖かった」という気持ち、わかります。

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    2020年02月06日
  • 100万分の1回のねこ

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    佐野洋子さんの100万回生きた猫をもう一度読み返したくなる。
    猫好き作家さん達なのか、さり気なく猫の特徴を表現してるのが楽しい。

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    2020年01月31日
  • 100万分の1回のねこ

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    ずっと読みたかった本。ようやく入手。
    ●江國香織「生きる気まんまんだった女の子の話」
    ……世界観がそのまんま。いいねえ。
    生きる気まんまんだった女の子は、なんだかんだで幸せな人生を送ったのだろうな。

    ●岩瀬成子「竹」
    ……よく分からなかった。児童文学の作者なのに、やや難解。

    ●井上荒野「ある古本屋の妻の話」
    ……夫婦は仲良くありたいね。分かりやすく。誤解を招かずにすむくらいに。

    ●角田光代「おかあさんのところにやってきたねこ」
    ……いろいろ深読みしたくなってしまう短編。
    飼い猫の幸せ?野生の幸せ?
    親の子知らず、子の心親知らず。
    人生の因果、幸福とは?

    そして、元絵本でねこが、王様や船

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    2019年10月15日
  • 100万分の1回のねこ

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    『100万回生きたねこ』に捧げるトリビュート短篇集。

    『100万回生きたねこ』からこんな素敵な作品たちが生まれるなんて『100万回生きたねこ』、やっぱりすごい。そして、何回読んでもいい絵本だなぁ。

    町田康「百万円もらった男」
    世にも奇妙な物語っぽくて面白く、一気読みした。

    角田光代「おかあさんのところにやってきた猫」
    猫をこよなく愛する角田さんらしいなぁ。
    文章がするすると入ってくる。

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    2019年08月17日
  • 100万分の1回のねこ

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    絵本『百万回生きたねこ』へのトリビュート短編を13編集めた作品集。

    好きな作家が何人かいたので、空き時間にぽちぽち読むために購入したのだけれど、思いのほか力作揃いでひと息に読んでしまった。
    元の絵本は一度読んだら忘れられない素晴らしい作品だが、やはりどの作家からも絵本への強い思い入れが感じられる。
    なかでも、角田光代のは秀逸で胸に沁みた。
    最後の二編は息子と元夫で締めくくっていて、佐野洋子への思いのこもった追悼の一冊としてまとまっていた。

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    2019年07月28日
  • 100万分の1回のねこ

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    絵本「100万回生きたねこ」へのトリビュート短編集。作風も、絵本の活かし方もさまざまで、それぞれに味わい深かったです。

    印象的だったのは川上弘美さんの「幕間」。RPGの主人公と、ねこを重ね合わせるとは……着想が面白く、また、皮肉に満ちて切なかった……。

    小説の中に混ざる、くどうなおこさん「インタビューあんたねこ」の詩、好きだなぁ。リズムが良い。言葉選びのセンスが良い。普段なかなか詩に親しむ機会がないのですが、ことばのひとつひとつがキラキラしてる……。

    短いながら優しい、谷川俊太郎さんの「虎白カップル譚」で締めくくられていて、後味が良くてほっとしました。

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    2019年07月23日
  • マルの背中

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    ネタバレ

    小学生。猫。駄菓子屋。母子。弟。
    駄菓子屋の猫マルを預かる数日。物の少ない生活と亜澄の感じることと。

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    2018年09月26日
  • 夜くる鳥

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    ネタバレ

     梟と桃の不思議な物語り。お別れ会のあとで、おたのしみ会がある。希望の残る終わり方をしているのが印象的だった。
     子どもに対して死を考えさせるときにこの本を薦められた。
     なかなか難しいものだと思う。

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    2017年04月16日
  • マルの背中

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    岩瀬さんは児童文学者としては社会派なんだ。
    いじめや不登校をテーマにして、共感させて明るい未来を感じさせる終わり方っていうのが、今どきの児童文学の定番で、虐待や貧困が出てきても、そんなに生々しくは描写されないし、最悪の状態ではないのが普通なのだが、このところの岩瀬さんのは救いがないというか、あまりにリアルというか。
    『きみは知らないほうがいい』も『ぼくが弟にしたこと』も逃げ場がない感じだったが、この本の貧困シングルマザー家庭も、これからどうなってしまうのだろうかと、読んでて心配になるのだが、最後まで状況は変わらない。お菓子を食事にしたり、母親が帰ってこなかったり、気に入っている服を「あんたには

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    2016年11月12日
  • くもり ときどき 晴レル

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    思春期にさしかかる少年少女の心に吹く一瞬の風をとらえるような、6つの短編集。

    「恋じゃなくても」が好き。

    思春期、って今そこにある瞬間はきっと気づかないし指摘されるのも嫌だよなー。
    そうやってくくられるのもきっと嫌だ。

    ずっとずっと晴れじゃないし、雨でもない。
    風が吹き抜けていく瞬間を感じた。

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    2015年08月02日
  • くもり ときどき 晴レル

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    特に気になったのは「アスパラ」・・・それは母親に置いて行かれた小一の男の子
    いつもニコニコしている。

    この子はこんな方法しか知らないのではと・・・

    この子を守ってあげたい小5の女の子の気持ちが書かれている。
    いじめ問題等が子供の目を通して書かれていて、表現が分かりやすい。

    児童文学なのだけど大人が読んでも読み応えが有るのでは・・・

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    2015年02月22日
  • くもり ときどき 晴レル

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    岩瀬成子は児童文学の作家ってことになってるけど、こういう短編集を読むと、子どもが主人公っていうだけで、子ども向きではないよな、と思う。
    長編でもそう思うことがあるが。
    子どもはどうしても小説に物語を求めるので、特にこれといったストーリーがないと、つまらないと感じる子が多い。
    まあ、大人もそうかもしれないけど。今流行ってる小説なんか見てると。
    そういった意味で、ちょっと上級者向けで、子どもが読んで良かったと思えるかどうかは疑問。
    でも、私は好き。
    太った女の子の淡い恋心を描く「こんちゃん」や、少女がちょっと風変わりな青年に抱く憧れを描いた「梅の道」など。
    みんなにおススメ、って本じゃないけど。

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    2014年08月03日