クラウス・シュワブのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ー パンデミックが引き起こした深刻な危機によって、経済や社会がどのように機能し、なぜ機能しないかを考える機会がたっぷりと与えられた。その審判は明確だろう。私たちは変わる必要がある。というより変わるべきなのだ。だが、変われるだろうか?過去の過ちから学べるのか?パンデミックをきっかけに、明るい未来が開けるのか?地球全体に秩序をもたらすことができるのか?
シンプルに言おう。グレート・リセットをやるのか、やらないのか?リセットは野心的な挑戦だ。野心的過ぎるかもしれない。 それでも、やらないという選択肢はない。
私たちは全力で取り組み、やり遂げなければならない。肝心なのは、世界の分断をなくし、汚染や -
Posted by ブクログ
2016年のダボス会議で使われ始めたキーワード「第四次産業革命」についての入門書です。ダボス会議の創立者自身の提言なので基本的にポジティブ。詩人リルケの「未来は私たちの中にある…実際に未来が訪れるはるか以前に、私たちの中で変化を遂げるために」という言葉を引用しているように変化を加速させる立場から提言です。そう、過去の第一次産業革命から第三次産業革命までは結果論として革命だったのだ、と思いますが、今回の革命はこの言葉をトリガーに未来を引き寄せようという大きな意志を感じます。たぶん、国連やダボス会議のように主格としてのグローバルって存在が始めっからあることが故の新しい革命なのだと思いました。きっと
-
-
-
-
Posted by ブクログ
PCとインターネットの普及を第3次産業革命と置き、モバイル端末やセンサー機器から得たビッグデータの活用、いわゆるAIによる産業の変化を第4次産業革命と置いている。
どういった要素技術がトレンドになっていくかを俯瞰するには便利な1冊。
2025年までに迎えるだろうというティッピングポイントには一部「これはちょっと…」と思えるものもあるが、2015年当時に予測されていた内容と考えると指し示す方向性についてはそれほど陳腐化していないのではないか。
すなわち本書の中で予測されていることは近い将来現実になる可能性が非常に高く、これらに備えることは不確実な未来に対する有効な打ち手の1つになり得るということ -
-
Posted by ブクログ
本書はいわゆるグリーン成長を主張している本だと理解しています。
拝金主義の集団であるダボス会議でも「GDP成長絶対主義」を見直しを主張し始めたのは一つ評価したいです。新型コロナウイルスがネオリベラズムにとどめを指すものという認識も正しいものだと思います。しかしながら本書内で指摘されているようにパンデミックは経済・社会の不平等性を徹底的に浮き彫りにするものでした。
その根本の欠陥を生み出す資本主義への批判が全くないと言ってもありません。
やっぱり本書全体で語られているリセットと言いながら特権階級にいるダボス会議にいる人々の資本や権力はリセットする気はさらさらないんだね、とつくづく思わされました。 -
-
-
-
Posted by ブクログ
「グレート・リセット」とは、2021年のダボス会議でテーマとなったことで世界的に注目された言葉で、ポストコロナの世界は、再生可能エネルギーへの移行加速、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進、ステークホルダー資本主義への移行による社会・経済システムの見直しなどが行われ、より公平で持続可能な社会を目指す変革が進むという、世界経済フォーラム(WEF)のクラウス・シュワブ会長に提唱された言葉だ。
当時、新型コロナはそれ程のインパクトをもって、ある意味では変革の好機と捉えられていた。再生可能エネルギーはその間のウクライナ情勢や米中関係等により足踏みの感もあり、DXは言葉が一人歩き、プーチンや -
Posted by ブクログ
0. この本を読む目的は何か
テクノロジーの進化が、社会にどのような変化をもたらすのか。経済の最先端で、不確実な未来の変化を考えつづけているクラウス氏の見解を知る。それにより、未来の起こり得る変化に対する、センスを高める。解像度を上げて、未来に起こり得る変化を語ることができるようになる。
その変化の中で、自分が社会に価値を提供し続けていくために、しなければいけないことを考える。
1.この本は要するに何について伝えようとした本だと理解しましたか。また、現在の自分にとって、どのような意味があるかを考えてください。
デジタル、ITの幾何学的進歩によって、激甚な変化が我々が予想できる以上のス -