大高忍のレビュー一覧
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明日が見えないのならその方角は
完結。
明日が見えない。運命も金属器も格差なんてない。この世にクズなんていない。何もわからない先を怖がるんじゃなく、どう生きるか。下を向いて笑うより上を向いて絶望すること。他人に依存するんじゃなく自分の足で歩き出すこと。多くのことを学びました。いい作品をありがとう。 -
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討論
王とマギと神による運命についての討論。他の作品じゃ絶対に見られないような面白い話です。アリババの力、他人を巻き込む力。
ぶつかり合いながらも前へ進むという彼らが目指す世界において最も王にふさわしい力、カリスマではないか、と。 -
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幸福
自分の願いから目を反らせないことを幸福と言ったシンドバッド。周りのためではなく自分の欲のために聖宮に乗り込みルフの書き換えを成し遂げてしまった。願いから目を反らせないことが幸福。自分には全く共感できない考えです。人は諦めと妥協を繰り返して生きていく人間が大半であるので、シンドバッドの心中は自分には一生計り得ないと思います。でもだからこそ強烈に憧れ、惹きつけられます。
そんな風に生きられたらどれほど良いか。 -
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輝かしい舞台の裏で
商会を立ち上げ着々と成功を収め、ついに仲間と再会し、アリババはモルジアナと結婚の約束まで取り付けます。実に輝かしい物語ですが、その裏シンドバッドの葛藤が続きます。黒幕的な描かれ方をしているシンドバッドですが根底にあるのは一度多くのものを失った経験に起因します。同じ過ちを繰り返したくない、他の人にも繰り返して欲しくないそんな心があるからこその行動なんだな、と。今はイレギュラーなアリババに振り回されて狼狽が見えますが、どうしてもシンドバッドを完全な敵として見ることはできないのが面白いところです。
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最終章開幕
戦争から商売の時代へ。アリババが復活して新世界を見て回ります。シンドバッドの立ち回りはやはり怪しさ満点で恐怖すら感じます。そんな中で紅玉はシンドバッドへの恨みを、白龍は皇帝としての無力感を抱き時代を生きているようです。
人の正しさは変わる。この一言が白龍の成長を表しています。周りを見ていなかった人間がが初めて他人に目を向けその正しさと向き合う。そんな中で多様な正しさが協調する世界を説いた人がいた。その人は白龍自らが殺してしまった王だった。自分の行いを省みた瞬間があったとすればそれは、、、、。 -
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不幸だからと
ずっと語られてきた、堕転とは不幸なものであると。しかし誰もが気高く高潔に生きていけるだろうか。苦悩し諦め、そんな自分と葛藤し、周りを呪う。これは果たして悪なのか。感情を持って生まれた人間であるがゆえに、この堕転を悪と論ずることはできない。痛みを知っている人間ほどその辛さを知っているから。だからアリババには白龍を説得することができなかった。痛みを知ってなお、前を向いて生きていける人間とそうでない人間は相容れるはずがないのだから。
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鮮烈
少年誌の漫画としてはあまりに鮮烈な悪道。白龍の堕転。正しいことをわかっていてもそちらには進めない。自分を殺して練紅炎につくと決めたアリババとの対比ですね。とはいえ、自分とは違う道に進んだアリババを偽善と決めてかかるあたり視野が狭窄なのもまた事実。未熟でも積年の憎悪と怒りで力をつけていく白龍には恐怖を感じます。
あ、巻末漫画面白いですね。映像化したら松岡禎丞と宮野真守と石田彰がコミカルに喋るという面白い仕上がりになりそうです。 -
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マグノシュタット編
かなりの長期戦。戦争に人種の違い、見ていて心が辛くなるテーマの長編でしたが面白かったですね。そして白龍たちの怪しげな動き、シンドバッドの暗躍、先々の展開も不安になるばかり。次はいよいよアルマトラン編ですね
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悲しさと熱量
ティトスの最後の雄姿。学長に届いたものも既に手遅れ。目の前で死んでいくティトスをマルガは一体どんな気持ちで見ていたのか。想像するだけで辛い。
それはそれとして全身魔装のバーゲンセール。アツいです。 -
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ティトス・アレキウス
生まれが壮絶なキャラが多く出てくるこの作品の中でもかなり上位に食い込む宿命を負って生まれたティトス。自分の行動が正しいのかどうかもわからないまま感情に従って進んでしまっている感。生まれて1年と少しの彼には仕方がないことではありますしシェヘラザードの対応も悪かった。そこに学長の魔道士への慈愛が重なって戦争が勃発。負の連鎖です。悲しい。誰か早く終わらせてくれ
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紛れもなく傑作
マギは面白いエピソードこそ数あれど、バルバッド編は屈指のクオリティではないかと。アリババの精神的な成長、煌帝国との対峙、国民の本音と行動など、どこを取っても胸を打つものばかり。ザガン編もレーム編もマグノシュタット編も大好きですが、本当の意味でマギという作品が好きになったのはこのバルバッド編があったからだと思います。
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アリババ
戦闘面でも政治面でも奮闘するアリババ。やっぱりめちゃくちゃカッコいいです。そして事態は収束するかに思えたその時、カシムによって内乱が勃発。バルバッドはどうなるのか。煌帝国の思惑もまだわかりませんし、気になるところです。
それにしてもウーゴくん、物語終盤の聖宮編とは別人ですね。イケメンすぎる。 -
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どこまで行ってもここが原点
37巻にも及ぶ長い旅路になるマギですが、結局はどこまで物語が進んでも2巻終盤のアリババとアラジンのやりとりに帰結するんですよね。アリババは一歩を踏み出せる勇気ある人で、アラジンはそんなアリババを見ている。個人的にはこの2人でもっといろんな迷宮を回って欲しかったですね。