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輝かしい舞台の裏で
商会を立ち上げ着々と成功を収め、ついに仲間と再会し、アリババはモルジアナと結婚の約束まで取り付けます。実に輝かしい物語ですが、その裏シンドバッドの葛藤が続きます。黒幕的な描かれ方をしているシンドバッドですが根底にあるのは一度多くのものを失った経験に起因します。同じ過ちを繰り返したくない、他の人にも繰り返して欲しくないそんな心があるからこその行動なんだな、と。今はイレギュラーなアリババに振り回されて狼狽が見えますが、どうしてもシンドバッドを完全な敵として見ることはできないのが面白いところです。
Posted by ブクログ
新世界が大きく動き始めた32巻である。ユナンとアルバの対決から始まったこの巻は、加勢したアラジン一派の強さを強調した一方で、後半からはアリババとアラジンらの邂逅、そしてシンドバッドとの対話が描かれている。
ここに来て急速にカップリングが整理され始めたのは少し驚かされた。こうして種々の恋愛模様を構築するのは女性作者らしい部分ではあるが(男性作者はサブキャラはおろか、メインキャラの恋愛すらほったらかしの場合が多い印象だ)、我々読者から言えるのはアラジンに倣って「白龍どんまい」である。
しかし、今の新世界編が最終章と明言されている以上、ここでのカップリングの整理は、いよいよ物語も佳境に入ってきたことを知らせる合図なのかもしれない。
というわけで、ここではアリババの男気を買いつつも、物語展開としては間の巻ということで星四つ半相当と評価したい。
そんな間の巻でも、不穏なアルマトラン勢の動きを描きながら、アリババの告白に加え紅玉とアラジンの微妙な関係を描きつつ、紅玉による同盟離脱宣言を幕とする。その見せ場の描きっぷりには感服するほかない。さすがである。
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