中島久枝のレビュー一覧
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日本橋牡丹堂シリーズ第二弾。もっと菓子作りを学びたい!と、
小萩は江戸へ。そこでは新たな事件が待っていた。
・初春 祝い菓子は栗きんとん・・・帰った実家では姉の婚礼の準備。
小萩にも結婚の話が。菓子作りの修業はどうなるのか?
・陽春 白風吹饅頭の風雲児・・・かつて牡丹堂で修業していた男。
彼の作った菓子が評判に。人の一生に寄り添う菓子屋とは。
・初夏 かすていらに心揺れ・・・世話になった千草屋の頼みで、
伊佐が手伝いに。心揺らぐのは小萩だけでなく・・・。
・盛夏 決戦!涼菓対決・・・牡丹堂と鷹一の見世の菓子対決。
それに潜む謀とは?徹次の想い、鷹一の想いも。
嫁ぐ姉のために祝い菓子を作った小萩は、決心を新たに江戸へ。
牡丹堂の面々に迎えられ働き出すが、そこへ現れた一人の男。
かつて見世で修業していた鷹一は、屋台で菓子を売り出した。
その菓子が騒動を引き起こす。それは牡丹堂の人々にも影響を。
和菓子の描写はなかなかなもので、美味しそう。
和菓子作りも生き生きと描かれています。
だけど、主人公の小萩が中途半端で、菓子の絵の考案は良いけど、
初春以外では菓子作りの場面が出てこないうえ、他人の事と
恋?で頭がいっぱいな感じで・・・何しに見世に戻ったのかしら? -
Posted by ブクログ
一年を期限に菓子作りを学びに、牡丹堂で働く小萩。
四季の移ろいと共に、娘の成長と人情の短編連作。
春 桜餅は芝居小屋で・・・川上屋の嫁と姑。意見の相違は
牡丹堂にも影響が。江戸と京との桜餅の違いと味の喧嘩。
夏 江戸の花火と水羊羹・・・幹太が店の手伝いを怠ける理由とは。
友たちへの想い、亡き母の事。そして家族の幹太への愛。
秋 おはぎ、甘いか、しょっぱいか・・・伊佐が逢う相手は何者?
それと見世移りとの関連は。親と子、それぞれの情。
冬 京と江戸 菓子対決・・・故郷へ帰る日が近づく小萩。
そんな折、江戸と京の菓子対決の話が持ち上がり、
牡丹堂は上生菓子の代表となる。幻の花の菓子とは?
参考図書有り。
菓子屋牡丹堂で小萩は菓子作りと、世の中の事を学んでゆく。
憧れの菓子を見たい、作りたいの一心で、十六歳で江戸へ。
どちらかと言えば不器用だけど、一生懸命さはある。
色味を生み出すセンスもある。そんな彼女を受け入る牡丹堂。
見世での、周辺の、人間模様が味付けとなり、成長し、
自分の道を見出すという、人情物語です。
全体的には面白く、さくさく読めるし、菓子の描写も良い。
周辺の人物が程好く丁寧に描かれているのです。
ただ、一話毎が出来事を盛り込み過ぎで、
ちょっと忙しない感じがしました。 -
Posted by ブクログ
若き菓子職人日之出と、仲間たちの物語第ニ談。
大物商人、谷善次郎との戦いにはかったものの、結局大事な掛け軸は手放すことになってしまった日之出。それでも職人として「浜風屋」を立派な店として大きくしていこうと頑張っている。そんな時、外国人の商人が日之出に自分たちがこれからオープンするホテルで、西洋菓子の職人として働かないかと誘われる。和菓子とは全く違う西洋菓子の魅力に興味がある日之出は、勝次と喧嘩してロビンソン商会が経営するホテルで西洋菓子の作り方を学ぼうとするが、、、。
勝次や純也ともすっかり馴染み、浜風屋も順調に商いをしてる時に起こる西洋菓子をめぐる問題。菓子職人として新しいものに挑戦したい日之出と、まずは和菓子をしっかり学んでからと耳を貸さない勝次。どちらかの言い分もわかるだけにハラハラする。エクレアやメレンゲがまだまだ知られてもいなかった時代の横浜の話が楽しい。結局落ち着くところに落ち着いて頑張る日之出。また続いていきそう。